織田無道/悪霊バスター?

 「宗教法人乗っ取り」だとかで,織田無道に強制捜査!だって?
 日頃,“悪霊バスター”などと放言している(らしい)坊主丸儲けタレント・織田無道が,神奈川県警に“悪党バスター”された(笑) .
 こういうニュースのあった日に,公式HPなどを見ると,アクセス殺到で見られない場合が多い.
 みんな野次馬根性が旺盛じゃのぉ…って,吾が輩もか?(^^;)ゞ

 公式HPを見ると,「織田を姓とするのに徳川の子孫?」とあり,自身の家系図なるものが載っているが,一目見るだけで,噴飯ものであった.
 日本でもっとも有名…と言っていいだろう歴史上の人物である,織田信長,豊臣秀吉,徳川家康の縁戚関係を書くと,徳川将軍の中でも3代将軍・家光は,それら3人に加え,浅井長政などとも縁戚関係にあり,毛並みがいいことを強調するためには,恰好の人物であろう.
 だが,家光の母は,信長の妹で戦国一の美女と言われる「お市の方」の娘の「お江」であることから,家光は織田信長の縁者であることには違いないが,別に家光が信長の血を直接ひいているわけではない.
 豊臣秀吉に至っては,家光の母のお江が,秀吉の側室の茶々=つまり淀殿の妹であるというだけで,当然血のつながりは全く無い.
 にも関わらず,戦国史上もっとも有名なこの3人と家光の縁戚関係だけクドクド書いた後,肝心の家光と自分(織田無道)の関係は,いきなり,

家光




織田無道

 …だって(苦笑).
 あまりのアホくささに,これ以上書く気が起きないが,彼(またはその周辺?)の理屈は,ことごとく,この類の短絡した(へ)理屈で成り立っている.

 彼は,“霊界の革命僧”,“悪霊バスター”などの異名を持つそうで,人に取りついた霊を水晶玉に映し出して写真に撮り,霊を取り除く霊能者なんだそうな.
 霊魂の存在について,あれこれ述べると,諸説紛々とするだろうが,吾が輩の個人的見解では,その存在を否定するものである.
 誤解がないように述べておくが,霊魂や超能力を全く否定するわけではない.
 しかし,「これより先に,そういうものの存在が確認される可能性が0では無い」というだけで,「これまでの現象で,それらの存在が証明された事実は無い」と言うのが吾が輩の信念である.

 きちんと筋道立てて考えればわかることだが,「できない」ことを証明するのは,「できる」ことを証明するより,はるかに困難なことである.
 これは,特に技術系の人で,何かについて鋭意研究をされた方なら,クドクド説明するまでもなく,理解していただけるであろう.
 同様に,「存在しない」ことを証明するのは,「存在する」ことを証明するよりもはるかに困難なのである.
 にも関わらず,これまでに「霊魂が存在する」というのは証明されていない.
 ということは,現時点で,その存在を肯定するものは何も無いのである.
 大体において,豊臣秀吉が臨終にあたって,「もはや何の心残りも無い.ただ秀頼のことだけお願いします.」と,天下人の見栄も体裁もかなぐり捨てて,涙ながらに訴えて死んでいったのに,徳川家康は,秀頼を責め滅ぼしただけでなく,秀頼の息子…つまり,秀吉の孫をくし刺しにして殺したのである.
 秀吉の霊魂がこれを見ていたら,「政権安定のためには止むを得まい」などと思うだろうか?
 祟りと言うものがあるとすれば,ここで祟らずにどこで祟るのだ?(笑)
 誰もが知っての通り,その後,徳川政権は世界的にも稀有な300年に及ぶ安定で平和な政権として継続し,明治維新時には,一時的に朝敵とされたものの,江戸城無血開城により,生命の別状無く,政権を次代に譲ったのである.

 彼の論法によれば,「生まれながらお寺に住んでいると,夜中にお寺の敷地を誰かが歩いている玉砂利の音が"ジャリ,ジャリ"泥棒かと外を見ると誰もいない,すると本堂から鐘の音が"チーン"・・・・朝一番の電話に出てみると葬儀の電話が…こんな事が日常茶飯事でだったので,霊がいる・いないの論議は意味がなく,間違いなく霊はいる」のだそうだ.
 先ほどの家光・・・織田無道とよく似た短絡的な論法である.
 水晶球についても,石英の大きな結晶であり…など,一応化学物質としての説明らしきものをしているが,「水晶は,時計や発信機に使用されたりする不思議な物質」などと,またまた短絡的に書いている.
 水晶が発信機に使用されるだけで,“不思議な物質”なら,最近,電子ライターなどの着火に使用されている圧電セラミックスなんか,もっと不思議ではないか?
 折り曲げたりして歪むと,電位差が生じて,火花が飛んだりするぞ.
 水晶も圧電セラミックスも,ちゃんと原理を理解すれば,「自然現象として」納得がいく物質である.

 彼が,折角,織田信長とも縁者?であると言うなら,織田信長にまつわる有名なエピソードを書いておこう.
 ある時,無辺と称する坊主が,病などもたちどころに治したりできる不思議な術?を使うという評判がたったのを聞いた信長が,無辺を呼び寄せ,「生国はどこか?」と聞くと,「無辺」と答えた.
 「無辺とは,どこか?」と聞くと,「天でも地でも無く,無辺である」と答えた.
 こういういい加減な説明は,徹底的な合理主義者であった信長が最も忌み嫌うところである.
 「じゃぁ,お前は化け物だな.化け物なら火にあぶっても熱くはあるまい」と言うと,無辺は,慌てて「出羽の修験者です」と答えた.
 「では,お前の術を目の前で見せてみろ.」と信長に言われたが,信長の眼には,これまでのようなまやかしが,到底通用しそうもないと思った無辺は何も出来なかったため,「民衆をたぶらかす不埒な奴」と言うことで,髪の毛を斑に抜かれて放逐されたのである.
 しかし,その後,子供がなかなか出来ない女に対し,夜中に「臍比べ」などという卑猥な秘術を行っていたことがわかったため,探し出されて成敗されてしまったのである.
 欲に目が眩んだ坊主はろくなことにならない「実例」は,ご先祖様(笑)が教えてくれているではないか!
織田無道だか,織田非道だか知らんが,今後は真面目にやれよ!(笑)