> ロケット;眼婁変遊園地 MIDPLUG html Sample













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開演

















終着地、月面世界行のロケットが間も無く乗船開始となります。チケをお持ちのお客様は即急に003ゲヱト迄お越しください。繰り返します・・・・・・



「月かぁ・・・ボクも逝ってみたいなぁ・・・・」

路肩で黒い傘をさすボクはそっと黒い空を見上げた。

きらきらと煌く天蓋の星達。きらきらきらきらきら・・・・

「お客さん、チケならほら、ここにありますよ」

黒い服に映える白い肌、そして綺麗な赤髪の青年。

すっかり見惚れていた彼の、発した美声に聞き惚れる。

「お代は心ひとり分、後払いでも結構」

綺麗なヒトだなぁ・・・・なんて。

「こころヒトリ分?・・・ボクの心・・・・それだけで良いの?」

コクリと一度だけ深く頷いた。

「但し秘密は厳守。お願い戴けますかな?」

月に昇ったら、何を祈ろうかな・・・

「帰ってくるかわからないけれど、戻ったらすぐにあなたに逢いに来るよ」

左足を少し後方に下げ左手を腰に当て前かがみになって差し出すチケを、受け取った。

「有り難う御座居ます。乗り場にお間違えなく・・・・・・」

黒いマントを翻し、宵闇の中へと消えていく・・・足元を見ると誰の落とし物?

《道化マッドハッター、兔満月屋》

プレートには彼のコトバ?

「月に逝かなきゃ・・・・・」

走り出す背後をコウモリが飛んだ。















「今夜は星屑風向最高の飛行日和だね」

隣り席の青年が話し掛けてきた。綺麗な白髪に銀の縁眼鏡、その奥には優しい眸。

綺麗なヒトが多いんだなぁ・・・この街は。

「そうなんだぁ・・・・月へ逝くのは初めてなんだ」

窓の外は、きらきらきら・・・・黒い布に貼り付けた金紙のお星さま?

プラネタリウムにすいこまれて・・・・

「月で飲むニッカソーダは格別だよ」

蒼い炭酸水は気泡が抜けて気だるさを持つ。

「月までの旅行間、よろしくね・・・」

笑った顔が、和やかなそのヒトの・・・甘い声が心地よかった。

どうかボクを傷付けないで・・・・痛い月は、もう見あきたから・・・・・・

月に昇ったらなにを願おうかな・・・

視線は遠のき、夢に落ちる。

窓の外はきらきらきらきら・・・・・零れ墜ちる星屑を誰が拾うの?

「この度は、我が月階段航空をご利用頂き、有り難う御座います。それでは只今よりお客様が快適な夜間飛行をお楽しみ頂けるよう、安全に関する諸注意を・・・・・」

ウンザリする様な説明は、聞く耳持たぬ僕等かな・・・・













「連れてこなくてよかったの?」

ブルーブラックの髪をした黒服の青年が声を掛ける。

「あぁ、もう少しのあいだ、遠くからこうやって、眺めていたいから」

答えるのは赤い髪の、先程の青年。

「代金、ちゃんと払うのかなぁ。あなた、まだ貰ってないんでしょ?」

笑い混じりの他愛ないやりとり。

白い月の下の話。













小休憩





『ヲルゴールの中の・・・』


夢の中で触れる君の体はすごく冷たくて。

唇を重ねる僕の、目は赤い涙を湛えていました。

幾ら口づけても君は冷えた体温を伝えるだけでした・・・・・




不安

絶望

かなしみのいろ・・・・

この箱に閉じ込めて、もういちど

僕等が出逢うところからはじめよう

ネジを廻して、時間が逆さまに走り出したら

かなでる音色が僕を連れもどせたら・・・・・・












再演

「君、君、着いたよ。月に、さあ起きて逝きましょう」

ずっと合歓っていたみたい、もう此処は月世界?

何故僕等のほか誰も居ないの?

船は何処?

「そんなコトを気にしちゃイケナイヨ、此処は月世界サ」

あぁ、また間違えてしまったの。

立ち眩み・・・・続く吐き気・・・鳴咽にむせ返る・・・・・・

助けて・・・・

「消える瞬間に誰かが一緒に居て呉れたら、そう願った僕は駄目な子?」

何に願うのでなく自分に問い掛ける。

溢れる涙。

なんで此処はこんなに明るいのだろう。

・・・・此処は月世界・・・

月に何を祈るの?

それは無理だよ。

ボクは昇る対象を誤ったんだから。

上手に月に昇れたなら・・・・・

「帽子屋さん」

ぼうしやさん・・・・・

近づいてくる銀縁眼鏡の彼。

ぼうしやさん、代金の支払いがまだだったよ。

先に払っておけばよかったなぁ。

黒い天幕は視界の隅に。きらきらの星屑を誰か掬って・・・・




終演



2000083006:45am


















































































































+++宛メヱル


























































少しだけ・・・














同盟
□秘密の箱□






























そろそろ、この話しの他のお話書きたいなァ
【二〇〇一年十二月二十二日后前三時五十六分】























お世話様になってる素材屋さん。
蝙蝠さん。。 綺羅綺羅星屑とか、綺麗なの。 こわいこわい。 シンプル。





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