雑学の樹

○大西晴夫『台風の科学』(日本放送出版協会、1992)

・台風・・・最大風速34ノット(秒速17.2m)以上の熱帯性低気圧(1951年に定義された)
  【注】風力8(34ノット以上41ノット未満)
  【注】60ノット1時間で緯度1度(訳111km)進む。☆ノット=約(☆×1/2)m/s
・中心気圧・・・・963.6hPa(1961年から30年間の平均)
  【注】××hPa = ××mb
・最大風速(10分間の平均)の日本記録・・・・69.3m/s(6523:1965年台風第23号)
・用語
  暴風警報:非常事態を引き起こす程の悪性のもの
  注意報:せいぜい塀を倒したり屋根を傷める程度のもの
・歴史的台風
  室戸台風(1934.9.21.) 中心気圧911.6hPa
   →室戸台風襲来(京阪神の被害状況)
   →第二室戸台風(1936.9.15.) 
  伊勢湾台風(1959.9.23.) 中心気圧895hPa、最大風速70m/s以上
   →全国で5,098人が犠牲になり、災害対策基本法制定(1961)の契機となった。

【参考】
 台風豆知識1 台風豆知識2

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□議員の数

・衆議院の定員は480。このうち300人が小選挙区制で180人が比例代表制。
・参議院の定員は242人。
・都道府県議会議員と市議会議員と町村議会議員の人数は、それぞれ2,819人、19,563人、35,667人。地方議員だけで約58,000人。要するに、議員の名のつく者は、約6万人弱。
・市町村議会議員の報酬で一番多いのは大阪市で、月額100万円。一番少ないところは山梨県の南アルプス市で、183,000円。平均して、市議会議員が約44万円、町村議員が約22万円。

・国会議員
 衆議院:480人
 参議院:242人

・全国都道府県議会の現職議員数(H16年7月1日現在)
 2,819人(うち女性議員193人)

・全国市議会議員
 現職議員数(H13年):19,563人
 報酬月額(H16年)
 平均報酬月額:約440,000円
  最多:大阪府大阪市:1,000,000円
  最少:山梨県南アルプス市:183,000円

・全国市町村議会
 現在数(H16年):35,667人
 平均報酬月額(H16年):約220,000円

※出典:なるへそ数字雑学 第35号(2005/08/16)

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□海水浴場

・全国の海水浴場の数
 総数:1,277箇所
 海の家がある海水浴場:240箇所

・海水浴場が多い都道府県のベスト5
 1位:千葉県(88)
 2位:長崎県(70)
 3位:北海道(69)
 3位:新潟県(69)
 5位:福井県(68)

・海の家の多い都道府県のベスト3
 1位:千葉県(34)
 2位:静岡県(29)
 3位:神奈川県(25)

・海水浴客数(千葉県の数字、延べ人数)
 450万人(H14年)
 230万人(H15年)
 370万人(H16年)
  上記平均で3年間の平均が350万人。
  千葉県の88の海水浴場で350万人なので、1海水浴場で約3.9万人。

・同様の海水浴客数の数値があった都道府県は以下。
 千葉県:約3.9万人
 新潟県:約2,000人
 静岡県:約1.7万人
 島根県:約2.1万人

・概ね1海水浴場あたり2万人と推定。全国では約2,500万人

・マリンレジャーに伴う海浜事故者数(H16年度)
 遊泳中 :320人(うち死亡者116人)
 釣り中 :243人(うち死亡者109人)
 磯遊び中: 89人(うち死亡者50人)
 海浜事故者合計:835人(うち死亡者306人)

・ライフセーバーの資格取得者:約1万人
・ライフセーバーによってファーストエイドを受けた人:約18,000人
・ライフセーバーによってレスキューされた人:約2,200人

※出典:なるへそ数字雑学 第34号(2005/08/09)

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○夏目房之助+週刊朝日『夏目房之助の学問』(朝日新聞社、1987)

★社名命名学
 ・ダスキン ← 前の会社をのっとられ、新しく会社を興すとき、インパクトのある名を
          (株)ゾーキン
          社員が引き止めて、ダスト(ほこり)+ゾーキン でダスキンとなる。
          後に脱皮(ダッ スキン)の意味もつく。
 ・任天堂 ← 人事を尽くして天命を待つ。
 ・資生堂 ← 万物資生(万物はこれをもとにして生まれる)(『易経』)
 ・キャノン ← もとは精機光学工業、商品名カノン1号から。
 ・アデランス ← アドヒアレンス(くっつく、根ざす)、社会に根ざし頭に根づくという意味で。
 ・アートネイチャー ← 自然で芸術的な髪を。
 ・花王 ← 顔
 ・ヤクルト ← エスペラント語のヤフルト(ヨーグルトの意)
 ・キッコーマン ← 創業当時、近くにあった亀甲山から「亀甲萬」と。
 ・イトーヨーカ堂 ← 創業当時、近所で繁盛していた日華堂をまねて「羊華堂洋品店」と。
 ・ロッテ ← 重光社長の愛読書『若きウェテルの悩み』に登場するシャルロッテから。

★中日成程辞典
 電扇 ←→ 扇風機
 瞼皮厚 ←→ ずうずうしい
 月薪 ←→ 月給
 仙人掌 ←→ サボテン
 空中小姐 ←→ スチュワーデス
 撃球員 ←→ バッター

★中日錯誤辞典
 電梯 ←→ エレベーター
 鉄餅 ←→ (円盤投げの)円盤
 通心粉 ←→ マカロニ
 西紅柿 ←→ トマト
 打字机 ←→ タイプライター
 口琴 ←→ ハーモニカ
 耳語 ←→ ささやく(動詞)
 月台 ←→ プラットホーム
 打火机 ←→ ライター
 鋼琴家 ←→ ピアニスト
 撒尿 ←→ おしっこする(動詞)
 電動机 ←→ モーター
 墨魚 ←→ イカ
 便道 ←→ 人道、歩道、近道
 屁股 ←→ 尻
 淋浴 ←→ シャワー
 遺失東西 ←→ 落とし物
 机器人 ←→ ロボット
 遺尿 ←→ おしっこを漏らす(動詞)

★日本珍姓寄名辞典(出典:篠崎晃雄『実用 難読奇姓辞典』、日本法令加除出版株式会社)
 一物(いちもつ)、陰能(いんのう)、金玉(かねたま・きんだま・きんぎょく)、
 毛穴(けあな・けな)、毛所(ねんじょ・めんじょ)、禿(はげ・かぶる・かぶろ・かむる・かむろ)、
 珍竹林(ちんちくりん)、穴無(あなし)、大面(おおつら)、鳥膚(とりはだ)、黒目(くろめ)、
 大耳(だいに)、生首(なまくび)、胃袋(いぶくろ)、腰(こし)、股(また)、助平(すけひら)、
 色魔(いろま・しかま)、十六女(いろつき)、十八女(さかり・わかいろ・わかいそ・そやきみ)、
 十八娘(ねごろ)、娘々(にゃんにゃん)、愛人(あいと)、浮名(うけな)、
 新妻(にいづま・にいつま)、白肌(しらはだ)、男女重(おめしげ)、薄衣(うすぎ・うすぎぬ)、
 男心(なじみ)、交楽(まずら)、百姓(ひゃくしょう・ひゃくせい)、左官(さかん・さがた)、
 子守(こもり)、先生(せんじょう・せんぶ)、豆腐(とうふ)、芋(いくも)、黒豆(くろまめ)、
 番茶(ばんちゃ)、素麺(そうめん)、我慢(がまん)、下駄(げた・しもだ)、
 小包(こづつみ・ことずみ)、盗品(?:現在は廃姓)、青空(あおぞら)、無名(むみょう)、
 老後(ろうご)、娑婆(さば・さま・さわ)、悪霊(あくりょう)、冥途(めいど)、達磨(たつま)、
 仁王(におう)、釈迦如来(しゃかにょらい)、原子(はらこ)、爆弾(?:現在は廃姓)、
 物理(もとろい・もどろい)、牛久十(うしくそ)、春夏秋冬(ひととせ)、留置(とめおき)、
 骨皮(ほねかわ)、猿股(さるまた)、腹帯(はらおび・はらたい)、
 黒股(くろと・くまた・すのまた)、珍宝(ちんぽう)、亀頭(きとう・かめがしら)、
 乙立(おつたち・おとたち・おとたて)、鼻毛(はなげ)、毛剃(けぞり)、女遊部(おなつべい)、
 女郎(じょろう)、生理(いくり)、魚屋(ととや・なや)、八百屋(やおや)、
 大工(だいく・おおえ・おおく・だいこう)、日当(にっとう)、稼(かせぎ)、汗(ふざかし)、
 酒場(さかば)、幹事(かんじ)、食堂(しょくどう)、立喰(たちばみ)、
 接待(せったい・せつまち)、出納(すいとう・すいのう・でのう・てんのう)、宝船(ほうせん)、
 阿片(あがた)、鉄砲(てっぽう)、刑部(ぎょうぶ・おさかべ)、冷飯(れいはん)、
 年増(とします)、立膝(たちひざ)、平和(ひらわ)、本望(ほんもう)、無学(むがく)、
 博士(はかせ)、物干(もざき)、入道(にゅうどう)、子宝(こだから)、家出(いえで)、
 番長(いえで・はお)、田舎(いなか)、留守(るす・ともり・とまり)、大納言(だいなごん)、
 珍品(くだら)、紅白(いりまじり・いりまじる)、芳名(よしな)、海外(かいがい・かいげ)

 等々、12万種類・・・・。

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○高橋和巳『悲の器』(新潮文庫、1967)

 さる調査によれば、本書の書き出し部分の一段落168字中に62字の漢字が含まれ、1,000字あたりに換算すれば369字となる。単行本は1962年刊行だが、漢字の使用頻度からすれば1900年頃のそれと同じになる。
 ちなみに、この調査は筑摩書房「日本文学全集」の口語体で書かれた小説文を対象として各作家から一編ずつとりあげ、発表年次によって分類したもの。
 20年間隔で漢字の使用が高まる山の時期があり、その山を過ぎると、漸次漢字の使用度が減少するらしい。

 1900年−1905年  393字(明治の現代小説文の出発期)
 1905年−1910年  372字
 1910年−1915年  320字
 1915年−1920年  332字
 1920年−1925年  358字(横光利一、芥川竜之介の登場)
 1925年−1930年  318字
 1930年−1935年  307字
 1935年−1940年  316字
 1940年−1945年  357字(太平洋戦争、漢語調の風潮)
 1945年−1950年  307字
 1950年−1955年  275字

 【注】字数は、1,000字中に占める割合。

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○吉田洋一『零の発見 −数学の生い立ち−』(岩波新書、1939、改版1979)

 0は6世紀にインド人によって発見されたと推定される。これによって、あらゆる自然数を自在に記述することが可能になった。十八、百八、百八十は18、108、180。簡潔明快な位取り記数法である。
 7世紀のインドの数学者ブラーマグプタの数学書には、今日風に記せば「a×0=0、a+=a、a−0=a」という内容のことが書かれてあるよし。百を番号によって3クラスに分ける次のような分類法も0の存在によって可能になる。

 (1)番号が3で割り切れるもの
 (2)番号が3で割ると1が残るもの
 (3)番号が3で割ると2が残るもの

 念のために記せば、1は商が0、余りが1だから(2)に分類される。

 数学はぼくらに勇気を吹き込む、とアランは言ったが、歴史は迷妄に満ちている。たとえば、ローマの記数法、それに基づく計算(一種の5進法)のいかに煩瑣なことか。あるいは通約不可能な線分の存在(2等辺直角三角形の短辺を1とすれば長辺は2の平方根である)に気づいたピュタゴラス学派の動揺を見よ。

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○窪田般彌『ミラボー橋の下をセーヌが流れ −フランス詩への招待−』(白水社、1975)

 フランス詞華集。原詩に訳と解説を付す。ラ・フォンテーヌからサルトルまで、28人のフランス詩人の詩をとりあげる。1編しかとりあげていない詩人が多いが、2編の詩人も数人、最多はランボー及びプレヴェールの3編である。
 アルチュール・ランボーのソネット「母音」第1行目に

  Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青、母音たちよ
   (A noir, E blanc, I rouge, U vert, O bleu: voyelles,)

 解説で三好達治を引く。すなわち「五個の母音A、E、I、U、Oのうち、E、Iの二つは痩せた、寒冷な感じを伴う側のもので、他の三者にその点で対立している。後の母音のA、O、Uはいずれも豊かな、潤った、温感の伴って響く性質をもち、就中Aは華やかに明るくまた軽やかに大きく末広がりに響く傾向をもつ」
 同じく解説で、米国の詩人ジョン・グールド・フレッチャーの1行を引く。すなわち、

  Aは光と陰影(かげ)、Eは緑、Iは青、Uは紫と黄、Oは赤

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○『神聖喜劇 第1巻』(光文社、1978)

 旧陸軍の『砲兵操典』総則第19の2いわく、「数ニ関スル称呼ハ特ニ明瞭ニ発唱シ誤謬ヲ生ゼシメザルヲ要ス、之(コレ)ガ為方向及高低ノ諸分画、信管修正分画、信管分画ニシテ十以下ニ属スルモノ及十位数ニ続カザルモノハ一ツ、ニツ、三ツ、四(ヨン)、五ツ、六、七(ナナ)、八ツ、九(キュウ) 、十(トヲ)、三百零五ツ等ト唱ヘ其ノ他ハ総(スベ) テ、一、ニ、三、四(ヨン)、五、六、七(ナナ)、八、九(キュウ) 、十(トヲ)、ニ十、百、千、ニ千、三千零五十、一万一千百等ト唱フルモノトス」

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○丸谷才一『男ごころ』(新潮文庫、1992)

 『森澄雄俳句歳時記』には地名をあしらって秀逸な句がある、と著者はいう。

  椿見て一日雨の加賀言葉
  梅干してきらきらきらと千曲川

 季語と切字のあつかいでは近代的な、あるいは現代俳句的な森澄雄が、土地の霊に導かれて呪術的なものへ我知らず参入し、古代人と化して国ほめを行うわけだ。だから趣向の中心が地名である句もある。「初秋や空に名のある大江山」のように。

   *

 ガレッティ先生は、18世紀末から19世紀半ばにかけて、ドイツのギムナジウム(9年生学校)で歴史と地理を教えた。生涯に40数種の著作を残した学者だが、授業中に変なことを言うので名高かった。『ガレッティ先生失言録』にいわく・・・・

 「カンガルーはひとっ跳び32フィート跳ぶことができる。後足が二本でなくて四本なら、さらに遠く跳べるだろう」

 「ライオンの遠吠えは猛烈なもので、何マイルも離れた荒野でも、吠えたてた当のライオンの耳に達する」

 「ライオンにおいては、男女間に通例の、あのわずらわしい関係がない」

 「この世でもっとも大きな昆虫は象である」

 「君たちは先生の話となると右の耳から出ていって、左の耳から入るようだな」

 「教師はつねに正しい。たとえまちがっているときも」


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○ジャン=クロード・コルベイユ、アリアン・アーシャンボウ『ワーズ・ワード コンパクト版』(同朋舎出版、1997)

 「絵でひく英和大図鑑」の副題のとおり、人体から天体まで、森羅万象の名称が英語と日本語で示される。絵とともに。
 「一般的科学記号」はメモに便利。

  ∩ 積集合(intersection)
  ∪ 和集合(union)
  ⊆ 以下(is equal to to or less than)
  ⊇ 以上(is equal to to or greater than)
  ⊂ 〜の部分集合である(is contained in)

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