きれいにこんがらがって

 酒を、愛を、さもなくば死を。

 about  log  mail  *  *  *

3/23
 北海道を旅行中に拾ったヒッチハイカーはモアイ像だった。僕の車がコンバーチブルでなければ乗せる事も出来なかっただろう。それとも軽トラックか。網走に着くまでの道々、彼は滅びてしまった故郷イースター島について色々と教えてくれた。人口爆発と環境破壊、それに伴う部族間抗争によって滅びてしまったという。そしてモアイ像は、敵部族を呪い殺すための兵器だったというが、しかし彼はそんな恐ろしげなものには見えない。とても穏やかで優しそうだ。そう言うと彼は少し笑って、私は優柔不断なモアイ像でだからこうして旅を続けているのです、と応じた。夏の北海道での出来事だ。

1/23
 上を向いて歩こう。
 涙がこぼれないように。

 下を向いて歩こう。
 涙を見られないように。

1/4
 「あけおめ、ことよろ」と言われて「あけめで、ことしく」と答えたりする、今年もへそ曲がりな僕。

11/14
 携帯電話を無くしました。あわてて利用を停止したり、交番に遺失物届けを出したりしながら、近年になくすばらしく不愉快になれました。誇り高き「持たザル」一族の矜持にかけて、電気製品ごときにこんなにも振り回される自分がとても許せません。僕に必要なのはただ愛と酒のほかにない。あってはならない。そういったわけでこれからは少々連絡の取りづらい人間になりますが、変人のやることと大目に見てやってくださいませ。

 ルービックキューブをやっています。五面までは完成できるのですが、最後の一面がどうしても揃いません。なかなか難しいものです。

 夜空にかかる天の川は、実は神々のグラスからあふれ流れるビールの泡でできていて、そこからやってくる流れ星は尿酸の結晶なのである。だから世界はこんなにも、風が吹いただけできしみをあげるほどに痛むのだ。

 道端に座りこんで、僕は夜空を見上げていた。酔っ払っているとずいぶん遠くまで見えるもので、目を凝らすとカイパーベルトの向こう側、まだ名前のない太陽系十番目の惑星の灰色の姿さえも捉えることができた。それなのにどうしてこんなにも近くが見えなかったのか、知らないうちに電信柱に激突して大破した愛車の隣で僕は頭を抱えた。

1/30
 もし君が自由を求めて大海に泳ぎだすタイヤキだったとしたら、そう僕は、いつの日か旅の終わり、君を釣り上げて食べてしまうおじさんになろう。少しばかりしょっぱくたって気にしない。
1/21
 おひさしぶり、野上です。
 えーと、あの、まだ生きてます。

Counter
</body> </html>