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ハバクク書
ハバククしょ Book of Habakkuk


旧約聖書の12小預言書のひとつ。著者とされる預言者ハバククについては、なにもわかっていない。

「ハバクク書」は、3章にわかれている。1〜2章はハバクク自身が書いたという点で、学者の意見はほぼ一致している。だが3章については、死海写本の「ハバクク書」の注解から完全に脱落しているため、のちに第三者が書いたものと考えられている。

1章〜2章4節は、預言者ハバククと神との対話である。ただしい者がくるしみ、悪なる者がさかえるありさまを、ハバククはなげき、なぜかと問いかけ、抗議する。それにたいし神は、カルデア人が悪なる者を武力征服すること、しかし征服者もまたほろびることを宣言する。さらに、「神にしたがう人は信仰によって生きる」としめくくる。この神の啓示はのちのプロテスタント神学の原理となり、新約聖書でも「ローマの信徒への手紙」1章17節、「ガラテヤの信徒への手紙」3章11節、「へブライ人への手紙」10章38節に引用されている。

2章5〜20節には、征服者に対する5つの非難がならべられている。すなわち彼らは他人から強奪し、卑劣なやりかたで私腹をこやし、征服した相手の血で都市をつくり、隣人を侮辱し、木や石でできた偶像にはなしかけると糾弾した。3章「ハバククの祈り」は、神の顕現をたたえた詩歌になっている。

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