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マラキ書
マラキしょ Book of Malachi


1.プロローグ

旧約聖書の十二小預言書の最後の作品。かつては、前5世紀のヘブライ人祭司エズラの作とみなされていたが、現代の学者はこの説に疑問をもっている。執筆の時期はバビロン捕囚時代の後、とくに、ユダヤ人の指導者ネヘミヤが改革をおこなう前の前460〜前450年の可能性がもっとも高い。

2.内容

 「マラキ書」は、預言と付録(4章4〜6節)で構成されている。預言の部分は、預言者がよくやるようにただ啓示をのべるのではなく、問答という独特の形式をとっている。付録は編集の時点でつけくわえられたものと、学者はみている。
第1の預言(1章2〜5節)は、選民イスラエルに対する神の愛と、エドムに対する永遠の憎しみを確認している。

第2の預言(1章6節〜2章9節)は、不適切な獣をいけにえにして神をさげすんだ罪で祭司と民をせめ、祭司が責務を無視しつづけるならば罰をくだすとつげている。

第3の預言(2章10〜16節)は、ユダヤ人と異邦人との結婚、および離婚についてのべている。

第4の預言(2章17節〜3章5節)は、神を「裁きの神」としておそれることなく悪をおこなう者は、神にさばかれると警告している。

第5の預言(3章6〜12節)は、人々が律法にしたがって「十分の一の献げ物をすべて」神にささげようとしなかったから、凶作になったのだと説明している。十分の一税をまもれば、神はのろいをとき、豊かな実りをあたえるという。

第6の預言(3章13節〜21節)は、裁きの日がおとずれたとき、神への忠誠はむくわれると預言している。

「マラキ書」は、バビロン捕囚時代(前586〜前538)以後から、ネヘミヤがユダヤの民を再統合するまでの、パレスティナの宗教および社会状況をあらわした貴重な史料である

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やはりこの書もモーセが書いたとは考えないようにしましょう。


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