-エンカルタから見る-
ミカ書
ミカしょ Micah


1.プロローグ

 旧約聖書の十二小預言書のひとつ。前8世紀のヘブライ人の預言者ミカが書いたものとされてきたが、現在は、複数の手による作品と考えられている。最初の3章は一般的に、ミカの真正の預言とみなされている。しかし残りの4〜7章については、ミカの時代以後の情勢を反映しており、後年つけくわえられたものだとする説がある。

2.内容

 最初の3章には、サマリアとユダに対する神の裁きの預言が書かれている。サマリアとユダでは、富者が貧者をしいたげ、祭司と預言者は堕落し、政治家も無責任で不道徳である。こうした悪行の結果、エルサレムと神殿は廃墟になると、ミカは預言している(3章12節)。

4章と5章は、全世界の平和な時代の到来を預言している。「ヤコブの残りの者」(5章7節)がもどり、ダビデ王の末裔(まつえい)によってふたたび統治される(5章2〜6節)。そしてこの牧者の王は、ダビデのようにベスレヘムで生まれるという。のちにキリスト教徒は、これをイエス・キリストの誕生の預言と解釈した。

6章と7章には、破滅の脅威(6章1節〜7章6節)と希望の啓示(7章7〜20節)が書かれている。脅威に関する箇所はミカの預言かもしれないとする説がある。希望の啓示が書かれたのはバビロン捕囚時、あるいはその後の可能性もある。

Microsoft(R) Encarta(R) Encyclopedia 2000. (C) 1993-1999 Microsoft Corporation. All rights reserved.


聖書研究デスクへ戻る