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民数記
みんすうき Numbers


旧約聖書の4番目の書。

1章で、イスラエル民族の人口調査をとりあげているため、この表題がついた。ヘブライ語原典では、最初の語ワイダッベール(そして仰せになった)、あるいは第5語ベミドバール(荒れ野にて)を表題としていた。

内容からみれば、表題は「民数記」より「荒れ野にて」としたほうが適切である。イスラエル民族がモーセにひきいられ、荒野を旅するさまがテーマとなっているからである。「民数記」は、シナイ山での最後の日々から、40年後に約束の地カナンのそばのモアブに到着するまでの記録であり、次の3部にわけることができる。(1)シナイ山での最後の日々(1章1節〜10章10節)、(2)約束の地の南にある砂漠での約38年間におよぶ放浪生活(10章11節〜20章13節。21章13節までとする説もある)、(3)東からのカナンの地への接近である。

第1部では、人口統計と律法に関することがらが集中的にとりあげられている。
第2部は、イスラエル民族がシナイ山をはなれるところからはじまる。とくに、モーセの兄アロンと姉ミリアムがおこした騒動をくわしくとりあげている(12章)。その後、イスラエル民族は神の怒りをかい、40年にわたって荒野を放浪することになる(13〜14章)。17章では、アロンの名をしるしたレビの杖(つえ)が芽をふくという奇跡について書かれている。

第3部にはいると、イスラエル民族はエドムをとおってカナンの地へむかおうとするが失敗し、ホル山上でアロンが死ぬ(20章14〜29節)。その後、死を予告されたモーセの後継者として、ヘブライ人の指導者ヨシュアがえらばれる(27章12〜23節)。32章では、ヨルダン以東の土地がガド族とルベン族に分配される。そして最後に、土地の割り当て、殺人者がのがれるための町とレビ人の町の建設、イスラエルの土地をまもるための結婚のおきてがしるされている(34〜36章)。

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