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ナホム書
ナホムしょ Book of Nahum


旧約聖書にある十二小預言書のひとつで、前7世紀のイスラエルの預言者ナホムの言葉をしるした書。前663年から、アッシリアの首都ニネベが陥落した前612年ごろの間に書かれたものと思われる。

冒頭部は、各行がヘブライ語のアルファベットではじまる形式になっている(1章2〜11節)。まず神の怒りと報復のようすがえがかれ、ユダ王国の解放と、ユダを迫害したアッシリアがたどる運命をのべた神の言葉がつづく。後半には、神がさだめたニネベへの侵攻と略奪のようすが書かれている(2〜3章)。

「イザヤ書」や「エレミヤ書」では、神の怒りがイスラエルの平和をおびやかす勢力にむけられているのに対し、「ナホム書」の神は全宇宙的な全能の存在で(1章3〜6節)、すべての悪徳な国家に報いがくだることを暗示している。「ナホム書」は文学的にも高く評価されており、古代ヘブライ語で書かれた名作の詩のひとつである。

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