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列王記
れつおうき Books of Kings


1.プロローグ

 旧約聖書の「サムエル記」上・下巻につづく2巻の歴史書。元来、「サムエル記」も「列王記」も、それぞれ1巻にまとめられていた。各2巻になったのは、前250年ころにつくられた旧約聖書のギリシャ語訳からである。

2.内容

 「列王記」はダビデ王の死後、息子のソロモンが即位してからバビロン捕囚まで、すなわち前10世紀前半〜前6世紀後半の北イスラエル王国とユダ王国の歴史をつづっている(→ イスラエル王国)。上巻1〜11章は、ソロモン王の即位と統治、および第一神殿の建設を、12〜22章は、イスラエルのアハブ王とユダのヨシャファト王の統治にいたる両王国の分割と歴史をかたっている。下巻1〜17章では、北イスラエル王国の首都サマリアが陥落して、前721年に王国が滅亡するまで、18〜25章では、前586年に南のユダ王国が滅亡するまでの歴史がつづられている。

3.作者

 現代の聖書学者は、複数の「申命記」派歴史家あるいは編集者を「列王記」の作者とみなしている。彼らは、「ソロモンの事績の書」(「列王記上」11章41節)、「イスラエルの王の歴代誌」(14章19節)、「ユダの王の歴代誌」(14章29節)などを参考にした。
「申命記」派歴史家はそろって、国家の存続はひとえにイスラエルおよびユダの神への忠誠にかかっていると信じ、両王国の統治や出来事を評価し解説した。

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