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創世記
そうせいき Book of Genesis


1.プロローグ 

 旧約聖書の冒頭をかざる書で、モーセ五書のひとつ。「創世記」という名称は、ギリシャ語の七十人訳聖書からとられたもので、2章4節の「これが天地創造の由来(ゲネシス)である」に由来する。ヘブライ語原典は、巻頭の言葉「ベレーシース(はじめに)」を表題とする。「創世記」は、神が天地を創造するところから、イスラエルの祖ヤコブの11番目の息子であるヨセフの死までをえがく。2部からなり、前半では人類太古の歴史がかたられる(1〜11章)。神は最初の男と最初の女(アダムとイブ)をつくるが、彼らは神にそむき、やがて殺人などの悪がはびこるようになる。神はそれらを一掃するために大洪水(ノアの洪水)をおこし、神とともにあゆむ一家族(6章9節)と一部の動物のみをすくった。さらに生きのびた人々の言葉を混乱させ、彼らを全地にちらした。前半部には、神がはじめて人間ノアとかわした契約が書かれている(9章9〜17節)。後半には、イスラエルの祖であるアブラハム、イサク、そしてヤコブの生涯や、イスラエル民族の起源がかたられている

2.目的 

 「創世記」の目的は、天地創造と歴史をすべて神にむすびつけることであり、とりわけ世界におけるイスラエル民族の役割を明らかにすることである。アダムからアブラハムまでの系図が明らかにされるとともに(5章、10章、11章10〜32節)、神がノアやアブラハムと契約をむすぶ場面がえがかれている(17章2〜21節)。この契約は神と人、そして神とイスラエルの間の新しい永遠の結びつきを意味する。

3.成立

  「創世記」にはいくつかの原典があると考えられ、それらは前10〜前5世紀ごろのものといわれる。

4.解釈

 いまだに多くの人が「創世記」を天地創造の文字どおりの記述だと信じている。19世紀後半までは、キリスト教徒やユダヤ教徒のほとんどがそのように考えていた。いっぽう、たんに民族的な信仰や迷信をあらわした神話・伝説であると考える人もいる。しかし広範な研究と考古学的な調査により、「創世記」に書かれている出来事や場所、登場人物や名前の多くが、なんらかの歴史的事実にもとづくものらしいということが明らかにされている。

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ある程度の歴史的事実が含まれている寓話と考えれば良いのはないでしょうか?


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