2001/05/23 水曜日

NF 謝 秀麗  

 花嫁を焼かないで

インドの花嫁持参金殺人が問いかけるもの

明石書店 1990/04出版

インドには女性に不利な習慣がたくさんありますが、その中でもっとも恐ろしい習慣は「サティ」と「ダウリ」でしょう。

「サティ(妻の殉死)」は法律で禁止されていますが、夫の火葬の火で共に焼き殺されることが妻の名誉とされています。本人の意思に関係なく焼き殺された人、寡婦として辛い余生を送るよりはと無理強いを受け入れる人、今も何処かで命を落としている人があるかもしれません。

「ダウリ(持参金)」はもともと裕福なカーストの習慣だったものが全階層に広がったものです。ダウリの要求はエスカレートする一方で、娘を持つ親の苦痛の種となっています。相手の要求するだけのダウリを持たせることができなければ、結婚させることはできません。しかも、要求は結婚後も続きます。中には、ダウリ目当てに、家庭内の事故として妻を殺す夫や姑さえいます。

娘を持つとダウリの心配があるため、貧しい階層では女児の間引きが行われます。また、間引かれなかったとしても、病気になったとき医療を受けさせてもらえるケースは少なく、それも女児の死亡率が高い原因になっています。

アジアからアフリカにかけて、男女比が不自然にアンバランスな原因の1つです。

このように女性に不利な習慣はたくさんあります。

アフリカの一部地域では、女性の割礼があります。結婚時に処女であることを重視する男性側の要求にこたえるために、子供のうちに陰部を縫い合わせてしまったりします。不潔な手術のために命を落とす者もあれば、その結果不妊になったり様々な障害を抱え込む女性もすくなくありません。それでも、結婚に有利という理由で、女性にも賛成者がいます。

NF E・ビューミラー  

 100人の息子が欲しい

インドの女の物語

未来社1993/01出版

インドの女性についてのノンフィクション。
悲しい、というか、腹が立つ、というか・・・。
日本に生まれた幸せを実感してしまった。

特に、「ダウリ殺人」と「サティー」、女児の間引きの話が悲しい。

「ダウリ」というのは、嫁入りのときの持参金である。昔は裕福な階層の習慣だったのが、貧しい下層階級にまで広まってしまったもの。そのダウリが目当てで殺される花嫁がいる。事故、又は自殺を装って。

「サティー」は、殉死のこと。死んだ夫の火葬の炎の中で、妻が一緒に焼き殺されるのだ。結婚して7か月にしかならない18歳の花嫁が、自ら望んで焼き殺されたというのだが・・・。

女の子だと労働力としては不足だし、育ててもよその家に嫁にやらねばならない。しかも、そのときにはダウリが必要。というわけで、女の子が生まれると殺してしまう、ということも行われている。特に2人目、3人目の女の子は。貧しいため・・・。昔、日本でもあったこと・・・。

裕福な家庭では、間引きは行われない。裕福な女性は、妊娠初期の性別検査で女とわかれば堕ろしてしまう。
女の子ばかりじゃ恥ずかしいから。
男の子が欲しいから。
まったく、同性のやることではない。

結局、男尊女卑が続いている。社会がそういう圧力をかけている。(インドだけじゃないけどね)