海洋温度差発電

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深海の温度は1年を通してほぼ一定に冷たい状態であります。
また、海の表面は太陽エネルギー(つまり日光)によって暖かいです。
深海と海の表面との温度差はほぼ一定であるため、深海の冷たい水と、表面の温かい水との温度差を利用して、発電します。

この海洋温度差発電の原理は1881年に、フランス人科学者のダルゾンバール(J. D'. Arsonval)が最初に考案しました。
その後、1970年代の石油ショックをきっかけに、特に日本とアメリカにおいて本格的な研究が行われるようになりました

フロンやアンモニアといった気化しやすい作動媒体を熱の交換に用います。
暖かい海水で液体を蒸発させタービンを回します。
そして冷たい海水で作動媒体をもとの状態に戻します。

 

海洋温度差発電のメリットは、

1.クリーンで再生可能なエネルギー:海洋温度差発電は、クリーンで再生可能な海水のみをエネルギー源としています。

2.多量なエネルギー:海洋温度差発電の建設可能な国は98カ国に及び、1兆KWの発電が可能であると見込まれています。

3.安定したエネルギー:海洋温度差発電は、年間を通じて安定した電力供給が可能になります。
これは、風力発電や太陽光発電などの自然エネルギーを利用した発電では天候に左右されて連続運転が困難であることに比べ、
際立った特長です。

4.地球環境問題に貢献:海洋温度差発電は、CO2の排出が他に比べ極めて少ない発電方式です。
また、海洋温度差発電で用いた深層海水は、サンゴや海藻類を増殖するので、CO2を固定化することができます。

 

デメリットは

1.洋上プラントの場合は、取水管の長さが短くてすみ、また用地の確保も不要ですが、長期間の実験には向かない点があるといわれています。

2.陸上プラントは海底の地形に沿って取水管を設置しなくてはならないため、その長さは長くなります。
そのため、経済性を確保するためには、急な海底斜面の場所が必要です。

3.規模が大きいものだと、海流の邪魔をするとも考えられています。