”カプセル”が生み出すもの・・・
それは幻か、現実か・・・




Dクラッカーズ
(現在1〜7巻(7−1,7−2と二冊)、短編集2巻)
著者:あざの耕平  イラスト:村崎久都


総合評価

ミステリー度 ★★
サスペンス度 ★★★★☆
麻薬度 ★★★★★
お気に入り度 ★★★★☆
総合評価 ★★★★

この小説の主人公(姫木 梓)は帰国子女。
七年ぶりに日本に戻ってきた時、幼馴染の物部景は以前とはまったく変わっていた。
そして幼馴染と距離の開いたまましばらく高校生活を続けていたある日クラスメートが飛び降り自殺をする。
しかもその飛び降り自殺にはひとつの噂が立った。
『彼女は今噂の「カプセル」という名の麻薬をやっていた』
しかもその噂のそばには幼馴染の名前もあった。
果たしてその噂は本当なのか。
梓が事件を追っているとクラスの委員長、海野千絵が事件の調査に手伝いを申し出る。

果たして「カプセル」をさばく「セルネット」とは?
噂とともにある「悪魔」とは何なのか?

このシリーズは巻を追うごとにミステリーから離れていきます。(笑)
それと、麻薬度が高いですけど、一般的な麻薬はまったく出てきません。
あくまでこの作品の「カプセル」という麻薬がこのシリーズのすべてに関わってくるというだけです。
で、それの症状(?)が麻薬に近い感じを受けるので、このように表記しました。
そして話は、だんだんとアクションがメインになっていきます。
ただ、それでも「作品としては」おもしろいです。
「ミステリーとしては」微妙ですが・・・。



Dクラッカーズ 接触−touch−

ミステリー度 ★★★
サスペンス度 ★★★☆
お気に入り度 ★★★☆
総合評価 ★★★


1巻はあえて言うならこのシリーズの入り口です。
メインキャラクターの位置付け、出会い、カプセルのうわさとその真実。
そのため、”表側”がメインとなっています。
この巻だけを読むとミステリーに見える別のものって感じです。
このシリーズを読むかどうかは本当にこの1巻で決まると思います。
この巻のラストまで読んで、「ミステリーじゃないからやめる」か「これはこれでおもしろい」かのどちらかになると思います。

このシリーズでミステリーに近いものは、あえて言うなら「駆け引き」でしょうか。

作者が2巻で言っていますが、この巻は”起”で、2巻が”承”となります。
なので、最後のシーンを少しでも楽しめればこれ以降はどんどん面白くなっていきます。
そういう方は2巻以降も読んでみてください。

お気に入りキャラクター:水原 勇司、物部 景



Dクラッカーズ2 敵手−pursuer−

ミステリー度 ★★
サスペンス度 ★★★★
お気に入り度 ★★★★
総合評価 ★★★☆


2巻は1巻のところにも書きましたが、起承転結の「承」になります。

1巻の事件によって動き出したさまざまなもの。
「カプセル」をさばく組織「セルネット」、葛根市内でそれに続く勢力を誇る「カプセル」ユーザーの集団「DD(ドラッグ・ドッグス)」
1巻の事件後、荒くれ者ばかりの集団「DD」に逃げ込んだ「セルネット」の人物がいるらしい。
梓と千絵は依頼者からその情報を聞き、DDの巣窟へ潜入することを決める。
だが、その情報提供者も何か裏があるようで・・・?

2巻になりほぼ完全にミステリーでなくなりました。(笑)
サスペンス色が強くなり、ミステリーな部分を探すとしたら、「駆け引き」そして、「セルネット」の組織の形式上「誰が誰かわからないところ」でしょうか。
今回も後半はバトルがメインになり、アクションシーンがメインになります。
多少ホラーチック・・・かな?
それでも確かに誰がいったい誰なのか?は本当にうまいと思います。
正直最後は結構驚きましたし。

1巻を最後まで読んで、少しでも気になった方は読むことをお勧めします。
1巻よりも断然面白くなってきます。
そして、1巻のところにも書きましたが、ミステリーを探しているならお勧めしません。

お気に入りキャラクター:水原 勇司、物部 景、ディンゴ



Dクラッカーズ3 祭典−ceremony−

ミステリー度 ★☆
サスペンス度 ★★★★★
お気に入り度 ★★★★
総合評価 ★★★☆


3巻は起承転結の「転」の前編になります。

2巻の事件によってついにセルネットのC、つまりセカンド・セルの一人を景は倒すことに成功する。
それによって本格的に梓たちを狙うようになる州叩淵淵ぅ鵝Ε掘次法
そして、梓たちを”事故”で始末しようとする。
その会議の中に姿を見せるBのひとりバールは何を考えているのか・・・?
一方、千絵はインターネット上から情報を捜し求める。
そこで見つける過去の記述。
そして、物語はクリスマス・イヴの日に動き出す・・・。

作者の言うとおり、1,2巻を読んだ人はもうミステリーを期待してないでしょう。(笑)
完全にサスペンスです。
ですが、心理戦はかなり良い感じです。
先の読みあい、罠にはまるのはどっちか!?
そして今回もバトルがいい感じです。
最後の対決も良い感じでしたし。
でも、いいところで物語が続く・・・。
先のめっちゃ気になる終わり方をしてくれました。
最後にどうなったのかすらわからない終わり方をしてくれるとは・・・。
女王が何でそこにいるんですか・・・?

ミステリーを基本としたレビューのせいかレビューじゃなくてただの感想になってるような・・・。
今回も一応書いときますガ、ミステリーを求めてる方にはお勧めしません、このシリーズは。

お気に入りキャラクター:水原 勇司、物部 景、甲斐 氷太



Dクラッカーズ4 決意−resolution−

ミステリー度
サスペンス度 ★★★☆
お気に入り度 ★★★★☆
総合評価 ★★★☆


4巻は起承転結の「転」の後編になります。

前回の戦いで傷を負った者達。
梓は真実を垣間見、自責の念に苦しむ。
景は連れ去られる、女王に。
甲斐は光の騎士に自分の悪魔をやられ、意識を失う。
茜はそんな甲斐をを見守る、もしかして堕ちたのか、と。
それぞれがそれぞれに苦しむ。
そんな中目を覚ますべリアル。
セルネットのB、ファースト・セルが本格的に動き出す・・・。
そして梓は放浪し、一人の少女と出会う。
物語が再び動き始める。
静かに、確実に・・・。

前巻を”動”とすれば、今回は”静”です。
前回はわかり易い、いわゆるバトル。
今回は自分の内なるものとのバトルです。
特に梓は自分の過去とのひとつの決着をつけ、最後はなかなかに良い感じです。
途中はかなり暗い感じで、ちと読んでるほうも暗くなりそうな感じですが・・・。
それにしても、久美子がここまで物語に絡んでくるとは。
今回はいわゆる”嵐の前の静けさ”って感じですね。
そして、今回は何と言っても甲斐が良いところを持っていきました。
あんなところで登場するとは予想外でしたよ。
こういうキャラは大好きです。
そして、最後の最後のページの甲斐と景のやりとりは本当に熱くなってきました。
個人的に大好きなシチュエーションだったので、今回のお気に入り度はMAXです。

お気に入りキャラクター:水原 勇司、物部 景、甲斐 氷太、千絵の母




Dクラッカーズ5 乱−rondo−

ミステリー度
サスペンス度 ★★★★☆
お気に入り度 ★★★★★
総合評価 ★★★☆


5巻は起承転結の「結」になります。

街に異常が広まっていく・・・。
そしていつしか、異常は日常へと移行しつつあった。

景達は手を組み反撃を決意した。
だが、敵が視えない。
敵は何処か・・・?

ある人物の予期せぬ行動が事態を動かしていく。
物語はどこへ向かって動き出したのか?


今回でついに一つの決着がつきます。
どういう結末になるかは、読んでほしいところなんでもちろん言いませんが。
今回は「静」「動」が分かれてますね。
前半は街に起こっている事態、そして、敵の居場所を探るのがメインの「静」
後半はセルネットのファーストセルとの対決がメインの「動」
個人的には後半のバトルがよかったですね。
景よりも甲斐の戦いのほうを楽しんでたのは管理人の趣味ですが・・・。(汗)
それにしても、今回のキーがあいつ(久美子)になるとは思わなかったなぁ・・・。
敵の居場所に驚き、それを発見する方法に驚く、と。
そして、ラストの全員集合シーンが今回の一番大好きなシーンですね。

今回は、一つの締めくくりです。
今までの巻を読んで面白ければ、少なくともこの巻までは読みましょう。
毎度のセリフですが、ミステリーを探すならお勧めしないですよ。
それと、一つの締めくくりの巻ではありますが、話は続いています。

お気に入りキャラクター:水原 勇司、物部 景、甲斐 氷太、香苗




Dクラッカーズ6 追憶−refrain−

Dクラッカーズ7−1 王国−the limited world−

Dクラッカーズ7−2 王国−a boys&a girl−

Dクラッカーズ・ショート 欠片−piece− 

Dクラッカーズ・ショート2 過日−roots− 




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