TOPへ戻る すくらっぷ らいふ ... 病院について


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2006年11月22日

退院後、初めて病院へ行った。
通院日が近づくにつれ憂鬱な気持ちになっていたが、当日になり病院へ行ってみると違う感情が溢れてきた。

外から見る病院と中から見る病院は全く違うものだった。
総合受付のある広いロビーで病院内を眺めてみる。
外来の患者、病衣を着た入院患者、忙しく働いている職員、患者の世話をする看護師。
何も変わらない風景が外来として見るのと、入院中に見るのでは違う世界に感じた。

入院して病衣を着て点滴を下げ歩いていた自分を思い出す。
確かにここに寝泊りしていたんだ。
そして外来の患者を眺めたりしていた。

廊下ですれ違った病棟の看護師が自分を見つけて挨拶してくれた。
入院の日、最初に病棟を案内してくれた看護師だった。
たくさんの患者を抱えているのに覚えていてくれたんだ。
少し嬉しくて何だか懐かしい気分になる。

不安だらけで入院した日々を思い出す。
夢でも幻でもなく実際に過ごした日々がそこにあった。

入院中は諦めにも似た感覚で何か違う場所に居る感じがした。
退院すると知らない場所に投げ出された感じがした。
けれど今外来として病院へ来るとそこは再び違う場所になっていた。

入院中看護師が言った言葉を思い出す。
「看護師は常に患者の次の姿を見ている」

そう病院は自分の戻る場所ではない。
体と心を癒し旅立って行く場所だ。
今は元気になって歩き出す準備をしなければならない時だ。
まだ再発して希望がなくなったわけじゃない。
再発した時は、また癒してもらえばいい。

見慣れたはずの病院が不思議な空間に見えた。
少しの懐かしさをまとい少しの元気を与えてくれる不思議な空間だった。