TOPへ戻る すくらっぷ らいふ ... 病気について

病室


ベッド


窓からの風景


ベッド


食事ハンバーグ
病気の名称や詳細は伏せていますので詮索は遠慮願います。

2006年11月16日

病気について少し書こうと思う。

症状に気が付いたのは、春の香りいっぱいの6月だったと思う。
その時は、それほど気にしていなかったが、数回症状が見られるので「何か変なのかな」と少しだけ感じていた。
けれど、その症状も治まり、また何事もなかったように過ごしていた。
その後も症状は見られたと思うが、気にするレベルではなかったのでほとんど記憶していない。
そして8月になり本格的に症状が表れた。
素人の自分でも、どこかに異常があることが分かるほどはっきりとした症状だった。
それほど慌てた感じでもなかったが、とりあえず病院へ行って原因を調べた方が良いだろうと思い、やっと行動する事にした。
症状的に大きな病院へ行く必要性も感じたが、近所の内科へ行けば原因くらいは分かるだろうと考えとりあえず病院へ行くことにした。
今思えば、これが病名の判断を紛らわせ通院を長引かせる結果となった。
初めて病院へ言ったのが8月25日だった。

9月8日に内科での診断が判明した。
内科としての検査に特に異常は見られなかった。
最初、癌の可能性もあると言われたが、この段階ではっきり否定された。
しかし症状の原因は不明で専門医の診断を勧められた。
症状と言っても、いつも見られるわけではないので内科の検査では最初の一回目に症状が表れていただけだった。

専門医での検査を勧められたものの、この頃は症状はほとんど見られなかったので躊躇したが、やはり原因をはっきりさせた方が自分自身すっきりするので、とりあえず総合病院へ行くことにした。
これが9月11日だ。

紹介状を持参したせいか、それほど大袈裟な検査は行われず、あっさり病名も告げられた。
それほど深刻な病気ではなく、薬を飲めば治るだろうと言われた。

9月25日、再び病院へ行ったが今回も特別な検査をするわけでなく症状を告げただけで終わった。
抗生剤を追加されたが、医師も大丈夫だと思いますよと笑顔で言っていた。

10月11日、三回目となる病院へ行ってきた。
今回は違う医師が担当だった。
医師にあまり変わらない症状を告げると、違う病気の可能性もあるので更に詳しい検査の必要性があると言われた。
検査の予約と薬を貰い帰ってきたが、どうも曖昧な感じが残るだけでストレスも溜まってきているのも感じていた。

10月25日、検査を受けに病院へ行った。
内容は、10月26日の日記にも書いてあるが、最初は気楽な気持ちで検査を受けていた。
しかし、検査の結果は良くなかった。
異常と思われる結果が出たので、急遽予定外の検査も受ける事になった。
その事を聞いた時点で自分の気持ちがおかしくなっていった。
そして検査の結果、はっきりとした形で病名が判明して同時に入院と手術も告げられた。
悪性か良性か判断がつかない腫瘍が体の中に出来ていた。

それから約一週間、何だかよく分からない状態で過ごしていた。
入院とか手術とか言われてもよく分からなかったし、腫瘍とか悪性とか良性と言われても、誰の事を言われているのか分からなかった。
ただ漠然とした不安が広がるばかりだった。

そして10月31日に入院して11月1日に手術した。
入院生活自体は特に問題はなく、よく分からない不安と痛みで眠れない夜を除けば苦になるようなものではなかった。
入院期間も最初から10日ほどと言われていたので、変に病気という意識もなかった。
体から取り除いた腫瘍の検査結果が分かるまでは、本当に普通でいられた。

11月7日の夕方、翌日に両親と一緒に検査結果を聞いてもらいたいと医師から告げられた。
その時、簡単に言われた内容は、腫瘍が悪性であると言う事実だった。
医師は手術の説明の時に、現時点では判断できないけれど良性である可能性が高いと言っていた。
けれど自分では悪性の可能性もあるんだなと漠然と頭の中では理解していた。

翌日、両親と共に医師の説明を受けた。
腫瘍が悪性であった事、これから定期的に検査が必要な事、再発の可能性が高い事、年齢的にこの病気になるのは稀なので特に注意が必要な事、そんな事を言われた。
要するに癌だった。

もちろん今は元気でいるので末期ではないけれど、完全な初期症状だったわけではない。
細胞レベルでは分からないが、腫瘍は取り除いたので現時点では深刻な治療は必要はないらしい。
けれどかなりの確立で再発するので、検査をしていかないと発見が遅れるという事だ。
更に、再発を繰り返すと、転移の可能性も高くなるらしい。

11月8日に退院したが、気持ち的に何を考えて良いのか分からなくなっている。
これからあの嫌な検査を繰り返さなければならない。
検査を続けていても再発を見つける事が出来るだけであって、再発を防ぐ事は出来ない。
自分はこの病気で死ぬのかな。
あと何年後に再発するのかな。
2年後かな、5年後かな、10年後かな。
この先どうやって生きて生きていくのかな。
そんな事ばかり考えている。

退院から一週間が過ぎた。
本当に夢のようだ。
入院していたのが嘘のようだ。
日を追うごとに記憶がなくなってしまう。
まさかこの年齢で、もしかしたら自分の未来は途切れているのかもしれないと考えるような事になるとは思いもしなかった。

何もなくなったんだな。
絶望しているわけじゃないが、今はそんな風にしか考えられない。