
銀河英雄伝説
田中芳樹氏作のこの小説に出会って、私は大きな衝撃を受けた。
物語のスケールの大きさ、登場人物たちの多彩さ、迫力の戦闘場面、
様々な魅力にあふれている。
ここでは、その中でも個人的におもしろい!と思ったこと、もの、人、について
いろいろ書いてみたい。
4.ヤン提督と紅茶
何を隠そう、私は大のアンチコーヒー人間だ。どうしても飲まざるをえない時以外は決して口にしたくもないほど嫌っている。その代わり、というわけじゃないが、茶は大好きだ。紅茶、緑茶、麦茶、ジャスミン茶、玄米茶、どくだみ茶、どんとこい!である。
そんな私にとって、紅茶をこよなく愛するヤン提督は同好の士!!(感涙)なのである。(勝手に言っている)。人類がにごった色の飲み物を飲むときは・・・・・・云々のヤン提督の屁理屈はすでに私の心のバイブルだ。皆がコーヒーをすする中、断固として(時々違うけど)紅茶を飲みつづけるその姿勢も私のハートをキャッチしまくって久しい。コーヒーだけが飲み物じゃないぞ!大人は皆コーヒーを飲まなくちゃ、なんて誰が決めたんだ!!見ろ!ヤン提督を!!紅茶の似合う男だってかっこいいんだぞ!!どうだ、参ったか!!(興奮気味)
え〜〜、おほん、ごほん、とにかく、紅茶はいいのだ。(力説)
特に!紅茶にブランデーの組み合わせ!!最高なのだ♪
銀英伝をはじめて読んだとき、何が嬉しかったって、ヤン提督が紅茶にブランデーを入れている、という描写を発見したことだ。(ホントだってば)
「あら〜〜♪私だけじゃなかったんだ!」と、とても心が暖かくなった。そしてヤン提督に倣って現在でも愛飲しているのである。
ただ・・・残念なことにうちにはユリアンがいない・・・・・・・(滝涙)。「おいしい紅茶」にめったに出会えないのだ。
そこいらの喫茶店の紅茶にはとうの昔に愛想をつかしたし、自分の紅茶を入れる技量にはもっと以前から失望しきっている。(しろよ、努力を)
だが!ついに発見したのだ!!「おいしい紅茶が飲める店」を!!(感涙)
あの日の感激といったら・・・・・・まるでハイネセンでクーデターが発生したとき、敵の主力艦隊の位置を知って小躍りするヤン提督の如く、私は歓喜したのだった。(そのあと落ち込むところまでは真似しなかったが)
ただ・・・・・・その店は遠い・・・・・・(涙) その上料金も・・・・・・(滝涙)
ふう、やはりこれは何とかしてユリアンを探すしかないな・・・(かなり本気)
紅茶人としておいしい紅茶を探求しつづけねば・・・・・・
ともあれ、我らがヤン提督とともに、紅茶は不滅なのだ!!
つづく・・・?
3.ポプラン&コーネフ
同盟軍のエピソードの中で、とっても気に入ってるものの一つ、それはポプランとコーネフのかけあい!!(漫才?)
アッテンボロー対ポプランも捨てがたいけど、やはり突っ込み王はイワン・コーネフ氏に決まりだと思う。あのポプランのなめたような物言いをさらに辛辣に突っ込み返せるコーネフに、私は深いソンケイの念を抱いてひさしい。かなうことなら弟子入りしてその極意を伝授してもらいたいほどだ。
彼らの舌戦の中で特に好きなシーンは・・・・・・
「顔がなくても美女なら美女とわかるのが歴戦の勇者ってものだ」
「連敗をかさねても歴戦は歴戦だからな」
「心配するな、ポプラン家の辞書に不可能の文字はない」
「失敗とか挫折とかいう文字はあるけどね」
「そいつは偏見ってものです。こちらのふたりはともかく、おれ、ではない、小官は、おふくろの腹から生まれたときから、誠実とふたりづれが自慢の種で――」
「残念ながら、その後、生きわかれになったようでしてね。いや、参謀長、お時間をとらせて・・・・・・(以下略)」
「友だち甲斐のない奴だ、すこしはかばってやろうと思わんのか」
「友だち?誰が?」
(・・・以上、徳間書店「銀河英雄伝説外伝2」より)
「ジョークだけでは生きられないが、ジョークなしでは生きたくないね、おれは」
「お前さんは存在自体がジョークだろうが」
「・・・・・・このところ悪意の表現にみがきがかかったのとちがうか、コーネフさん」
「いやいや、もてない男の嫉妬にすぎませんよ、気にしないでください、ポプランさん」
(・・・徳間文庫「銀河英雄伝説・風雲篇」より)
もう!最高!!
絶妙の間合いとはこういう事なんだろうな。この二人の掛け合いを読みたいがために、何度「外伝2」を開いたことか!!
アッテンボロー対ポプランだと、ここまでパーフェクトには決まらないんだよなあ。アッテンの突っ込みはツメがもう一息、甘くて。(それはそれで好きなんだけど♪←アッテンファン)
なにはともあれ、「キング・オブ・突っ込み」のイワン・コーネフ、万歳!!
ただ・・・上の最後のやり取りの後、コーネフはもう、永遠にポプランに突っ込むことができなくなってしまって・・・・・・(涙)
ああ、師匠(勝手に呼んでる)・・・・・・ご冥福をお祈りいたします・・・・・・(合掌)
2.ラインハルト・フォン・ローエングラム
初めてこの「銀河英雄伝説」を読んだとき、私の心は「マイン・カイザー」のものだった。
きっと、銀英の世界にトリップできてたら(できないって)、真っ先に彼に忠誠を誓いに行っただろう。それくらい、魅了されたのだ。
WHY?(いきなり横文字)
答えはもちろん、彼がこの上なく美形だから!!
・・・・・・と、いうのは冗談(?)として、ほんとは彼の生き様が孤高の王者のものだったからだ!!(言い張る)
巨大な野心とそれに見合うだけの器量を持ち、かけがえのない存在であるキルヒアイスを失った後はどんどん孤独を深めていく・・・・・・宇宙を手に入れても、死ぬまで彼の心は満たされてはいなかった・・・
ああああ、かっこいい・・・・!!
彼のような人が身近にいたら、それはそれで私はきっとひどく困ってるだろうけど、なんといっても小説!どうせなら夢を見たいのだ!!
ただ・・・・・・ひとつ、気になってしょうがないことがあるのだ。
それは、皇帝になってからのラインハルトの言葉遣いだ。
これは、「1」でも触れたけど、皇帝ラインハルトのが1番ひどい。
例1・・・「よろしい、ファーレンハイト、予の心も卿のそれにひとしい。本来、戦場の外で流血をなすのは卿の本意ではあるまいが、とくに卿に命じる。この薄ぎたない二本足の腐肉獣どもを処理して、せめて宇宙の一隅だけでも清潔にせよ」
例2・・・「予は考えすぎた。大義名分の最大にして至高なるものは、宇宙の統一である。その名分の前には、区々たる正当性など考慮に値せぬものであったのにな」
・・・・・・陛下・・・・・・できればもっと易しく・・・・・・(涙)。
確かに似合っている。似合っているんだけど・・・・・・どこでおぼえたの?
あんなにゴールデンバウム王朝を打倒したがってたのに・・・・・・
言葉づかいまでは打倒しなかったんですね・・・・・・
でもいいのだ。
彼の華麗さにはあの言葉遣いこそがふさわしいのだから!!
・・・・・・(結局今回も言葉遣いの話になってしまった・・・)
1.帝国軍の言葉(?)
帝国の言葉は、何であんなに難しい言い回しを多用するんだろう…?
はじめてOVAを見たとき私は思わずのけぞったものだ。
「じ、時代劇か…?」(←心の声その1)
華麗な軍服を見事に着こなした美形ぞろい(重要)の提督たちが、「卿はどう思う?」とか「小官ごとき非才の身…(以下略)」などと聞いただけじゃ意味不明の暗号めいた言葉を意味深に発し、かなり大仰なリアクションをとっているのだ。(私にはそう思えた)
そのとき私の感性が理性に向かってささやいた。
「これは……どこかで見たことがある。そうだろう?……思い出せ、思い…………!!!そ、そうだ!これは、宝塚だ!!」(←心の声その2)
何を隠そう、私は10年来のヅカファン。光り物に弱いのだ。(だからラインハルトの金髪をはじめてOVAでみて、一発KOされた・・・余談)
宝塚だ、と理解したら後は話が早かった。言語中枢を「宝塚モード」に切り替えればよいのだから。
そういえば、そうだ。堂々たる帝国軍の麗しい提督たちに「うわ〜、どーらい作戦じゃな〜」などという言葉は似合わない、どころか犯罪だ。(注:カッコ内岡山方言。訳:「おお、見事な作戦だ…」)
やはり、あの言い回しこそが彼らの威厳を高め、物語をより重厚にしているのであろう。
そう思ったら、なるほど、かっこいい。(ゲンキン・・・)