アッテン、アッテン、アッテン!!

 

 

「アッテン、アッテン、アッテン!!」

 

それは、アッテンボローの夢をみるための必勝のおまじない・・・・・・(大ウソ)

と、いうわけで、このページでは、私が見たアッテンボローの夢について書いてみようと思う。(夏目漱石「夢十夜」風)

 

コンナユメヲ、ミタ・・・

 

 

第一夜「激闘、イゼルローン!」

 

帝国軍の侵攻もなく、つかの間の平穏な時が流れるある日のイゼルローン要塞。

私はヤン艦隊の一員として、要塞に勤務していた。

仕事内容は不明だが、どうやら士官らしい。

 

その日の仕事を終えた私は、士官用の談話室(?)のようなところへいった。

紅茶を飲みたくなったのだ。

そこには先客がいた。

カスパー・リンツと士官Aだ。

 

二人は、メカに向かっていた。

どうやら、ゲームで対戦しているらしい。

私はしばらく、そんな二人の様子を楽しく見ていたが、だんだん自分もそのゲームをやりたくなってきた。

二人にそのことを告げると、快く了解してくれたが、一つだけ条件を出された。

何か、と問うと、じゃんけんをしろ、という。

どうやら、そういう決まりになっているらしい。

もちろん私はすぐにそれを承知した。

ゲームを、するためだ。

 

私は士官Aとじゃんけんをし、何度目かに勝ちを得た。

次いでカスパー・リンツともじゃんけんをしようとした私に、誰かが声をかけた。

振り向くと、陽気なアッテンボローがこちらへ歩いてきていた。

どうやら、自分とじゃんけんをしろ、ということらしい。

もちろん私に否やはなかった。

おもむろに、じゃんけん大会の幕が切って落とされたのだった。

 

勝負は五分五分だった。

二人とも持てる技のすべてを駆使し、グー・チョキ・パーの選択に情熱を傾けた。

押せば、退き、退けば、押し、互いの戦術を見極めようと必死だった。

容易に勝敗は決せず、しだいに二人の顔には疲労の影がさしはじめていた。

もはや、勝負の行方は、混沌とした時の中でその到着点を見失いかけていた。

 

いつのまにか、リンツや士官Aの姿は何処かへ消えうせ、世界は、アッテンボローと私の、二人だけのものだった。

 

その二人だけの世界で、あいかわらず私はグー・チョキ・パーを出しつづけていた。

すでに、当初の目的であるゲームに参加する、という意味は霧散し、ただ、アッテンボローにじゃんけんで勝つ、ということが絶対の価値を持って、私に覆い被さっていた。

 

いつ果てるともしれない勝負は、延々と続いていった。

 

・・・・・・なんど、グーを出したのだろうか・・・・・・

いつしか、世界は静かにフェードアウトしてゆき・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・

 

 

まぶしい朝日が、夜の闇を追いやり、私に覚醒を促した。

目覚めた私は、ただ一言を思わず口にしていた。

 

 

「・・・・・・・・・なぜだぁ―――っっ!!」

 

 

 

第二夜「大自然の中で・・・」

 

ヤン艦隊の面々は、どこかの惑星でのどかな休日を過ごすことに決まった。

私はもちろんアッテンボローの旗下の士官として、参加した。

 

到着したのは、緑豊かな森のキャンプ()場。

まずはみんなでテントの設営をした。

意外なことにキャゼルヌ氏がとても上手く、奥さんとふたりでまたたく間に済ませてしまった。

ヤン提督とユリアンは、なぜか知らないけど赤いサングラス(?)の話をずっとしていて、結局テントには指一本触れなかった。

 

その後、私は(敬)愛するアッテンボロー提督と近くの小川に魚釣りに出かけた。

二人で他愛のないことを話しながら、ゆったりと流れる時を楽しんでいた。

魚は、面白いように釣れた。

私は嬉しくなって、じゃんじゃん釣った。

ただし、それは私のほうだけだったようだ。

会話が途切れがちになったのに気づいて、ふと隣のアッテンボローを見ると、めだか一匹釣れてはいない様子だった。

なんだか申し訳ないような、でもたくさん釣れてちょっと嬉しいような、複雑な気分でアッテンボローの顔を見つめていると、彼も私のほうをじっと見つめてきた。

私は急にドキドキしてきた。

その間もアッテンボローは私を見つめつづけている!!

いよいよか!?とかわけのわからないことを私は漠然と考えた。

雰囲気は盛り上がっていた!!(あくまで私ヴィジョン)

そんな思い乱れる私の心を知ってか知らずか、彼はおもむろに立ち上がると、すたすたとテントのほうへ歩き出してしまった。

びっくりした。

私も慌ててその後を追ったが、途中で見失ってしまった。

さっきの余韻も冷めぬまま、途方にくれた私がその場でボーっとしていると、ポプランが現れてジャガイモをむくのを手伝ってくれないか、と聞いてきた。

 

了解して彼の後についていくと、すごく家庭的な流し台の横に山ほどのジャガイモが積み上げられていて、すでに何人かが一心不乱に皮むきをしていた。たぶんその中にカスパー・リンツもいた。

早速私も作業に取り掛かったが、このジャガイモ、むきにくいことこの上ない。

デコボコのしっぷりが半端じゃないのだ。

見ると、私を誘ったポプランはジャガイモではなくにんじん係を務めていた。

見事な包丁さばきでにんじんを扇形に切っていくポプランに私はしばし見とれていた。

 

そうこうしていくうちに、どうやら料理も出来上がり(メニューの詳細は不明)、楽しい(?)食事の時間が始まった。

アッテンボローは、いつのまにか現れて私の斜め前の席についた。

食事中私はなんだか落ち着かなくて、ちらちらとアッテンボローのほうばかりうかがっていた。

彼は隣の席のポプランとなにやら話していたが、ふと私のほうに顔を向けた。

いきなり目が合って思わず固まってしまった私に向かって、彼は見惚れてしまうほどのとびきりの笑顔(といっても全開の笑みではなくてやさしい微笑み)を見せたのだ!!

私は一気に幸せになった!!

周りの景色は都合よくフェードアウトしていき、私とアッテンボローの二人だけになった。(これぞ夢の醍醐味!!)

よし、今度こそ!?とか、またわけのわからないことを考えた。

アッテンボローはゆっくりと口を開き、私に何か言いかけた。

私はものすごく期待をして、その言葉を待っていた。

 

その時・・・・・・

 

けたたましい電話の呼び出し音が私の眠りを奪い取った。

 

・・・・・・なぜだ!!なぜ後5分、いや、1分でいい待ってくれなかったのだ〜〜!!

 

 

――ああ、儚い夢よ、オマエはとても、残酷だ・・・・・・()

 

 

 

第三夜「あんなこといいな、できたらいいな♪」

 

その日は私とアッテンボローとのはじめてのデートだった。

当然気分は極上、足取りも軽く彼との待ち合わせ場所へと向かった。

 

「ごめ〜ん、待った!?」

「いや、今来たところさ♪」

 

そんな会話があったかどうか定かではないが、とにかくそういうラヴラヴモード(死語)な私たち二人に恐れるものなど何もなかった。

街を行くアッテンボローと私はどこからどう見ても恋人同士だったはずだ。

たわいない会話をかわしながらなぜかうちの地元にある草が生い茂る河岸を散歩したり、見知らぬ小学校に不法侵入したりして二人だけの時間を楽しんでいた。

 

そしていよいよその日のハイライトが訪れた!

アッテンと私は腕なんか組んじゃったりなんかして、意気揚揚とデートの定番コースたる映画館(なぜか京都の)へと足を踏み入れた。

入口にかかっていた看板には、確かに鼻高美形のアメリカ人俳優の顔がでかでかと描かれていたはずだった。

私たちは薄暗い館内の中央やや右より後ろから7、8列目あたり(推測)に座った。

場内は人影もまばらでとても落ち着いた雰囲気だった。

私はとても嬉しかった。

これから始まる大ロマンアクション洋画()は私たちのムードを一気に盛り上げてくれるはずだと信じて疑っていなかった。

 

そしてしばらくの後。

開演のブザーが厳かに響き渡り、場内は闇に包まれた。

高まる緊張の中、私は隣りに座るアッテンボローの息遣いが聞こえてくるみたいな気がし、結果、心拍数の増加に悩み始めていた。

隙あらば手ぐらい握ってやろうと企んでいたなんてことは口が裂けてもいえない。

 

そして、ついに始まった・・・・・!!

 

 

――(数瞬の間)――

 

 

「ピロリロ♪ どこでもドア〜〜!!」

 

・・・・・・

 

大アクションスペクタクルロマンス洋画()を映し出すはずの画面には、私たちのアイドル、ドラえもんの姿が大写しになっていた。

私は開いた口がふさがらなかった。

誰かにこれは嘘だといってもらいたくてすがるように隣りの席を見た。

そして私は更に大口を開けたままになった。

いや、別にジャイアンが座ってたとかそういうことはさすがになかった。

愛するアッテンボローの姿なんて影も形もありはしなかっただけの話さ・・・()

 

 

あはははは・・・・

♪あんあんあん、とって〜も大好き〜〜♪ドラえ〜〜もん〜〜・・・・・・(遠い目)

 

 

つづく・・・?