
ミュラーの僚友たち
皇帝ラインハルトのもとに集う、華麗なる帝国軍の提督たち。
星星の大海をわたりゆく、ゴールデンルーヴェの栄光を支える名将たちは、いずれ劣らぬツワモノぞろい。
それぞれに個性豊かな彼らと、最年少のミュラーとの関係を勝手に考察してみる。
3.ウォルフガング・ミッターマイヤー
ロイエンタールとともに「双璧」と呼ばれ、またその用兵のスピードのあまりの速さから「疾風ウォルフ」の異名をとるミッタ―マイヤー。彼とミュラーとの関係はどうだろう。
二人とも人当たりのいい人物なので、この二人の関係はきわめて良好だろう。
とても印象に残る二人の会話がある。それは「双璧の争覇戦」後、フェザーンへ帰還したミッタ―マイヤーと、それを出迎えたミュラー、というシーンでのものだ。以下、本文より。
「ミッタ―マイヤー元帥だけでも、ご無事でよかった。あえてご生還のお喜びを申し上げます」
出迎えたナイトハルト・ミュラーが砂色の瞳を僚友にむけて挨拶し、ようやく負傷の癒えた右手を差しだすと、ミッタ―マイヤーは無言でその手を握った。(徳間文庫「銀河英雄伝説・回天篇」)
この状況で、ミッタ―マイヤーにこう言えるのは、ミュラーだけではなかっただろうか。(彼は、ウルヴァシーで負傷したし、「争覇戦」には参戦していないからだ。)ミュラーはミッターマイヤーの胸の内を察していて、本当に「あえて」こう言ったのだと思う。それに答えて、ミッタマイヤーも無言で手を握った・・・。そこには「友誼」が確かに存在するだろう。
ああ、なんだか切なくなってきた・・・。でも私はこのシーンがとても好きなのだ。
と、いうことで、ミュラーとミッタ―マイヤーの関係は、「極上」と決定。(はっきり)
つづく・・・?
2.オスカー・フォン・ロイエンタール
いうまでもなく、帝国軍の誇る「双璧」の一人。彼はミュラーにとって、やはり「尊敬すべき先輩」だろう。
戦略家としても、戦術家としても、自分より経験も豊富で頭の切れるロイエンタールにはミュラーは敬意をはらっていると思う。
しかし、私は思う。・・・・・・尊敬しているのはそこだけか!?
ミュラーの発言その1・・・「ロイエンタール提督は、またあたらしい愛人をつくられたそうですね。」(ちなみにこのときのミュラーは要塞対要塞の戦い後の入院生活を終えたばかりの、いわば病み上がり。)
ミュラーの発言その2・・・「ロイエンタール提督が資源を独占してるから、私などにはいい女がまわってきませんよ。」
(しばしの沈黙・・・)
・・・・・・・・・うらやましかったのか?ミュラー!!
・・・閑話休題。
一方、ロイエンタールのミュラーに対する評価はどうだろう?
これはやはり、バーミリオンで見せた「鉄壁」っぷりに、一目置いていたのではないだろうか。
う〜ん、でもはっきり言って、私はこのロイエンタールという人物がいまだによくわからない。確かに、ファン、なのだが、それだけにつかみどころがない。(でも、そこがいいのだ☆←ファン心理)
と、いうことで、ミュラーとロイエンタールの関係は、「当り障りのない間柄」と断定。(きっぱり。)
そんなかんじかな。
1.ラインハルト・フォン・ローエングラム
当然、われらが(?)称えるべき「マイン・カイザー」は、ミュラーにとって、「絶対の忠誠の対象」だろう。
そして、なにがあっても「護り参らせる」存在。バーミリオンにしろ、ウルヴァシーにしろ、「鉄壁」の異名にふさわしい働きをしている。
ラインハルトが、どこでミュラーに目をつけたのか大いに興味がある。ミュラーのことだから当然、それなりの武勲を立てて、順調に(というより、かなりのスピードで)昇官していたのだろう。そしてその若さこそがラインハルトの目にとまったのだと思う。
ラインハルトにとってミュラーはどんどん信頼感が増していった部下、ではないだろうか。
ラインハルトの元帥府開設当初の記述にはミュラーの名前はまだ出てこない。
まだよそにいたか、旗下に入っていたとしてもまだ官位が低かったのだろう。
貴族連合との戦いでは、やはり目立つのはキルヒアイスと「双璧」で、ミュラーは地味である。
そして、キルヒアイスの死後、要塞対要塞の戦いではラインハルトは最初、惨敗したミュラーに激怒している。そして、ミュラーに厳罰を加えるつもりだったが、亡きキルヒアイスのことを思い出し、「ミュラーのような男は得がたい存在だ」と、寛容を示した。
結果的にこれがミュラーの忠誠心を決定的なものにし、後日の「鉄壁」につながったのだと思う。
皇帝の位に上った後、大将の中で最年少のミュラーを上級大将の首席、としているのはその後いかにラインハルトがミュラーへの信頼を高めたか、ということのよい証左であろう。(銀英風)
そして、ラインハルトは遺言によって、ミュラーを含む6名の上級大将たちを元帥に叙す。これは、ミュラーに息子の将来をも、「護れ」と託したのではないだろうか。(独断)
そんなかんじだな。