和紙

蛇足
□■海千山千
「海に千年、山に千年住んだ蛇は
になる」と言う伝説から生まれた言葉です。
世の中の経験を十分に積み、ものごとの裏面にまで通じていてずるがしこいことや、そのような、したたか者のことを指していいますね。

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逆鱗に触れる
龍に関する言葉で有名なものを忘れていました。「逆鱗に触れる」です。
辞書を見ると「帝王の怒りをうける。また、目上の人などの気持にさからって怒りを買う。はげしく叱られる。」となっています。
この言葉の出典は"韓非子"です。

この
逆鱗、龍の喉の下に1枚だけ逆に生えた特別の鱗です。この逆鱗に触れると龍が暴れだしひどい目にあうと"韓非子"には書いてあります。この場合、龍は天子の例えです。
韓非子(?−233B.C.)はあの秦の始皇帝に招聘され帝王学を教授したのですが、時の宰相、李斯(りし)の讒言(ざんげん)にあい、最後は「毒」の項で書いたように鴆毒(チン毒)により、毒殺されます。

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韓非子
安能務著の「
韓非子」の帯には次のように書いてあります。
三流の政治家が
三国志を読み、二流の政治家は孫呉を読み、一流の政治家は韓非子を読む。
マキアベリ
(1469-1527)は、宗教と倫理を切り離したことで「現代政治学」を誕生させた。しかし、それより千八百年前に、政治から倫理道徳を切り離して、政治を独立させたのは韓非子であり、彼こそが現代政治学の正真正銘の祖であるといえる。

韓非子を語源とする言葉
 韓非子が出たついでに韓非子を語源とするなじみ深い言葉・ことわざを紹介します。
株を守って兎を待つ
 「待ちぼうけ」の歌で有名ですね。 
いつまでも旧来の風習、方法にとらわれ、新風に気づかないでいることや、考えが固定して応用のきかぬたとえとして使われます。単に守株(しゅしゅ)とも使われます。

矛盾
(昔、中国の楚の国に、矛と楯を売る者があり、この矛はどんな楯でも突き破ることができ、また、この楯はどんな矛でも防ぐことができると自慢していたが、「お前の矛でお前の楯を突いたらどうなるか」と言われ、答えに困ったという故事から)
事の前後が揃わないこと、つじつまの合わないことの意味ですね。。

千丈の堤も蟻穴(ぎけつ)より崩る 又は 千丈の堤も螻蟻(ろうぎ)の一穴より崩る
 (「千丈の堤も蟻の一穴」とも言う)
千丈もある堅固な堤も、小さな蟻や螻蛄(けら)の穴がもとで崩れる。
小さな誤りやわずかな油断がもとで、大事をひきおこしたり失敗したりする、と言う意味ですね。

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