和紙

チョコレート
蛇足
□■チョコレー

もうすぐ
バレンタインデーですね。
正式名称は、Saint Valentine's Day(聖バレンタインの祝日)です。

この
バレンタインデーの起源には諸説がありますが、その中で代表的なものを紹介します。
時は三世紀、場所は皇帝クラウディウス二世治世のローマ帝国でのこと。皇帝は、若者が戦争に行きたがらないのを、恋人や家族との別離を惜しむためと考え、結婚禁止令を出しました。
しかし、キリスト教のバレンチノ司祭(英語読みではバレンタイン)は皇帝の命令に反して、極秘に若者達を結婚させました。これを知った皇帝は彼にローマの宗教への改宗を迫りましたが、彼は拒否し、西暦270年2月14日殉教しました。

それから、この日、恋人や家族同士で、愛や感謝の気持ちを伝え合いプレゼントを交換したり、カードなどを送るといった風習が出来たと言うものです。
そして、言い伝えとして、特にこの日だけは、女性から求愛してよいと言われています。
でも、チョコレートを贈ると言うのは、どうも日本のお菓子会社の陰謀のようです。^^;

と言うわけで、今日のテーマはチョコレートです。

もともとチョコレートの起源は
アステカ文明の古代メキシコだと言われています。
アステカ文明ではケツァルコアトルと言う神様のくだされ物で、不老長寿の秘薬として珍重されてきたといいます。

このチョコレートは
カカオ(アオギリ科)の実から作ります。この木、7〜10mにもなる高木です。そして、花は枝や幹の上に直接開花し、やがて実がなります。写真を見たことのある人は最初ビックリしたでしょう。木の幹から直接大きな紡錘形の実が(長さ5〜15cm)出ているのは不思議な光景です。
果実は50〜100の種子をもち、これを加工し粉末にします。

アステカでは、チョコレートは
ショコラトールと言う飲みものでした。
このショコラトール(ほろ苦いという意味)は、カカオ豆の粉末にトウモロコシや、コショウを加えて煮たり、すりつぶしたバニラの香りをつけた、どろどろした苦い飲みものでした。
チョコレート(Chocolate)という言葉は、このショコラトール(chocolatre)が語源と言われています。

チョコレートが飲みものから食べるものになったのは、ヴィクトリア王朝時代(1837〜1901)です。
日本にはいってきたのは、江戸時代。最初は、飲みもの『ココア』だったようです。漢字では「知古辣」,「猪口冷糖」,「貯古齢糖」などと書いたようです。
チョコレートは明治時代に作られますが、本格的な生産は大正時代になってから、森永製菓や明治製菓が行っています。

さて、最近チョコレートの栄養学的見方が大きく変化してきています。それは、
カカオマス・ポリフェノールの効果が認められてきたからです。
次の常識は現在では非常識になっています。

@チョコレートを食べると、虫歯になる:カカオマスに含まれるセプス(cepws)が歯垢を強力に抑え、虫歯になるのを防ぎます。
A鼻血が出やすい。:血行を良くする効果はありますが、それで鼻血が出ると言うことは無いようです。
B太りやすい:カカオバターは体に吸収されにくい油で、またカカオマスが脂肪を吸収しにくくします。
Cニキビが出る:ポリフェノールには肌の抵抗力を落とす活性酸素を取り除く働きがあります。

他にチョコレートは多くの
食物繊維を含みますので大腸ガンの予防にもなります。また、疲労回復、精神の安定を促進します。また、安定したエネルギー源として登山などの非常食として最適ですね。

でも、やはり食べすぎは禁物です。目安は1日50g、板チョコ半分ぐらいですね。

さて、ここからは雑学アラカルト!
@
ココアとチョコレートってどう違うの?
カカオ豆からカカオバターの3分の2ほどを抽出すると、残りが粉末状のココアです。ただし、ヨーロッパでは、今でもココアとチョコレートは、明瞭な区別がされていないようです。
(注)

A
スイートチョコレートとミルクチョコレートってどう違うの。
 スイートチョコレートはカカオ豆をすりつぶして作る苦いままのカカオマスにカカオバター、バニラ、砂糖を加えたものです。
これに粉乳を加えて、さらにまろやかな味にしたものがミルクチョコレート。

B
ホワイトチョコレートは、なぜ白いの?
カカオ豆の成分の内、カカオ成分を取り除いたカカオバターに、砂糖と粉乳を加えて作られます。カカオバターは、溶けると透明に近い色になり、固まると白濁します。これに粉乳を入れ、白いチョコレートができ上がります。

C
チョコレートのアルミ箔は何のため?
味や香りを保つためと、防湿、防虫のために使われています。

D
チョコレートの表面が白い粉をふくのは?
チョコレートは、25℃を超えるとココアバターが溶けはじめ、温度が下がって再度固まると、白い粉をふいたような状態(ブルーミング)になります。
風味は多少、損なわれますが、ブルーミングであれば、食べても害はありません。

最近はチョット値段は高いけれど、生チョコレートも人気ですね。
男性のみなさん、チョコレートを食べ過ぎて太らないようにね。
太るほど、もらえない?! (^_-)

(注)
2001.09.20追記
ヘリコバクターピロリ菌、かわいい名前ですが、胃の中に住んで胃・十二指腸潰瘍の原因となり、胃がんとの因果関係も取りざたされている細菌です。
カカオの遊離脂肪酸がピロリ菌の殺菌に高い効果があると言う研究が近頃発表されました。

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