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蛇足:このしろについて
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今日は酢のお話です。健康に良いって言うので、私は毎日黒酢を飲んでいます。

では、まず、
歴史から。
酢は、今から約1万年ほど前、酒が偶然発酵して生まれたとされています。酢酸菌という菌の働きです。
西洋では西洋医学の父といわれるヒポクラテスが酢を治療に使ったという記録があります。また、旧約聖書、新約聖書にも出てきます。
日本には4世紀頃伝わったとされ、薬と言うよりは調味料として使われたようです。「万葉集」や「古事記」、「日本書紀」にも記述があります。

酢は 3〜5%の
酢酸を含む酸味のある調味料のことで、日本では4.2〜5%が主流です。他に有機酸(クエン酸など)、アミノ酸も含んでいます。
酢の種類は世界で4000種以上もあるといわれ、バルサミコ酢(北イタリア)やワインビネガー(仏)など外国の酢も有名ですね。

日本人の酢の
消費量は 0.73g/年人です。日本では、南に行くほど消費量が増えるのですが、これは食欲増進効果、殺菌効果が役立つためではないかといわれています。料理に酢を使うと塩分を減らしても味が薄く感じないので塩分を制限されている人にはお勧めですよ。

酢の種類ですが、
化学薬品から作られる
合成酢、かんきつ類などの果実の酸味を利用して作る果汁酢、そして穀類などから醸造して作る醸造酢です。

私の飲んでいる
黒酢は、鹿児島県が有名ですが、最近は他府県産もあるようですね。原料は玄米で、壷の中で1年ほど寝かせたもので、複雑な発酵により色が黒く香りや味も濃厚なのが特徴です。

ポン酢はオランダ語のかんきつ類やその絞り汁を意味するポンス(pons)が語源です。現在はレモン、すだち、ゆず、オレンジなどの果汁に酢を加えて作られています。

さて、酢は
体にどんな効果があるのでしょう。(醸造酢の方がおすすめです。)
・有機酸・酢酸が体内でクエン酸に変化し、体をアルカリ性に保つ働きがあります。
・脂肪の代謝を活発にし肥満を防ぐ効果も確認されています。
・疲労物質である乳酸等を分解する働きもあります。
・栄養摂取補助効果、特にカルシウムの吸収を助け、ビタミン類の吸収も促進します。
・老化防止や体の抵抗力のアップになります。
・15cc/日とれば肩こり、冷え性、便秘に効果があるとされます。

しかし、酢を飲むと体が柔らかくなると言いますが、これはどうも違うようです。ただ、黒酢には赤血球を柔らかくする効果があり、血流が良くなります。

鹿児島県では、黒酢は
ブリの養殖にも利用されています。黒酢を混ぜた餌をやることで、病気にかからなくなり、肉質も改善されるそうです。変な薬を使う養殖より、安心ですね。また、黒酢を薄めたものでうがいをすると風邪の予防に効果があるとも言われています。

では、酢に関する
裏技を少し
1.
網に魚がくっつかない焼き方は
焼く前に魚に薄く酢を塗ると、酢の力で動物性たんぱく質が凝固して網につかなくなります。ただし、あまりつけすぎないことが肝心です。

2.
鉢植えの消毒・殺菌に
黒酢を水で500倍に希釈したものを霧吹きで植物にかけると、害虫予防や病気予防に効果があるそうです。食用にするものには害が無いのでお勧めです。

3.
殺菌、汚れ落とし
すし屋さんでは、昔から、まな板、ふきんの殺菌に使っています。O157にも効く殺菌効果があります。鍋の匂いとり、食器のアクとり、ステンレスの汚れ落とし効果も。さらに、魚くさくなった手を酢で洗うと匂いがとれますよ。

最後に雑学らしい雑学を一つ。
寿司のねたに
コハダがあります。塩でしめ、充分水洗いし塩を落とし、さらに酢で洗ってネタにします。おいしいですよね。
実は江戸時代、武士はこれを食べたかったのですが、実はコハダはコノシロといわれていました。コノシロは「この城」を食うに通じるというので、食べるに食べれなかったのです。で、考えて、コノシロのその年に生まれたものをコハダというのに目をつけ、コハダと呼ぶことで食べることが出来るようになったと言う話です。(ちょっと眉唾な感じもしますね。)


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