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ウィルス
□■ウィルス

最近、恐ろしいウィルスが次々と出てきますね。
HIVウィルスとか、エボラウィルスとか。

でも、何と言っても
インフルエンザウィルスが有名ですね。
インフルエンザウィルスはもともと人間のウィルスではありません。鳥類のウィルスらしいんです。
でも、ニワトリを含む鳥類のインフルエンザウイルスは、ヒトには直接感染しません。しかしブタには感染します。
そして、人はブタの体内で変化した鳥類のインフルエンザウィルスに感染するようです。

インフルエンザウィルスは、夏風邪の主な原因のアデノウィルスとは違って、乾燥状態を好むため、冬1〜3月頃が最も勢力が強い時期です。

インフルエンザの語源は、昔の人が「天体の影響:Influentia coeli」に起因する風邪と考えたことに由来してます。
Influentiaは英語ではinfluence(影響する)に相当します。
蛇足ですが、英語 virus の発音はヴァイラスです。ウイルスはドイツ語の発音です。

インフルエンザウィルスはA型、B型とC型の3種類があって、毎年変化します。だからワクチン生産も難しいようです。
過去の大きな被害は1920年のスペイン風邪では日本でも10万8千人が死亡してます。怖いですね。
もし、強力な新種がでたら大きな被害が出ますね。

今、ヒトゲノム計画が急ピッチで進んでいますが、遺伝子の全配列が解読された最初の生物はインフルエンザウィルスの遺伝子です。ただ、病気を起こす仕組みはまだわかっていません。

ところで、
ウィルスの大きさってどのくらいでしょう?
普通1億分の一から1千万分の一メートル。 と言われても実感がわきませんね。
で、もしウィルスが人間の大きさだったら人間はどのくらいかって言うと、地球ほどの大きさになります。
そういえば、まさに地球にとって人間はウィルス。繁殖の仕方も異常で、もう60億匹。そして、勝手放題に地球を蝕んでいるし。地球温暖化なんて、地球のウィルスに対する防衛策じゃないかって思っちゃいますね、人間が熱を出すように。

ウィルスの発見は1898年です。ラテン語の「毒」を意味する言葉が語源です。
今までに発見されたウィルスは3600種類にのぼります。そして、毎年新種が発見されています。
ウィルスにはワクチンで対抗するしかありませんが、次第にワクチンを作りにくいウィルスが増えていると言います。
非常に早く変種を作ってしまうのです。
その典型がエイズウィルスです。現在では200種類も変種が有るそうです。ちなみに感染者数は3300万人。

ウィルスは普通、生物と平和に暮らしています。この状態を
自然宿主(しぜんしゅくしゅ)と言います。
人間が自然を破壊し、未知の領域に踏み込んだとき、他の生物の自然宿主が牙をむいて襲い掛かるのです。
しかし、このウィルスも多くの場合、大暴れした後(多くの人が犠牲になりますが)やがて、妥協点を見出し自然宿主となっていきます。

人間のDNAの中にもウィルスのものだったと思われる遺伝子の痕跡が多く残っています。(注)
ウィルスが生物を進化させると言う意見の学者もいるほどです。

話は全く変わりますが、
史上最大の虐殺者って知っていますか?
ヒットラーだろうって? いいえ、それはイギリスのジェフリー・アマースト卿、ネイティブ・アメリカン(アメリカインディアン)を5,600万人も殺したのです。
故意に、ポンティアック族に天然痘ウィルスのついた毛布を配って感染させたのです。
細菌兵器ですね。それがネイティブ・アメリカンの間に蔓延したわけです。
殲滅されたポンティアック族ってアメ車に、名前を留めているだけですね。

最近、世界中が躍起になっている、遺伝子組替え技術。ほんとうに問題が起こらないのでしょうか? もし、起こったら・・・。

(注)
2001.03.01
2001年2月12日にヒトゲノムの解析結果の記者発表会がありました。
その中で、細菌由来の遺伝子が200個以上見つかったとあります。
なお、人の遺伝子は当初の予想より大幅に少ない約31000個程度だったようです。

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