和紙

コーヒー
ボストン茶会事件
□■コーヒー

コーヒーは好きですか? 私は大好きです。
日本人はコーヒー好きで一人で一年間に300杯以上も飲むそうです。
1996年の輸入量が33万トンで世界4位。ちなみに世界1位はアメリカの110万トン。

このアメリカ人のコーヒー好きには、あの有名な
ボストン茶会事件が関係しています。
当時、アメリカでは紅茶の方が飲まれていました。ところが、オランダ等とのコーヒー競争に負けたイギリスが価格をつり上げ、しかも重税を課したのであの茶会事件が起こりました。
この事件をきっかけにアメリカの独立気運がつのり、飲み物の方も紅茶よりコーヒーを好むようになっていったといわれています。

さて
コーヒーの起源ですが、いろんな説(伝説?)があるのでここでは省略しますが、文献に出てくる一番古いのが10世紀だと言うことで、意外と新しいんですね。
コーヒーが本格的に飲まれ始めたのは15世紀後半のイスラム国家です。
イスラム国家では酒が禁止ですから、その代替として刺激物・興奮性飲料として飲まれたようです。
日本には約200年前に入ってきました。当初は薬として広められたようです。

コーヒーの原産地は、エチオピアのカッファ州というのが定説です。
コーヒーの語源もこのカッファ(kaffa)に由来します。
別にアラビア語のカーファという酒の名前から来ていると言う説もあります。
ところで漢字の「珈琲」はもともとは誤字なのです。日本に入るとき間違えたみたいです。
ですから、今でも中国では王偏ではなく口偏です。

次に種類ですが、大きく分けて
アラビカ種ロブスタ種があります。
生産量は3分の2がアラビカ種、残りがロブスタ種。アラビカ種の方が酸味や香りが良く値段も高いようです。
日本はほとんどアラビカ種です。
有名な産地は
ブルーマウンテン(ジャマイカ)、キリマンジャロ(タンザニア)、モカ(イエメン)、後は地名でわかりますね。

最近、缶コーヒーの
ブラックの需要が急激に増えているそうです。
技術が向上し甘味やミルクを使わなくてもいい味が出るようになったからだそうです。
缶コーヒーの10%程度がブラックだそうです。
ブラックコーヒーって砂糖抜きの意味に使っていませんか?
本来は色を見ればわかるようにミルク抜きのことなんだそうですよ。

インスタントコーヒーの発明は日本人なんです。
1899(明治32)年、加藤了(サトリ)によってインスタントコーヒーが発明されました。
製法は現在の製法と同じ真空乾燥方式でした。しかし、残念ながら彼の商品は市場に出回らなかったといわれています。
30年後にネッスル社がシカゴ万博で見た加藤了の乾燥粉末コーヒーをヒントにインスタントコーヒーを作ります。
時代が早すぎたのですね。

では、
コーヒーカップのお話。
17世紀頃、ヨーロッパや西アジアの王侯貴族たちはコーヒーカップに中国の景徳鎮(けいとくちん)の磁器を使っていました。
ところが、明朝から清朝の王朝交代期の混乱で中国が鎖国となり、日本の伊万里産の磁器が代わりにヨーロッパに輸出されました。
この中国や日本の美しい磁器を、ヨーロッパでも生産しようといろいろ研究し、出来たのがマイセンやセーブルを始めとする名窯です。

さて
コーヒーの効能はいろいろ言われますね。
1.目覚まし効果
2.リラックス効果
3.体を暖める効果
4.血流をよくする効果
5.ダイエット効果
6.善玉コレステロールを増やす
7.二日酔いの防止効果
8.利尿作用
しかも、漢方薬に似た穏やかな働きだと言われています。 上手に飲みましょうね。

コーヒーに関する話題は、たくさんあって紹介しきれませんので、この辺にしますが、最後にコーヒーにまつわるお話を二つだけ。

あの映画にもなった
アポロ13号。乗組員が、極度の寒さと不安で戦う中、ヒューストンからの激励のメッセージは『こちらヒューストン。がんばれ乗組員の諸君!君たちは今、熱いコーヒーへの道を歩いているのだ!』だったと言われています。

イギリス社交界で口が悪いことで有名なアスター夫人が
チャーチルに「あなたが私の夫だったら、コーヒーに一服盛りますわ。」と言った時、チャーチルの返事は「私があなたの夫だったら、喜んでそのコーヒーを飲みますね。」
さすが、チャーチル、切り返しが上手ですね。(^_-)

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