和紙

時間
□■時間

6月10日は
時の記念日ですね。で、今日は時間のお話。

何だか、年々、時間の経つのが早くなっているって感じるのは、私だけでしょうか?
実は、実験によると、歳を取るほど時間を短く感じるのだそうです。
時間が早いと感じるのはそれだけ歳を取ったということになるんですね。(T_T)

ところで、時間の単位(秒)ってどう言う
定義だか知っていますか?
日本で最初に秒が定義されたのは意外と新しくて1951年に「1秒は平均太陽日の86,400分の1」と決められました。(世界的には1799年です)
でも、今では全然違います。簡単に書くと「セシウム原子が約92億回振動するのにかかる時間」。う〜ん、難しい!(^_^;)

でもこれは、大変大きな変更です。今までは地球の運動を基準にしていたのが、そうではなくなったのですから。
つまり、正確な時計で測ると地球の自転の変化もわかると言うんです。

その時計の進歩ですが、クオーツ時計の誤差は3年に1秒だといわれています。
しかし、今ではレーザー原子時計で誤差150万年に1秒にまでなっています。
そして、研究中のものは何と、1億年に1秒だそうです。

その結果、地球の自転の遅れが観測でき、ここ42年間に32秒遅くなったんだそうです。
原因は自転に対する海水や風の抵抗、もちろん月や太陽の潮汐力もあります。
それで、最近「
閏(うるう)秒」なんて言うのが時々有るんですね。^^; (注)

このように地球の自転はどんどん遅くなっているので、逆算してみると46億年前、地球が出来た頃には地球は5時間で一回自転していたことになるんだそうです。

で、ちょっと気になるのが人間の
体内時計は25時間だということです。何だか不思議ですね。
24時間より短いのだったらわかる気がするのですが・・・。(最近、24.18時間と言う研究結果も発表されています。マウスは23時間40分だとか)
実際、シアノバクテリア(「鉄」の項を参照して下さい)の持つ時計遺伝子の周期は24時間だそうです。
こんな古い生物が今と同じ周期を持っているなんて不思議ですね。単純な生物だから適応能力が強いでしょうか?

人間の体内時計は目の奥にあります。毎日、目から入ってくる光によって調整しているのです。
ですから、毎朝、太陽の光を感じるのは体のリズムを正常に保つために必要なことなのです。

私達が体内時計を強く意識するのは"
時差ぼけ"の時ですね。
睡眠をコントロールする体内時計はすぐ現地時間に対応しますが、体温やホルモン分泌など体の働きを調節する体内時計は適応に時間がかかります。この両者のずれが心身の不調を起こすようです。
強い光を浴びると良いそうです。また、メラトニンと言うホルモンも効くそうです。
アメリカでは手軽に買えますが、日本では市販されていません。

話は変わりますが、今建設中の
宇宙ステーションでは「グリニッジ標準時を採用する」そうです。航空機と同じですね。

では、ここで雑学。
1.
時計の針はなぜ右回り
これは日時計の影の動く向き(北半球)にしたと言うことです。

2.
時計の語源は?
時計は当て字です。正しくは「土圭(とけい)」。江戸城の機械時計が置かれた部屋も「土圭の間」と呼ばれていました。
で、この「土圭」ですが、昔、中国で、日時計の地面に立てた棒を「表」と言い、影の長さを測定するためにつけた目盛り尺を「圭」または「土圭」といい、合わせて「圭表」と呼びました。

実は今でも中国では小型の時計のことを「表(ビィァオ)」と言います。腕時計は「手表(ショウビィァオ)」。中国では「表」が残り、日本では「圭」が残った。面白いですね。

3.
時の記念日の由来は?
日本書紀に天智天皇10年(671年)に「初めて漏刻(ろうこく)を用う」と記載されていて、その日を今のグレゴリオ暦に直すと6月10日になると言うのです。
漏刻とは水時計のことです。

(注)ところで、この閏秒は何時入るのでしょう。
誤差が0.9秒を超えそうなとき、12月か6月(第一優先)又は3月か9月(第二優先)、更に必要のあるときは任意の月の月末に、その日の23時59分59秒の次に第60秒として挿入されます。
これは協定世界時ですから、日本では1月か7月、又は4月か10月、更に必要のあるときは任意の月の1日の午前8時59分59秒の次に入ります。

目次へ


和紙