和紙

絶滅
蛇足
□■絶滅

近年、ディープインパクトやアルマゲドンみたいな、隕石衝突を扱った映画が多く作られています。
実際、一昨年の
シューメーカー・レビー第9彗星の木星衝突はすごかったですね。
そして、衝突の可能性のある小惑星の監視する、スペースガードが米、欧、そして日本(日本スペースガード協会)で始まっています。まるで、映画さながらの状態ですね。

さて、隕石衝突といえば、6500万年前の
恐竜の絶滅が有名です。
今の科学はたいしたものです、この恐竜を絶滅させた隕石が落ちた場所までわかるんですから。
ユカタン半島の先端にあるクレーターがそうです。といっても、地上で形がわかるわけではなく磁気異常によって確認されたようです。そのときの津波の跡や隕石の破片(北太平洋で)も見つかっています。

ただ、この時の生物の絶滅は、過去の絶滅に比べて、それほど大規模なものじゃなかったといわれています。

大規模な生物の絶滅は、過去わかっているだけで、6回起こっています。
絶滅の原因もさまざまで、まだまだ憶測の域を出ないものが多いようです。
(ピンク部分は、2001.05.31追加)
発  生  時  期 原   因 備  考
5億4300万年前 原生代と古生代の境 (V/C) . 最大級の絶滅
4億3900万年前 . . 海洋属の60%.
3億6700万年前 . 隕石の衝突? 海洋属の55%.
2億5100万年前 古生代と中生代の境(P/T) 超大陸パンゲアの分裂?
(蛇足の追加部分参照)

隕石の衝突?
最大規模の絶滅
海洋属の84%、海洋種の95%
陸上種の70%
2億0800万年前 . 隕石の衝突? 海洋属の52%.
6500万年前 中生代と新生代の境(K/T) 隕石の衝突? 恐竜、アンモナイトの絶滅
海洋属の75%以下
陸上脊椎動物の18%

さて、「最新恐竜学」(平山廉:平凡社新書)と言う本があります。
この本のトピックは、隕石衝突による絶滅説に対する疑問を提起しています。

恐竜時代の末期、
白亜紀の環境ですが、二酸化炭素濃度が白亜紀中期で現在の18倍(0.5%)もありました。
末期には3倍(0.1%)で温室効果が急激に減少し、気候が寒冷化に向かったのです。
と言っても現在より遥かに強い温室効果があったのです。北極、南極を含め、地球上に氷は存在していませんでした。
で、この間、恐竜(アンモナイトも)は種の数を急激に減らしていきます。

現在、温室効果が問題にされて、異常気象だと騒いでいますが、恐竜達はそんな規模ではない環境変化の世界を生きていたのです。

この隕石の衝突、絶滅した恐竜やアンモナイト等、以外の動物は影響をあまり受けてないようなのです。
両生類、ワニ・ヘビ・トカゲ・カメなどの爬虫類、鳥類、哺乳類は部分的にしか絶滅していないのです。
また、原因は体の大きさでもないのです。鶏程度の大きさの恐竜も多くいたのですが、彼らもまた滅んでいるのです。

つまり、繁栄の絶頂にあった恐竜が隕石一発で絶滅したと言うのでは無く、衰退していた恐竜世界に、隕石の衝突が留めを刺したと言うのが真相なのでしょうか?

さて、7回目の絶滅は? まさか人間が引き起こすのではないでしょうね? でも、その可能性は大きいですね。
絶滅は生物界にとっては必要悪で、それによって生物が進化してきたようなところがあります。
人類の後はどんな生物が地球を支配するのでしょうか?

蛇足ですが、白亜紀以降の地層からも恐竜の骨が発見されたとの報告が幾つかあります。
現在は白亜紀以前の地層が侵食され再度堆積したという見方が大勢です。
隕石衝突の後も生き残っていた方がおもしろいんですが・・・。^^;

ところで、恐竜絶滅以後
は絶滅は起こっていないのでしょうか?
いいえ、つい最近と言っても1万余年ほど前にも起こっています。その時滅びたのが
大型哺乳類です。
有名なマンモスもそうです。他に、オオナマケモノ、スミロドン(サーベルタイガー)など70種ほどが絶滅しています。
これらの大型哺乳類は2万年前から減り始め1万年前頃には滅んでいます。

原因は気候変動です。2万年前といえば最後の氷河期が終わった時期です。
その後、次第に温度が上がり始め1万3000年前頃に急激に上がります。ところが、この温暖化により、深層海流(「海洋深層水」の項を参照してください)が停止し、逆に短期間に急激に気温が下がります。これが主な原因ではないかと言われています。人間の狩が絶滅の原因の一つとも言われています。

今の温暖化、その頃の状況と似ていると言う学者もいます。
深層海流やメタンハイドレートのところで取り上げたように、温暖化防止は、ほんとに真剣に取り組むべき問題なのです。


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