

| 江戸の時間 |
| □■江戸の時間 最近、夏時間を採用しようなんて動きがありますね。省エネのためとか。でも、効果はあるのでしょうか?(脚注) ちなみに夏時間は米語でdaylight saving time(英語:summer time)です。 夏時間は、以前、日本にもありました。1948年から4年間実施されましたが、あまり評判が良くなくて廃止されました。 実は夏時間は中・高緯度地方の国でのみ採用されているのです。 日本は夏時間を採用している国より低緯度にあるため、効果のほどは疑問なのです。 省エネに対しては逆効果と言う可能性も指摘されています。 24節気と言うのがありますね。立春とか立秋とか。 これも、お天気お姉さんが言うように、「暦の上では・・・ですが、まだまだ・・・」と季節感と合いませんね。 これは北海道と同じくらいの緯度の、中国の華北地方の気候に基づいているからなのです。 その土地に合ったものでないと、あまり意味の無いものとなってしまうのです。 江戸時代以前は、夜明けが"明け六つ"、夕暮れが"暮れ六つ"って、毎日変化していました。それが、自然なのかもしれませんね。でも、夏と冬で"1とき"の長さが違うのは、こまりものですが・・・。 ここで、江戸時代の時間の数え方をまとめておきます。時代劇を見たり、落語を聞いたりするとき、知っていると便利ですよ! 上段の時間はあくまで目安です。上にも書きましたが、"1とき"の時間は毎日違うんです。(江戸時代もこの点は困ったみたいで、15日を単位に変えていました。)
手元の理科年表(1999年)で計算してみると、 東京で、昼間の"1とき"が夏至の頃は2時間38.5分、冬至の頃が1時間49.3分。ものすごく違いますね。 (注)明六つは、日の出前35分ごろ、暮六つは日没後35分くらいです。 江戸では 夏至の頃:明六つが3時47分頃、暮六つが19時38分頃 冬至の頃:明六つが6時11分頃、暮六つが17時07分頃です。 では、ここで雑学! 1.正午の正って? 平安時代の暦(宣明暦:せんみょうれき、862年)では一日を12辰刻に分け、その各々を、初刻と正刻に2分しました。 昼の12時を正午と言うのは「午の正刻」のことなのです。午(うま)の刻は午前11時から午後1時までです。 午前、午後もここからきています。 2.お八つは今では何時? 平安時代、宮中では12辰刻が太鼓の音によって知らされました。 (江戸時代も鐘の音で知らせました。もっとも、捨て鐘といって、前に3つ余分に打ちました。) 子の刻が九つ、以後一つずつ減らし四つになると再び九つから始めました。そこで八つは午後1〜2時頃になります。 "おやつ"には早い! いいえ、当時は一日2食ですから、八つ時に軽い間食をしたのです。今で言う昼食! 一般庶民が一日三食になるのは元禄(1688-1704)の頃からのようです。 3.丑三つ(うしみつ)の三つとは? 一辰刻を四刻に分けていました。一刻は30分ですね。 丑の刻は午前1時から3時ですから、丑三つ時は丑の三刻目、つまり午前2時頃ですね。 4.♪お江戸日本橋七つ立ち、はつのぼり・・・ 日本橋の旅立ちが今で言う午前四時頃、ずいぶん早かったんですね。あたりは真っ暗! ♪・・・高輪、夜明けて提灯消す・・・ 高輪(泉岳寺の有るあたりです)で夜が明けたんです。 蛇足ですが、江戸時代は上方(かみがた)へ行くのが「のぼり」です。 (追記)2001.04.20 初のぼり:江戸時代、奉公人は年にニ回(1月16日と7月16日)薮入りと言う休暇がありました。 しかし、例えば三井越後屋(現在の三越)のような大店は、そのほとんどが上方商人の出店(支店)で、奉公人はおおむね郷里で採用されたもので、薮入りと言っても帰る事は出来ません。彼らは、本店召喚と帰郷休暇を兼ねた機会を数年待つしかありませんでした。 そして、初めて上方に帰るのを「初のぼり」と言いました。その後も数年ごとに帰りますが、こちらは総称して「中のぼり」と言われました。 5.なぜ江戸時代の時間の数え方は九つから順に減るのでしょう? 中国から伝わったようですが、時の数が九ツから始まるのは定説がありません。 ただ、一般に有名な説は、易学での陽(宇宙の根元)を表す数九を取ったもので、 9*1=9、9*2=18、9*3=27、9*4=36、9*5=45、9*6=54 の一の位を取ったと言うものです。 (注)2001.04.19 サマータイムの最初の提唱者は、アメリカ建国の立役者で、凧で稲妻が電気であることを示したベンジャミン・フランクリンと言われています。 彼は歴史的な四つの文書、独立宣言・米仏同盟条約・米英講和条約・憲法に署名しているんです。 彼はパリ滞在中、朝陽が降り注ぐホテルの一室で、朝の活動開始時間を早めて、太陽の光を有効に使い、ローソクのむだ遣いはやめようとひらめいたと言います。 もっとも最初はみんなに笑われて相手にされなかったとか。 |
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