和紙

蛇足
□■先日NHKで「アメリカ先住民族の謎」と言う番組をやっていました。

内容は、
アメリカ大陸で発見された
8000年以上前の人骨(10体以上)はすべてモンゴロイド系(黄色人種)の特徴ではなく、コーカソイド系(白人)の特徴を備えていると言うものです。
また、アメリカ大陸への移住は氷河期が終わってからと言うのが従来の定説でしたが、それ以前に人類はアメリカ大陸に渡っていたと言うのは事実のようです。

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クロービス文化 最古の遺跡は11400年前 氷河時代末期
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ホンテベルデ(チリ)12500年前の遺跡

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ケネウィックマン (ワシントン州) 9000年前
    スタートレックのピカード艦長役のパトリック・スチュワート(英)に酷似。
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スピリット・ケイブマン (ネバダ州)  9400年前
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ルツィア (ブラジル) 11400年前  アメリカで発掘された最古の人骨

断定はしていませんが、番組内での結論は次のようなものでした。

初期のアジア人はコーカソイド系の特徴を持っていました。その古い特徴を今でも備えているのがアイヌの人々なのです。(顔立ちや体毛の多さなど)。
そして、アメリカ大陸で発見された8000年以上前の人骨は、現存する人類では、統計学的にアイヌの人々との共通点が最も多いということです。
28000年前の中国出土の頭蓋骨も、スピリット・ケイブマンと同様の特徴を持っています。

つまり、
初期のコーカソイドの特徴を備えたアジア人が最初のアメリカ大陸への移住者だったのです。

やがて、氷河期の終わりに現在の
モンゴロイド系が出現し、アジア大陸で古いタイプの人類を淘汰していきます。その一部がアメリカ大陸へ渡り、以前住んでいた人類を淘汰していったと推測されるのです。彼らが、現在ネイティブ・アメリカンと呼ばれる人々です。

つまり、
アメリカ大陸への先住民の移住は、少なくとも2度、異なる人種によって行われたようなのです。

なお、移住ルートは不明ですが、ブラジルで発見された人骨やルツィアはアボリジニやメラネシア人と共通の中央アジアに住んでいた祖先から別れた人類である可能性が高いということでした。


(2001.3.30)
アメリゴ・ベスプッチは、たいした航海家ではなかったようです。
しかし、アメリカ大陸が新世界であることを世界に宣伝するのが上手でした。
以来、虚業で名声を博する人を「アメリゴ・ベスプッチのようだ」と言うんだそうです。


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