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星占いの星座の由来
□■星占いの星座

星座名はギリシャ神話に由来する物が多くあります。
全部説明するのは大変なので、今日は星占いで有名な黄道12星座のお話をかいつまんでお話します。
興味を持ったら詳しい本を読んでください。(^_-)

その前に
占星術の起源について。
紀元前6世紀、バビロニアの遊牧民カレドニア人は”人間の生まれた瞬間に当時知られていた5つの惑星と太陽と月がどのような位置関係にあるかで、その人の運命が決まる”と言う信仰を持っていました。
これが、ギリシャを経てヨーロッパの中世に受け継がれ「ホロスコープ占星術」になったのです。

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乙女座>
豊穣の女神
デメテルにはペルセポネと言う美しい娘がいます。ところがこの娘が地底の神ハデスに連れ去られてしまいます。
彼女は娘を取り返そうとゼウスに訴えます。食べ物を口にしていなければ取り戻せたのですが、娘はすでにザクロの種を4粒食べてしまっていたので、4ヶ月間はハデスのもと、8ヶ月はデメテルのもとで暮らすことになります。
娘のいない4ヶ月、母は洞穴にこもったきりです。そのため、地上は冬の季節になります。「乙女座」はこの女神デメテルの姿です。子供もいるのに乙女座?

一説には正義の女神アストレーアともいいます。彼女の持っているのが「天秤座」の天秤です。

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射手座><牡羊座>
ギリシャ神話にケンタウロス族と言う馬人が出てきます。
その中の
ケイローンは、音楽の神アポローンと月の女神アルテミスから、音楽・医術・予言・狩りなどを授けられペーリオン山の洞穴に住みギリシャの若者を教育したとされます。
ヘルクレスに武術、アスクレピオスに医術、カストールに馬術、などを教えます。
また、アルゴー船遠征隊(脚注)を率いて
金毛の羊皮を取りに行くヤーソンを育てます。
このケイローンが「射手座」、そして、この金毛の羊皮が「牡羊座」です。

蛇足ですが、アルゴ−船は
アルゴ座になります。
ただ、このアルゴ座は現在「とも座」(船尾)、「りゅうこつ座」(りゅうこつ)、「ほ座」(帆)、「らしんばん座」(羅針盤)の四座に分けられています。
アスクレピオスは「
へびつかい座」、ヘルクレスは「ヘルクレス座」、カストールは「ふたご座」です。

「ケンタウルス座」と言う星座がありますが、こちらは酒の神ディオニュソス(バッカス)の養父の子フォローとされています。

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牡牛座>
フェニキアの王女
エウローパが海に近い牧場で摘み草をしていると、側に白い牡牛がやってきました。
牛をなでると、牛は乗れと言わんばかりなので、つい乗ってしまいます。
すると突然、牛は走り出し海に飛び込みやがてギリシャの海岸にたどり着きます。
この牛、実はゼウスが化けたものでした。ゼウスは彼女を花嫁にするため誘拐したのです。この牛が「牡牛座」になります。
ヨーロッパの名は彼女が上陸したのでついた名前と言われています。

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双子座>
スパルタ王テュンダレオスの王妃レダは、水浴びをしていた時に、白鳥に化けて近づいたゼウスに犯されます。
そして彼女は2個の卵を生みます。各々の卵が双子で4人の子供が生まれます。
ポリュデウケス(ポルックス)は馬術の達人、カストルは拳闘の名手となりアルゴー船遠征隊に加わります。
この二人が「双子座」になり、α星が二等星のカストル、β星が一等星のポルックスです。
そして、後の姉妹がトロイ戦争の原因となる
ヘレネ、そして、トロイ戦争のギリシャ方の総大将アガメムノンの妻となるクリュタイムネストラです。

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山羊座>
「山羊座」は
牧神パーンです。彼はギリシャの森林と野原の神です。
頭には山羊の角と毛がはえた尖った耳、足にはひづめがあります。ある日神々がナイルの岸で酒盛りをしていました。
パーンは葦の笛を吹いていました。そこへ、怪物ティフォンが現れたので、神々は慌てて思い思いの姿に変わって逃げました。パーンも山羊になってナイル川に飛び込んだのですが水に濡れた部分が魚の尾の形に変わってしまいました。
それで、山羊座の山羊が、下半身が魚の変な姿に描かれているのです。

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魚座>
実は魚座も怪物ティフォンに関係します。
愛の女神アフロディテとその子エロスがユーフラテス川の岸を泳いでいるとき、怪物ティフォンの出会って、慌てて川に飛び込み魚の姿になって逃げました。その姿が「魚座」です。

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獅子座><蟹座>
ギリシャ神話に登場する
ヘラクレス、彼が肩にかけている獅子の皮が「獅子座」の獅子です。
ヘラクレスは、ゼウスとアルクメネとの間に出来た子供です。
しかし、ゼウスの后ヘラに憎まれアルゴス王エウリステウスの命令で12回の危険な冒険を行います。
その1回目がこの
獅子退治だったのです。

2回目は九つの頭を持つ化けヘビ、
ヒュドラ退治でした。
その時、兄弟分のかたきと出てきたのが
大きな化け蟹です。でも、あっという間に踏んづけられてしまいます。
しかし、ヘラが殊勝であると「
うみへび座」「蟹座」としました。

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天秤座>
「天秤座」は正義の女神アストレーアが、人間の罪をはかる天秤です。

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水瓶座>
「水瓶座」はトロイアの美少年ガニメーデで水瓶を担いでいます。
ゼウスはガニメーデの美しさにオリンポスの宮殿での宴会のお酌係りとして誘拐してきたのです。

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蠍座>
オリオンはポセイドンの息子で、美しい巨人で、力の強い猟人でした。
彼は自分を愛してくれる女神
アルテミスと一緒に住んでいました。しかし、女神の兄、アポロンは賛成しませんでした。
彼はオリオンを殺すために大蠍を放ちます。しかし、オリオンは海に逃れます。
次の手として、アポロンは妹に「あの、海の上の黒いものは射れまい」とけしかけます。
そこで、狩の女神アルテミスは射ますが、実はそれはオリオンだったのです。この時の蠍が「蠍座」になりました。
蠍座」と「オリオン座」は180度離れていて、決して同時に天空に上ってきません。オリオンが蠍を恐れているからとか・・・。

脚注)アルゴー号の冒険
イオルコス国王アイソンは息子イアソンが成人するまでの約束で弟のぺリアスに王位を譲ります。
しかし、王位を返したくない叔父は、黒海の東にあるコルキス国から金毛羊皮を取って帰ったら譲位すると、彼に難題を吹きかけます。
こうして、イアソンをリーダーに、ヘラクレス、テセウス、メレアグロス、オルペウス、ペレウス、など50名のギリシャの勇者達を乗せたアルゴー号は、コルキスへ向けて出発し、幾多の苦難の末、金毛羊皮を手に入れます。

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