和紙

蛇足
丙午(ひのえうま)
この年には火災が多いとか、この年に生まれた女性は夫を殺す、気が強いという迷信があります。

火事に関しては丙と午が共に五行の火に当たることから火災が多いとされているものです。
一方、女性の方は、中国の俗信に、丙午山の雌馬は雄馬をかみ殺すというものがあります。
これが、江戸時代の初期に日本に伝えられました。
また、天和ニ(1682)年の八百屋お七の火事で、お七が丙午の生まれであったこともあって、女性の結婚に関する丙午迷信が根強くなったようです。この火事は明暦の大火につぐ大火事でした。

八百屋お七は井原西鶴が「好色五人女」に書いて以来、浄瑠璃・歌舞伎に上演・脚色されました。
ただ、この火事の真相は良くわかっていないようです。
俗説では
八百屋お七は江戸前期の江戸本郷の八百屋の娘でした。(八百屋については「囲碁」の項を参照)
お七火事の前年、火事で檀那寺に避難した際、寺小姓と恋仲となり、恋慕のあまり、火事になればもう一度会えるのではないかと、放火します。(この時の火事はぼや程度だったと言うのが真実のようです。そして、一説には天和二年のお七火事の時、お七は伝馬町の牢につながれていたとも言います。)
裁判の時、奉行は14歳だろうと聞きます。14歳なら死刑にはならなかったからです。しかし、お七は17歳と応え、火刑に処せられます。
寺小姓も火事をそそのかした罪で処刑されています。
お墓は円乗寺(文京区白山)に現存しているそうです。

目次へ


和紙