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ビタミン
□■ビタミン

最近、健康ブームでビタミンを飲んでる人も多いのでは?
今日は「ビタミン」の話。例によって、効能は専門書まかせ。雑学! 雑学! ^^;
ビタミンは、糖質、タンパク質、脂質、ミネラルと並んで
五大栄養素の一つです。

★ビタミンの
語源って?
ビタミン(Vitamin)は、ラテン語の Vital (生命に必要な)と Amine (=窒素基を持つ物質) にちなんだ造語です。語尾のeを除いた vitamin という表記が定着したのは、ビタミンが必ずしも窒素基を含んでいるとは限らないことがわかったからとか。

世界で最初に発見されたのはビタミン B1 です。 1910年、
鈴木梅太郎博士(1874-1943)によって発見され、オリザニンと名づけられました。
この発表をした日が12月13日で、昨年から
ビタミンの日となりました。

しかし、この論文、日本語で書かれていたため、世界的には、翌年、同じ物質を発見したポーランドの
フンクによって名づけられたビタミンと言う名が一般的になりました。

昨年は白川博士のノーベル賞受賞がありましたが、実はこのビタミン B1 にもノーベル賞が与えられています。しかし、もらったのは、上の二人のどちらでもなく、脚気の原因究明と治療法の第一発見者オランダの生理学者
エイクマンに1929年授与されています。
日本は、狭い縄張り意識から仲間の足を引っ張って、大変な名誉を逸したとも言われています。
ノーベル賞選考委員会はこの先陣争いの混乱を避けたのかも知れません。

ビタミン C もノーベル賞を受賞しています。1932年度にノーベル賞を受賞したハンガリーの医学者アルベルト・セント=
ジェルジ(ビタミンCの父)博士です。

ビタミンって?
「体内では十分作り出せない微量な栄養素で、食べ物などからの摂取が不可欠な有機化合物」と言うのが定義です。
現在 13 種類あります。

脂溶性ビタミン:ビタミンA、D、E、K
水溶性ビタミン:ビタミンB1、B2、ナイアシン(ビタミンB3、別名:ニコチン酸)、パントテン酸(ビタミンB5)、ビタミンB6、B12、ビタミンC、ビオチン(ビタミンH)、葉酸 (ビタミンM)、

それにしても
名前の付け方どうなっているんでしょう!
基本的には、発見された順にアルファベットがつけられたそうです。
欠番は、後にビタミンでないとわかったものを削除していったためです。
なお、Bが多いのは水に溶け、炭水化物をエネルギーに変えるビタミンがビタミンB群とされたためです。
なお、ビタミンMは確認実験に使われたサル(Macaccamulate)にちなみます。

★“ビタミン関連化合物”または“
ビタミン様物質”と呼ばれる、ビタミンという定義からははずれますが、ビタミンと同じ作用をする物質があります。
“ビタミン様物質”も、人間の役に立つものですが、欠乏したからといって特別な症状は出ないものです。
ビタミンF、P、U、BT、B13、ユビキノン、イノシット、コリンなどが代表的な“ビタミン様物質”です。
ビタミンFやビタミンPなどビタミンと名前がつきますから、紛らわしいですね。

脚気(かっけ)の歴史
日本では歴史的にビタミン B1 不足の「脚気」が国民病として問題でした。
古くは日本武尊(やまとたけるのみこと)から、藤原定家(1162-1241),足利義政 (1436-1490),徳川家光 (1604-1951)なども脚気に悩まされたといいます。
江戸時代は「
江戸患い」と言われました。江戸っ子は好んで白米を食べたのが原因でした。

明治16年には,太平洋横断の練習航海に出た軍艦「竜驤(りゅうじょう)」の水兵が脚気にかかって次々に倒れ,乗組員371人中の約半数が脚気にかかり,25人の死者がでました。
海軍軍医だった
高木兼寛は、留学でイギリス流医学を学び,帰国後,脚気対策に取り組み,食事を改善(麦飯)することでその防止に成功しました。彼は後に男爵の地位を与えられ「麦飯男爵」と呼ばれたといいます。

一方、陸軍は、
森鴎外(森林太郎:1862-1922、作家)が当時、陸軍軍医で高木の方法を一貫して批判します。
明治 27年(1894)におきた日清戦争で、陸軍の脚気患者は4万人を越え(脚気死亡者 4000 人)たのに対して,海軍の死亡者は 3 人でした。

日露戦争でも陸軍の患者約 20 万人(内、死者 27000 人)に対し海軍はほとんど被害はありませんでした。
鴎外は生涯、この間違いに気づきませんでした。

進化論とビタミンC
動物のほとんどは体内でビタミン C を作れます。作れないのは人間と一部の猿、それにモルモットだけです。ダーウィンの進化論では合成する負担を軽くするとしていますが、ビタミンCの不足が病気を引き起こす以上、この説明には無理があります。
進化論とビタミンC、今後の展開が楽しみです。^^;

最近話題のビタミンの効用
ビタミンの研究はまだまだ盛んで、いろんな研究発表がなされています。
最近の話題でも、
・ビタミンAはしわを防ぐ効果
・ビタミンB2は肌の老化防止効果
・抗酸化ビタミン、C、Eには老化の防止やアルツハイマー病を予防する効果。
など、あるようです。
効果的にとりましょう。ただし、ビタミンによっては取り過ぎも害になりますから気をつけて!

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