和紙

刀剣
蛇足
□■刀剣

刀(かたな)と剣(つるぎ)の違いって知っています?

「剣」の特徴として上げられるものは、両刃(=諸刃(もろば):剣身の両側に刃が付いている)で直身(反りがなく、まっすぐな細身)の刃であるということです。
一方、
「刀」の特徴は、刀刃の幅が広く片刃です。そして刃が弧形に反っています。
「かたな」の「な」は「刃」の古語で片刃の意です。
日本の刀が完成したのは、平安時代の中期頃だといわれています。

ついでに、
大刀(たち)太刀(たち)の違いは?
現在では、古墳時代以後、奈良時代までの直刀を「大刀」、平安以降の反刀(そりがたな)を「太刀」と書いて区別するそうです。
なお、読みの"たち"は"断ち"から来ていて、大刀・太刀の読みは熟字訓(*)です。

日本人には江戸時代以前、刀が非常に身近であったため、刀に関する言葉が数多く現在に残っています。
今日は、そんな言葉の紹介です。

焼きが回る
「焼き」は、刀の切れ味をよくするため、刀を熱することで、強く焼きすぎると逆に切れ味が悪くなることから、「焼きが回る」という言葉が出来ました。
そこから年をとって能力が衰えたり、腕前が鈍ったりすることに使われるようになったのです。

焼きを入れる
同じような言葉に「焼きを入れる」があります。
これも刀の刃を焼いて切れ味を増すように「人に制裁を加えて、鍛える」ということからできた言葉です。

抜き差しならない
「抜き差し」は刀を「抜く」ことと「差す」ことです。
そこから、刀を抜くことも差す事もできない窮地に追い込まれ、どうにもこうにも進展しないことを言うようになりました。

しのぎを削る
刃物の「鎬」(しのぎ)とは、刀の刃と脊との境い目の線状に小高く盛り上がっている部分のことです。
刀と刀で激しく切り合うときは、鎬を削り取ってしまったということから、激しく戦うことを意味します。

そりが合わない
「そり」は「反り」と書き、刀身の曲がり具合のこと。
刀を鞘(さや)に納めるとき、刀と鞘は同じ曲がり具合でなければ入りません。
そこから、気が合わない、うまくいかない、仲がしっくりいかないことなどの例えに使われるようになりました。

その反対に、気が合うことは
「うまが合う」といい、乗り手と馬との呼吸が合うことを言います。

元の鞘に収まる 
仲たがいまたは離縁したものが、もとの関係にもどるのを、刀を鞘に収めることに例えた言葉です。。

押取刀(おっとりがたな)
この言葉は「おっとり」の音から誤解している人が多いですね。
危急の場合、刀を腰にさすひまもなく、手に持ったままでいることです。
特に、急いで駆けつけることの形容に用います。

身から出た錆
身は刀身の意味で鞘に入っている刃の部分を指します。
この場合自分の体の意味ともかけています。
刀はちょっと手入れを怠るとすぐ錆びてしまいます。戦闘の時錆びていては戦えません。
そこから、自分の行為の報いとてして禍災を被る意味に使われます。

剣を落として舟を刻(きざ)む 
中国の楚の人が舟中から水中に剣を落とし、あわてて舷を刻んで印をつけ、その下を探したという「呂氏春秋‐察今」の故事からきています。
物事にこだわって事態の変化に応ずる力のないことをたとえていいます。

目抜き通り
刀の柄は、目釘によって刀身に固定します。
この大切な目釘の頭の部分が目貫(めぬき)で、高級な刀では白金を使うなど、装飾の上からも大変重要視されました。
そこから、大切な所、にぎやかに繁栄している町の中心街を指すようになったといいます。

熟字訓:漢字二字、三字などの熟字を訓読することをいいます。
ですから、どの漢字にどの読みが対応すると言うわけではありません。
昨日(きのう)、乳母(うば)、大人(おとな)、五月雨(さみだれ)などいっぱいありますね。。

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