和紙

蛇足
匕首(あいくち)って?
読み方が難しいですね。
"鍔(つば)のない短刀"のことです。
鍔が無いため刀身を鞘におさめると、柄(つか)と鞘がぴったり合うので「合口(あいくち)」と呼ばれ、こう書くこともあります。
匕首は中国の短刀である「匕首(ひしゅ)」の漢字をあてたのです。

■豊臣秀吉の行った
刀狩は有名ですね。ところで、その名目は何だったのでしょう?
刀を出せと言ってもなかなか出すものではありません。
そこで、戦乱で焼けた奈良の大仏の代わりに京都の方広寺に木造の大仏を建立する。
ついては、その大仏を作るのに必要な釘や鎹(かすがい)を作るため、刀などの武具を供出せよとしたのでした。
信心深い当時の人々は功徳になると応じたのでした。

両刃(諸刃)の剣
剣は両刃と言いました。つまり、この言葉は「
重ね言葉」(同じ意味のことばや同じ語を重ねて用いること。)ですね。
「歯が虫歯・・・」のような重ね言葉は使うと笑われることがありますが、結構市民権を得ている言葉もありますよ。

炎天下のもと、時速百キロのスピード、被害をこうむる、犯罪をおかす、成功裏の内に、従来から、
射程距離に入る、最後の追い込み、一番最後、沿岸沿い、まず最初に、かねてからの懸案、
余分なぜいにく、高見の見物、とりあえず応急処置をする、急(せ)きに急く、・・・・

恋の鞘当
これは「不破」(「鞘当」)という歌舞伎から来ています。
この歌舞伎、代々の市川団十郎の荒事芸として発展し、歌舞伎十八番にも選ばれています。
名古屋山三郎と不破伴左衛門が遊女葛城をめぐって争い、吉原の仲の町で不破が名古屋の刀の鞘があたったことをとがめだてし喧嘩をする芝居です。
ここから一人の女を二人の男が争うことを「恋の鞘当」と言うようになりました。

切羽詰まる
切羽とは刀の鍔の両側で柄と鞘に当たる部分の卵型の金具のことです。
この真中に孔をあけ刀身を通すものです。これが詰まると、刀は抜き差しならなくなります。
これから、抜き差しならない窮迫した状態をさすようになりました。

つばぜり合い
刀の刃と手で持つ柄(つか)との間の鍔(つば)でお互いの刀を受け止めたまま、押し合いなかなか勝負がつかないことをいいます。
そこから、どちらが勝つかわからないようなきわどい争いを言うようになりました。

付け焼刃
切れ味の悪くなった刀に、はがねの焼いた刃を付け足したもので、急場しのぎで取れやすく、もろいものであることから、にわかじこみ、その場しのぎの意味で使われるようになりました。

斜に構える
剣術で刀の剣先を相手にまっすぐ向けずに、斜めに傾けることからきた言葉です。
物事に正面から対処しないで、皮肉、からかい、遊びなどの態度で臨むことをいいます。

単刀直入
単刀とは一人で刀をふるい敵陣に切り込むことです。
これから、前置き抜きで直接話の要点に入ることを単刀直入と言うようになりました。

竹光
竹光は竹を削って刀身にした刀です。偽物の刀です。
昔から、刀工の名前に吉光、国光、兼光など、光のつく字が多いことからの造語だそうです。

白兵戦
白兵とは抜き身の刀、剣、槍などの総称です。
ですから、白兵戦は敵と接近し、刀や剣、槍などの武器を交えて戦うことをいいます。

剣呑
これは剣には関係ありません。
険難が変化したもので「剣呑」は当て字です。
危険だと思うさまや、どうなることかと不安であるさまをさします。

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