和紙

四神(しじん)
蛇足
□■四神

今日は四神についてです。
耳慣れない人も多いかもしれませんが、各々の名前は結構聞いているはずです。

■中国で、
方角を司る神様です。漢の時代に出来上がったようです。
東が青竜、南が朱雀、西が白虎、北が玄武、です。
五行説(注)では、青が東方、朱が南方、白が西方、玄が北方を指します。

青竜(せいりょう):東方の守護神で、竜の形をしています。
朱雀(しゅじゃく):南方の守護神で、鳥の形をしています。
白虎:西方の守護神で、虎の形をしています。
玄武:北方の守護神で、亀と蛇を一つにした形ともいわれます。

相撲の房(総)
土俵の上に青、赤、白、黒の房(総)が吊り下がっています。
これも四神を表しているんですよ。
青房は北東の隅、赤房は南東の隅、白房は南西の隅、黒房は北西の隅に下がっています。
昔は柱だったそうです。

■四神に関係する言葉を挙げておきますね。
青竜刀
中国で古くから用いられてきた、なぎなた状の刀です。
刀の幅は広くて湾曲し、柄(つか)の刀身をうける所に青い竜の飾りがあります。

朱雀門
中国の長安の朱雀門にならい、平城京、平安京などで、大内裏外郭南面の中央に設けられた門です。

白虎隊
慶応四年三月、洋式兵制を採用した会津藩が青竜・朱雀・玄武とともに、年齢別に編制した四隊のうちの一つで、15〜17歳の少年で編制されていました。戊辰戦争で、飯盛山で、全員自刃しました。

玄武岩
火山岩の一種で、海洋底などに広く分布する黒っぽい石です。
玄は黒いと言う意味があります。
明治17年(1884)小藤文次郎博士(東京大学)が玄武洞(兵庫県)の名前から玄武岩と命名したものです。
なお、玄武洞の名は文化4年(1807)幕府の儒官、柴野栗山によって命名されたもので、近くに青竜洞、朱雀洞、白虎洞なども有ります。

■青龍は春、朱雀は夏、白虎は秋、玄武は冬の神様でもあります。
これから、生まれた言葉が次のものです。
青春(春のこと、若い頃)、朱夏(夏のこと)、白秋(秋のこと)、玄冬(冬のこと)。
白秋は北原白秋がペンネームにつかていますね

以上の関係は次のようになっているのです。
四風 四色 四獣 四季
西

■1998年再調査された奈良県明日香村の
キトラ古墳の内壁に四神が、天上の星宿図(天体図)とともに描かれていました。高松塚古墳にも描いてありました。

地相
風水や陰陽道では、「
四神相応」の地が土地として最高とされています。
「四神相応 (しじんそうおう)」とは、東に流水あるを青龍、西に長道あるを白虎、南に湖池あるを朱雀、北に山あるを玄武といい、四神に守られると信じられています。

古都「
平安京」や「江戸城」などもこれに従って作られています。
★平安京の場合は
東:鴨川、南:巨椋池、西:山陽山陰道、北:船岡山、
★江戸城の場合は
東:平川、南:江戸湾、西:東海道、北:麹町大地、

(注)
五行説
五行説は万象の生成変化を説明するための理論です。
宇宙間には木火土金水によって象徴される五気がはびこっており、万物は五気のうちいずれかの働きによって生じ、また、万象の変化は五気の勢力の交替循環によって起こるとするものです。
陰陽道とは、陰陽五行説に基づいて、天文、暦数をつかさどり、吉凶を占うことを目的とした学問です。
中国の戦国時代に別々に成立した陰陽説と五行説が、漢代に合したものが陰陽五行説(おんようごぎょうせつ、いんようごぎょうせつ)です。

四季も五行に分けられていて、春は木、夏は火、秋は金、冬は水です。
そして余った土は土用(年四回)です。

目次へ


和紙