和紙

河童
□■河童(カッパ)

7/20 から 第 9 回世界水泳選手権大会福岡 2001 が開催されています。
マスコットの"
パチャポ"、かわいいですね。

カッパは日本で最もよく知られている妖怪です。
芥川竜之介の「河童」や清水崑の漫画で有名ですね。
このカッパ伝説のルーツは熊本県八代市だそうです。
三国時代、呉の国の高僧が国難から逃れるため九千匹のカッパを引き連れて渡来し、カッパは全国津々浦々に分散したといいます。その渡来地が八代だとか。

語源
語源は河童(かわわらわ)で、河童→カワワッパ→カッパと変化したと言われています。
カッパの呼び名は江戸時代以降でそれ以前はミズチと呼ばれ「水神」と言う意味を持った言葉だったようです。水虎という呼び名も使われていました。

河童の特性
身長は人間の4〜8歳程度で、口がとがり、背中に甲羅、手に水かき、頭に皿があります。
お皿に水がある間だけ陸に上がっていられるといいます。
人間の子供が泳いでいると足を引っ張り溺れさせるとか、人や動物を水中に引きずり込み血を吸うなどともいいます。
人の言葉の真似をしたり、相撲が好きだったり、キュウリが好物だったりします。

日本各地にカッパの手の
ミイラなる物が残されています。
佐賀県の伊万里には全身のミイラも残っています。
共通する特徴は指の第一関節が逆に曲がると言う点です。
一体、何のミイラなんでしょう?(河童の手のミイラの1/3はサルの手だそうです。でも残りは?)

カッパの正体は
日本カワウソではないかと言う説が有力です。
水かきの付いた短い足、偏平で幅の広い尾、頭頂部は平たい、時々尾で体を支えながらたちあがる、などカワウソには、幾つかカッパとの共通点があります。
江戸時代に描かれた絵には、明らかにカワウソとスッポンの混合した形に描かれているものがあります。

河童の正体
もとをたどると中国の河の神「
河伯」にたどり着きます。
しかし、中国では河伯がどんな格好をしていたのか伝わっていないそうです。

この河伯にまつわる話が「
荘子」にあります。
黄河の神の河伯が始めて北海へ出て、海の広さに驚き、北海の神"若(じゃく)"に「私は黄河こそ天下で最も広大だと思っていたが、今あなたの果てしない広さを知った。もし、あなたの所に来なかったら私は識者の笑いものになるところでした。」といいました。
すると、若は「井蛙には以(も)って海を語るべからざるは、虚に拘(かか)わればなり」と応えました。
これが「
井の中の蛙、大海を知らず」の元になったお話です。

水天宮と河童
水天宮の総本山は福岡県久留米市にあります。
水天宮が水の神様と言われるのは、"すいてんぐ"が水天宮になったからで、水天供とはカッパ、つまり水天宮の神使いだからです。
東京日本橋の水天宮は筑後久留米藩主、有馬氏が藩邸内に水天供を分祠し、江戸庶民に参拝を開放したことに始まります。

伝説によると、上に書いた八代に来た河童が悪戯をするというので、あの
加藤清正が猿を集め退治させます。そこで河童は筑後川に移り住むことになりました。
これが、河童と久留米との関わり合いの始めだそうです。

カッパがいたずらで人馬を川に引っ張り込むことから (脚を引く=客を引く)、
商売繁盛の神に、またカッパは腕が簡単に抜けてまた元通りになるといわれ、そこから、安産の神様になりました。

■河童にまつわる言葉
カッパ巻き
カッパはキュウリが好きだから、キュウリのことをカッパとも言います。
そのカッパを巻いたのだからカッパ巻き。
他には、かんぴょうは夕顔の実を薄く長く裂いて乾燥したものですが、その夕顔を速く食べるとカッパに引かれないとか、夕顔をお尻に挟んで水浴びをすればカッパに尻子玉を抜かれないなどと言う地方があるそうです。

尻子玉:肛門の所にあると想像された玉で、河童が引き抜くと言われます。

屁の河童
この言葉は「木(こ)っ端の火」が元でそれが「河童の屁」そしてひっくり返って「屁の河童」となったと言います。
ここで、木っ端とは、火を起こす時に使う木屑や鉋(かんな)屑のことで、ぱっと燃え上がるけどすぐ燃え尽きてしまいます。そこで、はかない物を「木っ端の火」と言ったようです。
木っ端は「木っ端役人」などとも使われます。

河童エビセン
「かっぱ天国」という漫画が流行したのがきっかけです。
このメーカーではカッパのキャラクターをまず、あられのマスコットに採用しました。
そして、その後、えびせんを新商品として売り出す際、かっぱのキャラクターを引き継いだのだそうです。

河童忌
芥川竜之介の忌日で、7月24日です。彼は好んで河童の絵を描きましたし、小説「河童」の作があることなどによります。

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