和紙

蛇足
■クジラの名前の由来
ゴンドウクジラ(巨頭鯨・五島鯨)
「ゴンドウ」は五島が変化したものではないかとのことです。

マッコウクジラ(抹香鯨)
抹香鯨は、マッコウクジラからとれる竜涎香(りゅうぜんこう)が名前の由来です。
竜涎香はマッコウクジラの腸内からとれる蝋状の物質で、他の香料と併用して香料として用いられます。

ザトウクジラ(座頭鯨)
体形が、座頭の琵琶法師の用いた琵琶に似ているところからこの名があります。
胸びれがきわめて大きく、学名は Megaptera(大きな翼)と言います。

コククジラ(克鯨)
他のクジラに比べてやや小さいことから児童鯨(コクジラ)と呼ばれていたんですが、子どものクジラと間違えて解釈されないように克鯨(コククジラ)に改められました。

コククジラはバハ・カリフォルニアに棲息するのが有名です。20世紀初頭には、乱獲で200頭までに減りましたが、1946年コククジラの捕獲が禁止され、現在は2万頭にまで回復しています。
しかし、近年コククジラの大量死が続いています。一説には増えすぎたための自然淘汰との説もあり、環境保護団体が神経をとがらせています。もしそうだと、捕鯨国の主張に追い風になるからです。

アカボウクジラ(赤坊鯨)
多少赤みをおびている頭部を正面から見ると、あたかも赤ん坊の顔のように見えることからアカンボウクジラ→アカボウクジラと名付けられたといわれています。

セミクジラ(背美鯨)
背中のラインが美しいので、この名前がついたそうです。
英語では right whale で、このクジラは沿岸部にすみ捕獲に最適(right)と言うことから名付けられたと言います。

クジラとサンマ
ここ数年、サンマの水揚げが減っています。一因として日本近海に出没するミンククジラが上がっています。
北海道沖では漁船が照明でサンマを集めると、クジラがやってきて食べてしまうんだそうです。
日本の太平洋側だけで推定数2万5千頭。
以前はマイワシを食べていたのが、マイワシが減少しているのでサンマを食べているようです。
スケトウダラを食べているとの報告もあります。

■「
モビー=ディック(白鯨)」
19世紀の文豪ハーマン・メルヴィル(米)の小説です。
普通、マッコウクジラの体色は歳とともにだんだん白っぽくなっていき、全身が白くなってしまうものも少なくないといいます。
しかし、この主人公の白鯨は、体表に色素がないアルビノ個体(白子:しろこ)のマッコウクジラです。
皆さん読みました? 私は、この小説ほど、退屈な小説には出会ったことがありません。^^;

鯨飲(げいいん)
鯨が水を飲むように、酒などを短時間に多量に飲むことを言います。牛飲と同じです。

鯨飲馬食(げいいんばしょく)
鯨が水を飲むようにたくさん酒を飲み、馬のようにたくさん食物を食べることです。
牛飲馬食とも言います。

大御真菜(おおおまな)
クジラのことをいう女房詞です。それにしても「おおお・・」は変ですね。

食用の部分の名前
・さえずり(囀):クジラの舌です。
・皮鯨(かわくじら):鯨の皮下の脂肪の部分で、塩漬け、からし味噌、酢味噌などで食べます。
 井原西鶴の「日本永代蔵」に「皮鯨の吸い物」が出てきます。

鯨尺、鯨差(くじらざし)とも言います。
昔の長さの単位、尺には二種類あります。曲(かね)尺と鯨(くじら)尺です。
もともと、鯨のひげで作ったところからこう言います。
鯨尺の一尺は曲尺の一尺二寸五分にあたります。和裁に用いられました。

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