和紙

バナナ
蛇足
□■バナナ

名前の由来
エデンの園で蛇がイブを誘惑したとき、バナナの陰に隠れていたという伝説があり、そこからバナナの学名が「
楽園の果実」 (Musa Paradisiaca) とか、「知恵の果実」 (Musa Sapientum) と名付けられたといいます。

「バナナ」の方はコンゴ(アフリカ)の呼び名です。
この名前が定着する前はヨーロッパでは「楽園のリンゴ」とか「アダムのイチジク」等と呼ばれていました。

バナナの学名、Musaの方は、サンスクリット語起源のアラビア語といわれており、古代ローマ帝国初代皇帝オクタビウス・アウグストスの御殿医アントニウム・ムサにちなむんだそうです。

■ところで
バナナって、木? それとも草?
高さ1.5〜10メートルにもなる「巨大な草」で、ショウガ目バショウ科バショウ属の多年草です。
樹木のように見えますが、茎に見える部分は仮茎(偽茎)といい葉柄が巻き重なったもの(葉鞘:ようしょう)で木質化はしません。

種類は?
世界中で栽培されているバナナは、300種類以上といわれています。
そのほとんどは生食用バナナ(Table Banana)です。
その他に、焼いたりして食べる料理用バナナ(Plantain)もあり、特に、東南アジアの国々で栽培され、食べられています。

日本にもあります。奄美大島で採れる
島バナナです。
収穫量が少ないので、島以外に出回ることは少ないようです。

輸入先は?
日本には、フィリピン(73.9 %)、エクアドル(20.1 %)、台湾(4.5 %)、中国(0.9 %)などから、年間 86 万トン(60億本)輸入されています。

日本人 1 人当たり、年間約 6.8kg 、約 50本に相当します。
輸入果物の半数以上を占めています。

■種はどこ? 
どうして増えるの?
バナナは種が無くて食べやすいですね。でも、じつは痕跡はあるんです。
バナナを輪切りにすると、中心部に小さな黒い点々がありますね、これがバナナの種のなごりです。

原産地のマレーシアあたりに残る野生種のバナナには、アズキ粒ほどの大きさの種がぎっしり詰まっています。
現在のような種なしバナナができたのは紀元前5千年前から1万年前も昔のことだそうです。

では、何故バナナの種はなくなったのでしょう?
種なしバナナは遺伝子の突然変異により偶然生まれたのです。
それが、食べるのに都合がよかったので、 人間が栽培をし始めたのです。
増やす方法は、バナナの根の脇から、筍のように出てくる新芽を利用して増やします。

■輸入されたばかりの
バナナは青い色をしています。
バナナは青いうちに収穫する理由は、黄色く熟すまで収穫しないでおくと、甘みや香りが失われ、果肉が軟らかくなりすぎてしまうからです。
現地の人も青いうちに穫り入れ、日陰に置き、自然に熟すのを待つそうです。

日本では、植物防疫法によって熟したバナナの輸入が禁止されています。
熟したバナナには生産国に生息している害虫(アブラムシ、アザミウマ、カイガラムシ、コナジラミ)が寄生しているおそれがあるためです。

バナナの成熟ホルモンは
エチレンガスです。
輸入されたバナナは室(むろ)に入れ エチレンガスを吹き込み、温度調節をしながら六日間程置いて黄色く熟させます。

家庭でも、他の果物とは一緒にしない方がいいですよ。
バナナが出すエチレンガスが他の果物も熟成させてしまいますから。(リンゴもそうですね。)
保存は常温で風通しがいいところに、伏せるような形に置くと長持ちします。
1本ずつ切り離すのもいい方法です。
最近はバナナハンガーという吊り下げて保存する道具も売られています。
色の黒ずみを防ぎ、長持ちするという優れものです。

バナナの薬効
昨年、バナナに免疫力を高める成分を豊富に含み、ガンを予防すると言う報道がされました。
熟して黒い斑点(シュガースポット)が出た方が効果が大きいんだそうです。
免疫力が8倍アップし、抗がん効果はインターフェロンに匹敵するそうです。

バナナの栄養
・バナナの中の糖質は、ブドウ糖、果糖、ショ糖、でんぷんなど多様なため、体内に吸収される速度がそれぞれ異なり、エネルギーが長時間持続するそうです。
・ビタミンも豊富でビタミンC(1本でリンゴ1.5個分)や、ビタミンB1やB2、ナイアシンなどのビタミンB群が豊富です。
・カリウム、マグネシウム、食物繊維も多く含みます。
・カロリーは、1本あたり87kcalで、ご飯茶碗半分以下です。

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