和紙

蛇足
蚕と海鼠
「コ」は元々は、「蚕」を指してたのが、後に蠕虫(ぜんちゅう)形の動物一般を広く指し示す様な言葉になったといいます。
しかし、「コ」だけでは、区別でき無くなりますので、飼う方を「
カイコ」(飼い子・蚕)、生(鮮)で食べる方を「ナマコ」と区別して呼ぶようになったと言います。

水虫薬
ナマコは、体壁に
サポニンという物質を含んでいます。
このサポニンは魚のエラから吸収されて血管内に入ると、その強力な溶血作用により、血液を破壊することが知られており、ナマコ自信の身を守る強力な防御物質とされています。

このサポニンという物質には、防黴(かび)作用があり、ナマコを利用した水虫やタムシの薬も発売されています。

★ナマコの煮汁(ワイン色)が、
しもやけに効くと言う民間療法もあるようです。

カクレウオ
ところで、このナマコの腸に住む魚がいます。カクレウオです。
体長20cmほどで肛門を出入り口として使っています。
昼間はナマコの中に潜み,夜間は餌(甲殻類)をとるために外へ出ます。
でも、臆病なのでナマコからはあまり離れません。
カクレウオの仲間は種類によって好みの住みかがあり、ナマコ以外にも二枚貝,ウニ,ホヤ,ヒトデなどに隠れるものがいます。
ナマコには利益が無いので、片利共生と呼ばれるようです。

ナマコを詠んだ句 (意外とナマコを詠んだ句は多いんですよ。冬の季語です。)
 尾頭の心もとなき海鼠かな    向井去来(1651-1704)
 憂きことを海月に語る海鼠かな  黒柳召波(1727-1771)
 思うこと云わぬさまなるなまこ哉 与謝蕪村(1716-1783)

ナマコ壁
蔵の壁保存のため、その表面に平らな平瓦を斜めに並べ、継目を漆喰で固めたものです。
その盛り上がった形がナマコに似ている所からその名がついたといいます。

ナマコ板
波形をした板の通称です。
屋根や塀に用いる波形の亜鉛引鉄板や波形の石綿スレート板などをいいます。

ナマコ餅
ナマコ形にした餅で、薄く小口切りにしてかき餅などにしまう。
また、日蓮宗では御命講に祖師に供えます。


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