和紙

蛇足
漆の日
漆は縄文の昔から使われてきましたが、漆の製法、漆器の製造法は、文徳天皇(もんとくてんのう;827-858)の第一皇子
惟喬(これたか)親王が、漆の製法等が不完全なのを遺憾とされ、京都嵐山法輪寺に参篭(さんろう)され、本尊虚空蔵菩薩より、ご伝授、ご教示を受けて完成し、日本国中に広めたものと言われています。
漆塗りをする場合に使う継ぎ漆を「
コクソ」というのは、虚空蔵が訛ったものだといわれています。
漆関係者は、親王が参篭された満願の日である
11月13日に報恩講(漆祭り)を設けて、供養するのが慣わしとなっているそうです。

柿漆(ししつ)
渋柿のことです。昔はこの渋を和紙でつくったウチワや傘などに塗りました。
現在では日本酒の清澄剤に使われています。
主成分はシプオールというタンニンで高血圧や脳卒中後遺症などに使われるそうです。

漆の種類
漆は、インドシナ半島など東南アジア地域に広く分布しています。
日本、中国、朝鮮半島に生育するものは、樹液の主成分が
ウルシオールです。
台湾、ベトナム地方に生育するものの主成分は
ラッコール
タイ、ビルマ地方に生育するのの主成分は
チチオール
と分子構造が少しずつ違っており、ウルシオールが上質とされています。

日本産の漆は外国のものと比べ品質が良いと言われますが、平成8年度で98.5%は輸入品で、国産はわずか1.5%(3トン)だそうです。

カシュー塗料
塗料に詳しい人は知っているでしょうが、漆に似た塗料です。
熱帯性の漆科植物であるカシュー樹の実から採取した油状物質(カシューナットシェルオイル)が原料です。これを化学加工し乾燥性を持たせたものがカシュー樹脂塗料です。
カシュー樹脂塗料は漆と非常に似ているため漆の代用品として使われることがありますが、漆に比べ、その耐久性や耐薬品性において劣ります。

目次へ


和紙