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赤外線
□■赤外線

定義
赤外線は、電磁波の0.8〜1000μm(ミクロン)までの波長の領域をいいます。
可視光線と異なり眼には見えない光です。
赤外線は波長領域が長いので、このうち赤い光に近い、波長の短いものを
近赤外線、波長の長いものを遠赤外線とよんでいます。
遠赤外線は物を温める効果があります。
ところが、遠赤外線の定義は学問分野ごとに微妙に違います。
国際的には波長4μm〜1000μm。
遠赤外線協会では人間の皮膚の特製を考慮して3μm〜1000μmと定義しています。

赤外線コタツ
一番身近な赤外線は赤外線コタツです(でした?)。開発は昭和30年代。
ところで、上に赤外線は見えないと書いたのですが、赤外線コタツの光は赤いですよね。
これは、暖かさの演出のためわざと赤い光も出すようにしているのです。
また、ついていることも簡単にわかりますからね。

■赤外線の
用途
カウンタなど
工場などでの数量カウントの自動化は、センサーから近赤外線を放射して受光部との間に物が通ると遮られる事を利用しています。
他に
自動ドアリモコン(0.8〜1.5μm前後)などでも利用されていますね。
このように、自ら赤外線を放射するタイプのセンサには、近赤外線が使われています。

★果物の
糖度検査
糖分は近赤外線を吸収します。
そこで、この性質を使って、
果物の糖度検査機や、おの食味計が実用化されています。
近赤外線を
の表面から照射し、跳ね返ってくる光のスペクトルを解析することにより、脂の乗りを調べる方法の研究もされているようです。

プラスチックの分類
リサイクルなどでヤッカイなのがプラスチックの分類です。
近赤外線を波長(1μm〜2.5μm)を変化させながらプラスチック照射すると、吸収される割合がプラスチックにより異なります。
この性質を利用してプラスチックを判別する方法が研究されています。

遠赤外線暖房
空気を温めるのではなく、人間や壁など遠赤外線が当たったところがまず暖まり、暖まった人間や壁が空気を暖めます。
そのため、速効性があり、直接ねらい打ちの暖房が出来る利点があります。

遠赤外線グリル
魚を焼くと表面パリッ、中はジューシーに仕上がります。しかも、ガス代の節約にもなります。
焼き鳥屋さんやウナギ屋さんで
備長炭が好まれるのも、ガスの約4倍の遠赤外線を出すことによります。

遠赤外線繊維
最近、寝具、ゴルフウェア、下着などに遠赤外線繊維を使った商品が幅広く売り出されています。
保温性が優れているのが特徴です。
特殊なセラミックスや天然鉱石を化学繊維に練りこんだり、綿などの表面に塗布したものです。
人間の体温を吸収、増幅して遠赤外線を出すため体の中から暖まると言います。
効果の無いものもあるため、遠赤外線協会の認定マークを目安にするといいですよ。

車への応用
夜間ヘッドライトの死角にひそむ障害物や人間を赤外線で感知し、表示するシステムが実用化されています。

蛇のピットについては「Vol.053 蛇」に載せています。

天文学
昔は天文学は可視光線による観測だけでしたが、現在は可視光線、電波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線など広い波長域での観測可能がされています。
日本も、95年に地球を回る
赤外線天文衛星(IRTS)を打ち上げいます。
赤外線は1000℃以下の比較的低温の天体から放出されます。
この分野の研究は、オリオン星雲に赤外線源が発見された1960年代後半から本格化して、原始星、星間塵などの様子が明らかになってきています。

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