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苺(いちご)
□■イチゴ

日本のイチゴの生産量は、アメリカ・スペインに次ぐ世界第3位だそうです。
栃木、福岡、埼玉、静岡、千葉、茨城などが有名ですが、全国で作られています。

伝来
今、私達が食べているイチゴは、北アメリカ原産のバージニアイチゴと、南アメリカ原産のチリイチゴを17世紀中期に、オランダで交雑させて誕生したものが、そのルーツといわれます。バラ科の多年草です。
日本への伝来は江戸後期にオランダ人により持ち込まれました。
オランダイチゴと呼ばれ、当時、現在の価格で¥1000/1粒もしたといいます。
本格的に栽培され始めたのは明治5年(1872年)以降です。

日本の古い書物(日本書紀、枕草子)に出てくるイチゴは、野生の
キイチゴのことです。

語源
★いちご
いちごの語源ははっきりしません。
日本書紀は「いちびこ(伊致寐姑)」とあり, 平安時代に入って「いちご」が現れます。

覆盆子(ふくぼんし)
『枕草子』に出てきます。 キイチゴの実は熟すと食用になる部分がすっぽりとれ、跡にすり鉢状のくぼみが残ります。その様子がひっくり返した盆(元々の意味は壷)にみたてられたようです。
漢方では、いちごの未熟果実を覆盆子と呼び、眼精疲労をとり、肌つやをよくし、気力の衰えを回復する強壮剤として用いています。

strawberry
「わらの実」の意味ですが、こう呼ばれるようになった理由は、
1.イチゴを傷めないようにイチゴ畑にワラを敷いた。
2.イチゴをワラに包んで売った。
3.茎の形が麦わらに似ている
と諸説あるようです。

果物と野菜
人気
果物の人気ベスト5はイチゴ、ミカン、メロン、桃、梨だそうです。
消費量一番のバナナが入っていないのは不思議です。^^;
また、果物狩りの人気ベスト3もイチゴ、葡萄、みかんとイチゴがトップです。

野菜と果物の違い
官公庁の分類では、種をまいたあと1年で花を咲かせ、そのあと枯れる
1年草本類を  「野菜」、木やつるのまま何年も成長をする多年生の木本類の果実を「果物」としています。
この分類によるとイチゴ、メロン、トマトは野菜になってしまいます。
しかし、世間の認識は違いますね。イチゴやメロンは、立派に果物として通っています。

実と種
私達が果実と思っている実は花びらやメシベをつけている
花托(かたく)が肥大したものです。 では果実は? 
本当の果実は表面のくぼみにある小粒状の粒々の方です。
このように、植物の子房以外に花托、ガク、などの部分が加わってできた果実のことを
偽果(ぎか)といいます。イチジクもそうです。

■雑学
ショートケーキ
英語ではストロベリー・スポンジ・ケーキといいます。
英国では、
ショート・ブレッド(ショート・ケーキ)はビスケットのような物で、これを生地にしてケーキが作られていました(800年程前から)。
トッピングは日本のショートケーキと似ていますが、生地はクッキー状です。
ショートとはサクサク、ポロポロしているの意味です。

日本のショートケーキは
藤井林右衛門(不二家の創始者)がアメリカに行き、洋菓子のレシピや喫茶店の様子を勉強してきて帰国後開発したものです。
日本人好みに、生地をスポンジにアレンジしました。
ですから、日本のショートケーキはショートではない! ^^; 

イチゴ大福
東京新宿の和菓子屋「玉屋」が作った創作和菓子です。(昭和60年)
伝統を重んじる和菓子の世界ではなかなか受け入れられなかったようですが、その美味しさで、市民権を得たようです。

キシリトール
最近、虫歯予防で注目されている、キシリトールですが、工業的にはシラカバやカシの木から抽出されるんですが、イチゴにも含まれています。

いちご煮
青森県の郷土料理です。 あわび、ウニにだし汁を加えたもの。
ウニの形がいちごの様になるからこの名前があるそうです。

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