和紙

蛇足2
鳥の名の由来
ニワトリ(鶏)
古くは庭津鳥(にわつとり)と呼ばれ庭の鳥の意味です。
もう一つ古い呼び名にカケがあります。これは鳴き声から来ているようです。  

 庭つ鳥迦祁(カケ)は鳴く (古事記)     ここで庭つ鳥は枕言葉です。

アヒル(家鴨)
「ア」=足、「ヒロ」=広でアヒロ、それが訛ってアヒルになったと言います。

ツバメ(燕)
1.「ツパッ、ツパッ」と言う鳴き声に鳥をあらわす「メ」を付けた。  
 メは古い時代の鳥の総称で、スズメ、カモメなどにも使われています。
2.土食み(つちはみ)をする動物からと言う説

キツツキ(啄木鳥)
「木」を「つつく」ことから来ています。

タカ(鷹)
1.「猛き鳥」の意味からタケ→タカとなったとする説です。
2.高く飛ぶことから「高つ鳥」→タカになったとする説。

ツル(鶴)
1.群れて飛ぶ様子から「連なる」→ツル説。
2.ツルの高く冴えわたる鳴き声によるとする説。
3.他の鳥よりすぐれて大なる鳥の意味から、「すぐる」→ツルとする説。
4.交尾の意味の「つるむ」→ツル説。

ひばり(雲雀)
晴天の澄んだ空で鳴きます。ここから「日晴る(ひばる)」と呼ばれたようです。

ほととぎす(不如帰)
鳴き声が語源で、ホトトギスと聞いたようです。後に、テッペンカケタカ、本尊カケタカなど聞く声は変化していきました。

この鳥ほど多くの漢字表現を使われるのはありませんね。

杜鵑(とけん)」:中国の蜀の王、杜宇(とう)が譲位の後ホトトギスになったといわれることからこう書かれます。
子規(しき)」:李白の詩にも登場します。
正岡子規は肺結核で血を吐く自分と、鳴いて血を吐くホトトギスを掛けたようです。
郭公(かっこう)」:カッコウは別な鳥ですが間違えて用いられたようです。
不如帰(ふじょき)」:中国でホトトギスの鳴き声をプルクイチュ(不如帰)と聞いたことによります。
時鳥」:日本独特の表記です。夏に限って鳴く鳥の意味のようです。

他にも
沓手鳥(くつてどり)」:この鳥が前生に靴を作って売ったという俗説による。
杜宇」「蜀魂」:上の「杜鵑」と同じ由来です。

うぐいす(鶯)
鳴き声にはいくつかの種類が有ります。
その一つに「うううくひ」とされるものがあり、それが語源とする説が有力です。

  いかなれば春来る毎にうぐいすの己の名をば人に告ぐらん (平安時代の歌)
  雅語音声考(江戸時代) には「うううくひ」+鳥をあらわす「す」と載っています。


セキレイ(鶺鴒)
セキレイは漢語の音読みです。
日本古来の名は「トツギオシエドリ」です。
由来は、日本書紀で、イザナギノミコトとイザナミノミコトにセックスの仕方を教えたのがこの鳥とされていることによります。

コマドリ(駒鳥) 
1.鳴き声が馬のくつわの音に似ているとする説。「ヒンカラカラ」と鳴きます。
2.馬はよく首を左右に振りますが、コマドリも首を左右に振るしぐさをします。
 そのしぐさの類似性からきたとする説。

ツグミ(鶫)
夏至を過ぎると鳴かずに口をつぐんでいるから「噤み(つぐみ)」とする説が有力。

カラス(烏)はVol.081参照

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