和紙

美女
蛇足
□■美女
今日は美女のお話です。

妻をめとらば才たけて、みめ美(うる)わしく情ある ・・・
与謝野鉄幹の「人を恋うる歌」の冒頭ですが、女性に「みめ美し」さを求めるのは男性の常のようですね。^^;

★ミスコンテスト
美人を表す言葉はたくさんあります。佳人、麗人、別嬪(べっぴん)、美女、美少女、見目(みめ)麗しい、・・・。
それだけ、男性が美人にこだわってきた証拠でしょうか?

近年、その美人を選ぶミスコンテストが変わってきています。
女性べっ視という人権上からも騒がれていますが、それとは別に、「
男女雇用機会均等法」が原因です。
つまり、報酬をともなう職の募集に男女の指定をしてはいけないのです。
普通、「ミス××は、従属義務が課せられていて、対価として報酬が支払われているなどからみて労働者性があり、改正均等法に抵触している。」との見解のようです。
一部のミス××コンテストでは男性の応募も受け付けているようです。
もっとも、そうなるとミスの名前がおかしくて、変更しているようですが。

★世界三大美女
世界三大美女と言えば、クレオパトラ、楊貴妃、それに小野小町。
これは江戸時代から言われていたようです。

★傾国、傾城の美女
美人もただ美しいだけでは無く、国を傾けるようでないと駄目だとのこと。^^;
安能務は「春秋戦国誌」の中で、中国の傾城・傾国の美女の番付を作っています。
面白いので、紹介しますね。(関脇以上は国語辞典にも載るほど有名ですよ。)

西
横綱
(ほうじ)
幽王(周) 横綱 妲己
(だっき)
紂王(殷)
張出横綱 西施 夫差(呉)
大関 王昭君 元帝(漢)/
匈奴単于
大関 宋美齢 将介石
(中華民国)
張出大関 虞美人 項羽(楚)
関脇 楊貴妃 玄宗(唐) 関脇
(もうしょう)
(越)
小結 驪妃(りき) 献公(晋) 小結 趙飛燕 成帝(漢)

■吉宗のリストラ策
江戸幕府、八代将軍
吉宗は江戸城に入ると、大奥の中でも美人50人を集めるよう命じました。
選ばれれば将軍の世継が産めると、美女達はいそいそと集まったそうです。
しかし集まった50名の美女に対して出た言葉は「今日をもって、そちたちには暇をつかわす、ご苦労であった。」  リストラだったのです。

当時、大奥の出費が多く、幕府財政を圧迫していました。そこで出費削減のために女性の数を減らそうとしたのです。美人を選んだのは、大奥でなくとも良縁にめぐまれるだろうという、吉宗の気配りだとか。 話が出来すぎている?^^;

■美人を言い表す言葉
★何れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)
平安時代末のお話です。
源頼政(1105-1180)は近衛天皇(1139-1155)の命で鵺(ヌエ)と言う妖怪を退治しました。
褒美に彼が恋していた菖蒲前を賜わることになったのですが、同じように化粧をし同じような衣装を着た美女12人の中から菖蒲前を当てるように命じられます。
その時「五月雨に沢べのまこも水たえていづれあやめと引きぞわづらふ」と一首詠みました。
「文目(あやめ:区別)も分かず」と言うことを、菖蒲にかけて、菖蒲と杜若の花の区別が紛らわしいように美人ばかりで見当がつきません、と言う意味です。
天皇はさすが歌の名人と感服され菖蒲前をお下げ渡しになったそうです。

★卵に目鼻(めはな)
ふっくらとした卵のような形に目鼻をつけた、色白でかわいらしい顔だちをいいます。
お人形のような個性が無く凹凸のない顔でしょうか? チョット古いタイプの美人ですね。

瓜実(うりざね)顔も、瓜の種に形が似、色白、中高(なかだか)で、ふっくらとした長めの顔と言うことですから、やはり古いタイプでしょう。
江戸の美人の表現には良く使われています。

★バックシャン
英語のback+ドイツ語の美しいを表すシェーンを合わせた言葉です。
女性のうしろ姿が均整がとれて美しいことですが、多くの場合、前から見るとがっかりするような容貌の持主をさしていいます。
でも、もう死語でしょうか?

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