和紙

蛇足
□■蟻(アリ)

■蟻(アリ)の語源
諸説あってはっきりしません。
1. 「ア」は古語で小を意味し、「リ」は助詞で、アリとは小虫の意味。(新井白石説)
2.「集まり」が省略されて「アリ」になった。(貝原益軒説)
3.「歩(あり)く」が「アリ」になった。
4.「穴入り」が「アリ」になった。

■アリとハチ
アリは一億三千万年前頃にハチより進化したと言われます。
現在、アリは確認されているのが
1万種、未確認のものが1万種いると言われます。 分類学的には、膜翅(まくし)目細腰亜目有剣類スズメバチ上科アリ科に属し、スズメバチとは兄弟、ミツバチとは従兄弟と言った関係でしょうか。

■道しるべフェロモン
アリは餌のありかを知らせるのに、フェロモンを地面につけていきます。
他のアリはこのフェロモンの跡をたどっていけば餌のありかにたどり着けるわけです。 このフェロモンを道しるべフェロモンと呼んでいます。

■シロアリ
アリと似たものにシロアリがいます。
シロアリは等翅目(シロアリ目)に属し、アリとは縁がなく、むしろゴキブリ(ゴキブリ目)に近い仲間です。 害虫扱いされていますが、本来の生息域は森林やサバンナで倒木などを主食として繁栄した昆虫です。早く言えば森の掃除屋さんです。
といっても、日本の年間被害額は1000億円。大変な額です。

■天敵
アリにはアリの名前が付く天敵が多くいます。
★アリジゴク
ウスバカゲロウ科の幼虫で、砂地などに、すりばち状の穴をつくってその底にひそみ、落ちてきたアリなどの体液を吸います。
大きなはさみのような口をして可愛くないですね。^^;

★アリクイ
アリクイは貧歯目に属します。彼らは、アリやシロアリ類を食べるために特殊に発達した長い舌と唾液を持ち、そのためか歯が退化してなくなっています。
同じ貧歯目にはナマケモノやアルマジロがいます。
こちらは歯が残っていますが、ほとんど役に立っていないようです。

★アリスイ
キツツキ科の鳥です。長い舌を伸ばして虫を舐めとります。
特にアリ類を好み、アリの巣をほじくったりして舐めとるのでこの名があるようです。

★チンパンジーのアリツリ
この場合はシロアリが多いようです。
シロアリの塚の穴に、蔓やイネ科草本の茎、細かく割かれた樹皮などを差し込み、咬みついた兵隊シロアリを釣りあげたり、樹上性のオオアリを釣ったり、器用に道具を使います。

■アリには多くの変わった習性を持つものがいます。
★農業をするアリ
ハキリアリ」と言うアリが中南米にいます。
このアリ、木の葉を切ってきて巣の中で「
アリタケ」と言うキノコを栽培します。
彼らが切る葉の量は半端ではなく、熱帯雨林の15%にも及ぶと言います。
農作物被害も大きいのですが、元々は森の葉を養分に変える役割を果たしているのですが、人間との軋轢(あつれき)も大きいようです。

★巣を紡ぐアリ
ツムギアリは上手に力を合わせて葉を引き寄せて巣を作ります。
接着には幼虫が吐き出す糸を利用します。
この、ツムギアリはかなり攻撃的で近寄るものを激しく攻撃します。おかげで植物は食植昆虫からの食害から守られるという共生関係が成り立っています。

★放牧するアリ
アステカアリはカイガラムシを放牧してその排泄物含まれる蜜やミネラルを得ています。また、セクロピアと言う木と共生して気を護る代わりに住居を提供してもらっています。

★体を蜜の貯蔵庫にするアリ
ミツツボアリは働きアリの一部が蜜樽として貯蔵庫となるものです。
はちきれそうなほど蜜を蓄えたアリがじっとぶら下がっている姿はなんともいえない不思議な光景です。

★軍隊アリ
軍隊アリは数百万匹と隊列をくんで進み、出会った生物はなんであれ咬み殺してしまいます。もっとも恐れられているアリです。

★奴隷を使うアリ
サムライアリなど数種のアリは、他種の働きアリを奴隷として使い、卵や幼虫の世話や採餌などの巣の維持のための行動を彼らにやらせます。
奴隷となるアリのコロニーを集団で襲って、蛹や幼虫をつれて帰ります。
奴隷アリが少なくなると再び奴隷狩りを行うと言います。


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