和紙

蛇足
蜂(ハチ)

ハチのお話、主にミツバチです。
三月八日は
蜜蜂の日、八月三日は蜂蜜の日、例によって語呂合わせです。^^;

ミツバチ
ミツバチと人との関係は長い歴史が有るようです。
イギリスのことわざに「The history of honey is the history of mankind.」と言うのがあります。
1万年前のスペイン・アラニア洞窟の壁画には蜂蜜を採る姿が描かれています。
養蜂はエジプトで5,500年前には始まっています。
なお、みつばちが地球上に現れたのは、約2千万年〜1千万年前のことです。

蜂蜜
ミツバチは体の中に酵素があり、それが花の蜜を蜂蜜に変えます。
花の蜜の水分を減らすのと同時に、ミツバチの持つ酵素が働いて三日ほどで蜂蜜になります。
蜂蜜はミツバチの体内ですでに果糖とブドウ糖に消化され、 吸収の1段階が済んでいるので、砂糖より体への吸収が早く、エネルギーへの変換の速さも早いことがわかっています。
また、糖の濃度が高く、蜂蜜の中の微生物が活動できないため、蜂蜜は腐らずに何年でも保存できます。固まるのは結晶しただけなので、温めると元に戻ります。
1匹のミツバチが生きている間に作る蜂蜜は、ティースプーンで半分くらいなんだそうです。感謝しながら食べないといけませんね。
最近はいろんな花から採れた蜂蜜が店先に並んでいますね。
コーヒー、ブルーベリー、ミント、ラベンダー、ローズマリー、レモン、枇杷、オレンジ、・・・。

ローヤルゼリー
これを与えられた幼虫が女王蜂になります。
老化防止や更年期障害の改善に効くとされます。
働き蜂と女王蜂は受精卵から生まれますが、
雄蜂は無精卵から生まれます。

蜜蝋
働き蜂は羽化後12〜20日位に、ろう分泌腺から「ろう」を分泌します。
これがミツバチの巣の材料になります。
この巣を集めて精製したのが蜜ろうです。
蜜ろうはヨーロッパでは中世よりロウソクとして用いられ、最近では各種美容クリームや口紅などの化粧品やフランス菓子「カヌレ」にも使われています。
蜜ろうのロウソクは、すすが出にくく、炎の色合いにもあたたかみがあります。

古代エジプトでは、蜜蝋と蜂蜜を混ぜたものをミイラの柩に使っています。

プロポリスって何?
プロポリスは別名ハチヤニ(bee glue)と言われ、ミツバチが巣の構築、補修、外敵からの防御、巣房内の環境清浄化に使っている、淡褐色から黒褐色でネバネバしたヤニ状の物質です。
草木の樹液に唾液や蜂ロウ、花粉などを混ぜ合わせて作ります。

古代ギリシャ・ローマ時代より、民間薬として用いられてきました。
これには、殺菌成分(フィトンチッド)やフラボノイド類が多く含まれていて、天然の抗生物質とも言われるもので、抗菌、抗ウィルス、抗酸化、抗腫瘍、免疫賦活作用などが報告されています。

語源は、ギリシャ語で
pro(前、防御)とpolis(都市)の複合語で、都市(ミツバチの巣)の防壁を意味します。

お菓子の
ベルギーワッフルってありますね。
あのワッフルのもともとの意味は「蜂の巣」のことです。
でもお菓子は六角形ではなくて正方形の巣のようですね。^^;

ニホンミツバチとセイヨウミツバチ
★セイヨウミツバチ
セイヨウミツバチはもともとヨーロッパからアフリカ、中近東にかけて分布していた種類を人類が養蜂に利用するために家畜化したものです。生息する地域によって少しずつ形態や性質が違っています。
日本には明治時代になって養蜂のため移入され、今では九州から北海道まで広く飼われています。
日本中で飼われているセイヨウミツバチは主にイタリアン種という品種で腹部が黄色い色をしているのが特徴です。

★ニホンミツバチ
ニホンミツバチはもともと日本列島に住んでいたミツバチです。
セイヨウミツバチが移入される前、江戸時代には紀州藩でニホンミツバチを使った養蜂がさかんに行われていたといいます。
しかし、蜂蜜の採取量がセイヨウミツバチには及ばなかったこと、逃亡という性質があるなどのためその飼育はだんだん見られなくなり、近年は山間部で細々と続けられてきました。

■ニホンミツバチとオオスズメバチ
オオスズメバチはミツバチにとって最大の天敵です。
セイヨウミツバチはオオスズメバチがいない地域で進化し形成された種です。
ヒトがオオスズメバチの生息する地域(日本列島)に持ち込んだため、国内ではヒトの助けがないとオオスズメバチに全滅させられてしまいます。
それで日本列島には野生化したセイヨウミツバチはいません。
でもオオスズメバチがいない北米では、養蜂のために持ち込まれたセイヨウミツバチが野生化しています。

一方、ニホンミツバチはオオスズメバチに対する対抗手段を身につけています。
ニホンミツバチはオオスズメバチに集団で襲いかかり、刺すと同時に、
蜂球(ハチが集まって玉のようになることです)を作り熱殺します。
ニホンミツバチの方がオオスズメバチより数度ほど高い熱に対する耐性があることを利用するのです。


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