和紙

人名由来の言葉 外国編
蛇足
■□人名由来の言葉 外国編

★パンタロン(仏pantalon 英pantaloon)
16世紀イタリアの喜劇役者
パアタローネが穿いた裾の広いズボンが彼の名をとってパンタローネと呼ばれました。
なお、彼の名はベネチアの守護神パンタレオーネ(Pantaleone)に因んでいます。

★レオタード(英leotard)
19世紀後半、フランスで人気のあった空中曲芸師
ジュール・レオタール(Jules Leotard )に由来します。
彼の演技は豪快で美しく、彼の衣装は彼のトレードマークでした。
そこで、彼の衣装をレオタードと呼ぶようになったと言います。
残念ながら彼は天然痘をわずらい28歳で他界しています。

★テディベア
1902年の秋、
セオドア・ルーズベルト大統領は熊狩りに行ったときのことです。
地元の人が気を利かせ小熊を捕らえて撃てばいいだけにしておいたそうです。ところが大統領は哀れに思い撃たずに帰りました。
このエピソードが、ワシントンポスト紙に挿絵入りで紹介されました。

この話にニューヨークのおもちゃ屋が便乗し、子熊をモデルにしぬいぐるみをつくり、大統領のニックネーム「テディ」をつけ、「テディベア」として売り出しました。

同じ頃、
シュタイフ社(独)も熊のぬいぐるみをつくります。
これも米国のバイヤーによって「テディベア」として、米国で売り出されました。
今でも、テディベアといえばシュタイフ社ですね。

★シルエット
18世紀中頃のフランスの大蔵大臣
エティエンヌ・ド・シルエットの姓が由来です。
彼は当時の無駄遣いをする人たちに理性ある節約をするように呼びかけました。
絵画や肖像画に法外な金を使うフランス上流階級を非難しました。
冗談好きの人たちは、影絵の肖像画をあてつけに「シルエット」と呼ぶようになったといいます。

★リンチ (英:lynch)
1770年代、アメリカのバージニア州の治安判事
ウィリアム・リンチ William Lynch という人の名前からできた言葉です。
彼が私設法廷で正規の手続によらず残酷な刑罰を加えたことから、彼の名前をとって Lynch law (古くはLynch's law)といわれました。 

★サンドイッチ
18世紀後半、イギリスの
ジョン・モンターギュ・サンドイッチ伯爵(1718−92)に由来します。
彼は「ひったくりジミー」とあだ名されるほど賭け事が好きで、トランプゲームが中断するのを嫌い、食べながらトランプができるように考案したものがサンドイッチです。

★ボイコット
アイルランドの陸軍大尉、
キャプテン・ボイコット(boycott:1832-1897)に由来します。 彼は大地主の土地管理人だったのですが、強欲で日ごろから反感と恨みをかっていたようです。
1880年の小作人争議では、危うく飢え死にしそうになったのを軍隊の出動で助かったと言います。
ボイコットされた人がボイコットだったのです。

★包丁(庖丁)
包は料理人や料理をすることの意味で、丁は人の名前です。
「荘子」に出てきます。梁の恵王の前で見事に牛をさばいたといいます。

★孫の手
正しくは「麻姑(まこ)の手」です。
麻姑は中国の伝説の仙女で、若くて美人だったと言います。
桓帝(後漢11代皇帝132-167 在位146-167) の頃のお話です。
彼女は、姑余山で仙道を修めたと言われます。爪が鳥のように長く鋭く、これでかゆい所をかいてもらうと非常によい気持だったそうです。

★スポンサー
もともとの英語の意味は保証人とか後援者の意味です。
この言葉がテレビなどの番組提供者の意味に使われるようになったのは、次の由来によります。
テレビが始まった頃、ある金持ちの夫人が
スポンサー夫人と名乗って、自己費用で自分で組織した合唱団の賛美歌を毎週全米に放映していたことによります。
この番組が好評でスポンサー夫人の名は全米に知れ渡り、やがて番組提供者のことをこう呼ぶようになりました。

★パンフレット(pamphlet)
12世紀ヨーロッパの詩人
パンフィルスに由来します。
彼がラテン語で書いた小冊子の喜劇詩「パンフィルスまたは愛について」が評判を集め、その詩集が彼の名から「パンフィルス」と呼ばれました。
やがて、この種の仮とじの小冊子そのものの意味に使われるようになったと言います。 なお、パンフィルスは人名ですが、「すべての人々に愛される」という意味です。

★カーディガン
イギリスの貴族で第7代
カーディガン伯であるジェームス・トーマス・ブルードネルがこの丸首やVネックの前ボタン開きの毛編みのセーターを愛用したことに由来します。
彼は1855年のクリミア戦争で、活躍しています。
人名と言うより、地名になりますね。^^;

目次へ


和紙