和紙

蛇足
■噴火予知
2000.3.31の
有珠山噴火の予知は予知成功の最初のケースになりました。
有珠山が過去の噴火記録から予知があまり難しくない火山だった面もありますが、宇宙探査から考古学までを動員する最新火山学の進歩があります。
それに、完備していたハザードマップも注目されています。

最近、低周波地震(1〜3回/秒の揺れ マグニチュード2程度)が発生している富士山も噴火の可能性が指摘されており、従来、観光に影響するとしてハザードマップの作成を渋っていた地元も作成に乗りだしたようです。

富士山の宝永(1707年)の噴火は、東海地震の49日後に起こっており、心配される東海地震との関連も気になります。

■太陽系の火山
★オリンポス山(火星)
太陽系の最高峰の楯状火山です。
オリンポス山は直径約600km、高さ24,000mで単独峰として太陽系で最も高い山です。 その高さはエベレスト山(標高8850m)やハワイのマウナロア山(海底から約9000m)の約3倍、山体の体積はマウナロア山の50〜100倍にもなるといいます。
山頂には幾重にも重なった巨大な陥没カルデラがあって、最終噴火の際出来た火口の幅は70kmに及ぶそうです。

オリンポス山の高さの理由
火星では、地球で見られるプレートの運動がありません。そのため同じ場所でホットスポットからのマグマの供給が継続し、山を成長させたといいます。
また、火星の重力が地球の38%と弱いことも影響しているようです。
ハワイの火山もホットスポット上にありますが、プレートで島が移動してしまうため、高くはなりません。
ハワイのホットスポット上にあった島をすべて加えるとオリンポス山と比べて遜色ない大きさになるといいます。

★木星の衛星イオでの噴火
イオは、ガリレオの発見した「
ガリレオ衛星(Galilean Moons)1610年に発見」の一つで、木星の衛星中で3番目の大きさで、地球の月より、わずかに大きいくらいです。
名前は、ギリシャ神話から取られており、ゼウスに愛された乙女の名前で、嫉妬したゼウスの妻ヘラによって雌牛に変えられてしまいます。

ボイジャーによって、いくつかの活火山を含む、何百もの火山性のカルデラが発見されました。
この火山のエネルギーの元はイオ、エウロパ、ガニメデ、木星の間の潮汐効果によると考えられています。

■噴火の種類
1.
ハワイ式噴火、アイスランド式噴火
流動性のよい玄武岩質の溶岩が線状の割れ目から大量に噴出し広大な範囲に流出する噴火。  
 キラウエア火山(ハワイ)、アイスランド

2.
ストロンボリ式噴火
玄武岩質の溶岩を間欠的に吹き上げる溶岩噴泉をする噴火。  
 ストロンボリ火山(イタリア)

3.
ブルカノ式噴火
流動性の悪い安山岩質や流紋岩質のマグマを噴出。
火口から噴出する際に爆発し、細かく砕けることが多い。また、爆発が激しいと、火口周辺に噴石を飛ばし、火山灰などのマグマの破片を空気と一緒に噴煙として高く上げる  
 ブルカノ火山(イタリア)、浅間山、桜島

4.
プレー式噴火
流動性の悪い安山岩質や流紋岩質のマグマの破片と空気の混合物が、火砕流として山腹を流れ下る噴火。  
 モンプレー火山(西インド諸島マルチニク島(仏))

5.
プリニー式噴火
ブルカノ式噴火よりももっとはげしい噴火で、高さ10km以上も噴煙をあげる噴火。
 ベスビオス火山(イタリア)

■20世紀の火山被害
順位 年月日 火山名(国) 死者数 主な原因
1 1902. 5. 8 モン・ぺレー(仏領・西インド諸島) 28,000 火砕流
2 1985.11.13 ネバド・デル・ルイス(コロンビア) 23,080 土石流
3 1919. 5.19 クルート(インドネシア) 5,110 土石流・洪水
4 1902.10.25 サンタマリア(グアテマラ) 4,500 飢餓・疾病
5 1951. 1.21 ラミントン(パプアニューギニア) 2,942 火砕流
6 1982. 3.29 エルチチョン(メキシコ) 1,879 火砕流
7 1986. 8.21 ニオス湖(カメルーン) 1,746 ガス
8 1902. 5. 7 スフリエール(英領・西インド諸島) 1,680 火砕流
9 1902. 8.30 モン・ぺレー(仏領・西インド諸島) 1,500 火砕流
10 1930.12.18 メラピ(インドネシア) 1,369 火砕流

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