和紙

蛇足
★贔屓(ひいき)
「贔屓にする」と言う風に使う贔屓です。
これは想像上の動物です。龍の九子の一つで亀に似ています。
大変な力持ちで石碑や墓石を支える役目を与えられています。
亀趺(きふ)と言うのは、「亀の形にきざんだ碑の台石」と辞書に書いてありますが、この動物が贔屓です。

出典は「
文選(もんぜん:中国の詩文集。六世紀前半)」に「巨鼇贔屓(きょごうひいき)として首を霊山を冠し」とあります。
巨鼇は大亀のことで、贔屓は力を用いると言う意味ですが、後に贔屓も大亀を指すようになりました。
力を用いると言うことから、力を添え加勢する意味に用いられるようになってきました。

★浦島太郎
白髪の老人になった浦島太郎のその後は御伽草子では次のようになっています。
その後、鶴に変身し中国の蓬莱山に飛んでいきます。そこでしばらく暮らした後、再び丹後の国で亀と伴に夫婦の神様となり、全ての生き物を救うことになったと言います。

★亀の出世「荘子-外篇」
荘子が釣をしていると、楚の国の重臣が訪ねてきて、宰相になって欲しいこ懇願します。
荘子は、「楚の国には死後三千年も経った霊験あらたかな亀の甲羅があるそうですね。絹に包まれ箱に収められ大切に祭ってあるとか。
ところで、その亀は死んでから甲羅を拝んでもらうのと、泥水に尾を引きずりながらでも生きていたころと、どちらが良かったでしょう?」聞きます。
重臣は「そりゃあ、生きていた方でしょう。」と答えます。
荘子は言います。「お引き取りください。私も泥水の中で尾を引きずっていたいのです」

★がめ煮
博多の名物料理です。
筑前煮とも言います。
さまざまな料理をがめつく鍋に放り込むからという説があります。
もう一つの説は秀吉の朝鮮出兵の際、彼が博多に野営した時スッポンが多くいたので野菜とごった煮にして食べたと言います。
スッポンは別名「泥亀」なので、この料理が「がめ煮」と呼ばれるようになったと言います。
現在は鶏肉を使います。

★蔵六
四足と頭・尾の六つを隠すことから、転じて、亀ことを言います。
戊辰戦争の軍事的立役者、
大村益次郎(1824-1869)、彼の最初の名前は村田蔵六でした。特に上野の山で彰義隊を一日で破ったのは有名ですね。
維新後、兵部大輔として近代兵制の確立につとめますが、反対派に刺殺されました。
彼の銅像は靖国神社に立っています。

★兎角亀毛
実在しないもののたとえです。

★正覚坊(しょうがくぼう)
青海亀の異名です。また、多量に酒を飲む人を言います。

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