和紙

将棋
11月17日は将棋の日です。
徳川吉宗が11月17日を
お城将棋の日と定め、家元三家 (大橋本家、大橋分家、伊藤家)に江戸城で御前対局をさせたのが由来で、1975年日 本将棋連盟によって決められました。
この
家元制度は徳川家康が慶長17年(1612)に大橋宗桂に五十五石五人扶持を与え、 将棋所を開かせたのが始まりです。碁所も同時。
管轄は
寺社奉行です。

■由来
古代インド(三千年前)の「
チャトルアンガ」が起源と言われます。
チャトルは四、アンガは組とか要素の意味で、当時の戦力、象・馬・車・歩兵を指 します。
これが西に伝わり、
チェスとなり、中国に伝わり象戯(しょうぎ)となります。
やがて日本に伝わり将棋となったといいます。
将棋は平安時代にすでに広まっていたようです。
室町時代には現在のルールの原型 が完成したと言われます。

★王と玉
日本将棋の駒の名前は中国・朝鮮の将棋と大きく異なり、
宝物の名前「玉・金・銀・ 桂・香」の文字がついています。
さて問題の王と玉ですが、上位者(先輩、年上)が王を使い、下位者が玉を使うのが 正しい作法だそうです。
しかし、古くは玉だけだったのではないかと言われています。
王ができた由来には、豊臣秀吉が玉を嫌い王を作らせたとか言う話がありますが、 怪しいですね。^^;
"王手(直接に相手の王将を攻めたてる手)"、"入玉(王将が敵陣の三段目以内に入っ た状態、入王とも言います)"と、場合によって王と玉と言う言葉を使い分けるのも 不思議です。

★将棋の「歩」の裏の「と」
実は、この「と」いう文字は「金」のくずし文字で、「
と金」と呼ばれます。
正確には「と」ではなく、きわめて「と」に似ているのです。
カタカナで「ト」と書かれているものは明らかに誤りです。
他に、銀、桂、香の裏の字も「金」をくずしたものです。

なお、飛車の裏は「
竜王」、角の裏は「竜馬」です。

★将棋の駒
将棋の駒は五角形をしており、日本独特のものなのだそうです。
しかし、その由来はわからないとか。
琴や三味線の絃の下に挟み糸をぴんと張るものも駒といいますが、その形が将棋の 駒に似ていることからきていると言います。

■言葉
★高飛車
飛車の使い方にはいろいろあり、最初の位置においてゲームを進める場合を「
居飛 車(いびしゃ)」、最前線に進出し相手を押さえつけるような攻めを「浮飛車(うき びしゃ)」といいます。
この浮飛車の別名が「高飛車」なのです。 頭ごなしに威圧する場合に使いますね。

★成金
貧乏人が一山あててにわかに金持ちになることを、敵陣に入った歩が成り駒になり 金将の力を持つことに例えて言った言葉です。
天明(1781-1789)の頃には、すでに現在の意味で使われていたようです。

★段違い
囲碁や将棋で段の違うものが勝負をしても問題にならないところからきた言葉です。

★その他将棋(一部、囲碁と共通)を起源とする言葉はたくさんあります。
「駒を進める」「将棋倒し」「手詰まり」「持ち駒」「捨て駒」「序盤」「終盤」 「筋がいい」

■持ち駒を使えるルール
世界の将棋に類似するゲームで、持ち駒を使用できるのは日本独特なのだそうです。
日本の戦闘は、降伏した将兵を勝者が自軍に組み入れ、先陣をつとめる事を条件に 助命されるのが普通でした。
欧州や中国ので見られる敗軍を皆殺しと言う例が日本には少ないと言います。
このあたりの考えが将棋の持ち駒を使えると言うルールに反映しているのかも知れ ませんね。

■歩の看板
江戸時代の看板にはいろいろしゃれたものがあります。
その一つに
質屋さんの将棋の"歩"の看板 「中に入ると"金"になる」という洒落です。

目次へ


和紙