和紙

恐竜
蛇足
■恐竜の語源
dinosaur(恐竜)は1842年古生物学者のリチャード・オーウェン卿(Richard Owen:1804-1892、英国自然史博物館初代館長)によってつけられたDinosaurusから来ています。
ギリシア語で「
恐ろしい(deinos)トカゲ(sauros)」という意味です。
もちろん、それ以前に化石は発見され存在は知られていましたが、大きなトカゲと考えられていたようです。

日本では1894年(明治27年)に地質学者の
横山又次郎が著した本に初めて「恐竜」の名が出て来るのですが、誰がdinosaurを恐竜と訳したかは不明なようです。

恐竜の名前に多い
〜サウルスはこのトカゲから来ています。
また
〜ドンと言うのも多いですが、こちらはギリシャ語の「オドン(odon):歯」に由来します。
なお、有名な
ティラノサウルスは10種ほどからなる属の呼称です。

■絶滅
ユカタン半島で発見された
チュチュルブ・クレーターは直径10Kmの天体が衝突した跡だとされ、これが恐竜絶滅の直接の原因ではないかと言う説が有力です。
最近、インドでも同時期の隕石孔が発見され、隕石は二つに分かれ、それぞれ中米とインドに落ちたのではないかと言う説も出ています。

■鳥
「Vol.115の鳥」で書きましたが、鳥は恐竜の子孫だとはっきりしてきました。
ですから、恐竜絶滅はおかしい。^^;
なんとなく、鳥の足は恐竜の足を連想させますね。
南米に
ツメバケイと言う鳥がいます。この鳥の幼鳥は翼にかぎ爪があります。
まさに恐竜を彷彿とさせます。

■ゴジラ(Godzilla)のモデル
モデルは肉食恐竜の
ティラノサウルス(Tyrannosaurus)ですが、背中の出っ張りは草食恐竜のステゴサウルス(Stegosaurus)がヒントになったそうです。
ゴジラは尻尾をたらした格好をしています。
当時のティラノサウルスの再現模型もそうなっていました。
しかし、最近の研究では足を支点として、頭部と尻尾がバランスを取り水平になるようにしていたようで、近年の再現模型もそうなっています。

ティラノサウルスの申し訳程度についている手(前肢:あの体で1m程度です。)は不自然ですが、あれ以上大きいとバランスが取れなくなってしまうといいます。

ハリウッド版ゴジラはイグアナから進化した新種と言う設定ですが、走る時の足は恐竜の足と同じように、体の真下に出ていましたね。(一部、イグアナのようにガニマタ風のシーンもありましたが) それに、恐竜に比べて前足が大きい。

なお、ゴジラという名の由来は、"
ゴリラ"+"クジラ"です。
両方とも哺乳類と言うのは面白いですね。
ついでに
ラドンは「プテラノドン(翼竜)」からの造語だそうです。

■雑
★恐竜の数
さて、恐竜ってどのくらいいたのでしょう。
棲息期間は約2.48憶年前から6500万年前までの約1.83億年間です。人間は高々500万年です。
1世代を平均30年として約600万世代。1世代1億頭とすると
600兆頭、すごい数ですね。

種(しゅ)の数も一説には
5万種〜16万種と言う試算も有ります。現在知られている種の数は約500種といいますから、化石からわかるのは、ほんの一部の世界なのですね。

★翼竜・首長竜・魚竜
恐竜は陸生動物で陸上にのみ住んでいました。
当時の空を支配していた
翼竜類(Pterosauria)は恐竜の近縁なのですが恐竜とは違う動物に分類されます。
また、海生爬虫類の
首長(クビナガ)竜類(Plesiosaurs)や魚竜類(Ichthyosaurs)も恐竜とは全く異なる動物です。

★汚名を着せられた恐竜
オビラプトル(Oviraptor)と言う恐竜がいます。意味は卵泥棒です。
名前の由来はその化石が、卵の化石のそばで発見されたからです。
しかし、その後の研究により、卵を温めていたのだとわかりました。
今ごろ、あの世で悔し涙を流しているのでは・・・。^^;

★胃石
消化を助けるために胃袋の中に石を飲み込んでいました。この石を胃石と言います。 現代の鶏も同じように砂嚢の中に砂粒を飲み込んでいます。

★恐竜が大きくなった理由
体温の保持が容易だとか、襲われにくいと言う理由からです。
なお、恐竜は成長が死ぬまで止まらないと言う性質があったと考えられています。

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